高佑錫
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高 佑錫(コ・ウソク、韓国語: 고우석、1998年8月6日 - )は、大韓民国仁川広域市江華郡席毛島出身[1]のプロ野球選手(投手)。MLBのマイアミ・マーリンズ所属。
マイアミ・マーリンズ(マイナー) | |
---|---|
2024年 | |
基本情報 | |
国籍 | 大韓民国 |
出身地 | 仁川広域市 |
生年月日 | 1998年8月6日(26歳) |
身長 体重 |
182 cm 90 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2017年 1次ドラフト |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
国際大会 | |
代表チーム | 大韓民国 |
五輪 | 2021年 |
WBC | 2023年 |
プレミア12 | 2019年 |
この表について
|
獲得メダル | ||
---|---|---|
韓国 | ||
WBSCプレミア12 | ||
銀 | 2019 | 野球 |
コ・ウソク | |
---|---|
各種表記 | |
ハングル: | 고우석 |
漢字: | 高 佑錫 |
発音: | コ・ウソク |
英語表記: | Woo-Suk Go |
経歴
編集プロ入りとツインズ時代
編集2017年の韓国プロ野球新人ドラフトで、LGツインズから1次指名を受けて入団。1年目から、新人としては異例の一軍春季キャンプ合流を果たした。
2017年4月14日に李柄奎とともに一軍に登録され、4月16日のKTウィズ戦でプロ初登板。リリーフで1イニング1失点を記録した。
2018年6月17日のKIAタイガース戦でプロ初勝利を記録[3]。以降、シーズン終了まで勝ちパターンのリリーフとしてフル回転した。
2019年は、4月中旬に守護神であった鄭粲憲が二軍に降格したため、そのポジションを奪い活躍した。セーブ王のタイトルは惜しくも1個差で河載勲に奪われたが、最終的に8勝35セーブを記録。同年11月にはWBSCプレミア12に韓国代表として出場、3試合に登板し3回2失点3奪三振の成績を残した。
2021年は1年延期された東京オリンピックの韓国代表に選出された。準決勝の日本戦では、2対2の同点で迎えた8回に近藤健介のゴロを処理する際にベースを踏み損ねるというボーンヘッドを犯し、このミスから決勝点を献上して敗戦投手となった。
2022年10月8日のロッテ・ジャイアンツの李大浩の引退試合にて、李大浩本人が8回に投手として登板した際に打者として対戦した。なお、高はこれがプロ初打席であり、結果は投ゴロだった。同年は42セーブで初の最多セーブの個人タイトルを獲得した。
2023年はシーズン開幕前の3月に開催された第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の韓国代表に選出された(後述)。シーズン中の9月には、1年延期されて開催された杭州アジア競技大会の野球韓国代表に選出された。10月7日の決勝戦で9回裏に登板、無失点に抑え韓国代表はチャイニーズタイペイ代表に2-0で勝利、4大会連続6度目の優勝に貢献し胴上げ投手となった。この優勝によって兵役免除を勝ち取り[4]、シーズン終了後にポスティングによるMLB移籍を表明した。
パドレス時代
編集2024年1月3日にサンディエゴ・パドレスと2年450万ドルで契約した[5]。背番号は21。背ネームは「W.S.GO」。
しかしオープン戦5試合に登板し防御率12.46と結果を残せず[6]、母国・韓国で行われるロサンゼルス・ドジャースとの開幕シリーズ直前にロースターから外され[7]、凱旋登板を果たせずパドレス傘下のAAのサンアントニオ・ミッションズに降格となった[8]。サンアントニオでは10試合登板で防御率4.38という結果に終わり、メジャー昇格のないまま放出された[9]。
マーリンズ時代
編集2024年5月4日にルイス・アラエスとのトレードでディロン・ヘッド、ジェイコブ・マーシー、ネイサン・マートレラと共にマイアミ・マーリンズへ移籍した[10]。5月30日、ショーン・アンダーソン獲得に伴いDFAとなった[11]。6月4日には40人枠から外れ、3Aジャクソンビルに送られた[12]。ジャクソンビルでも16試合の登板で防御率4.29とふるわず[13]、7月11日には2Aペンサコーラに降格となった。降格後も最初の3試合でいずれも失点するなど[14]状況は改善されず、ペンサコーラでは18試合の登板で防御率10.42とさらに悪化し、メジャーで一度も登板することなくシーズンを終えた。
選手としての特徴
編集人物
編集第5回WBC韓国代表の合宿中に受けたインタビューにて、1次ラウンド・プールBの日本戦で大谷翔平に故意死球を当てると匂わせる発言をした。この発言は国内外から強い批判を受けたため、合宿を終えた2月28日に「大谷があまりにもすごい打者で、弱点がないように見えた。本当に投げるところがなければ痛くないお尻に遅いボールを投げる、と言った」と釈明した[16]。ちなみに、高自身は本戦開始前のオリックス・バファローズとの強化試合で負傷降板し、日本戦のみならず1試合も登板できないまま大会を終えた[17]。
詳細情報
編集年度別投手成績
編集年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | LG | 25 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | ---- | 118 | 26.0 | 30 | 2 | 11 | 0 | 2 | 23 | 3 | 0 | 13 | 13 | 4.50 | 1.58 |
2018 | 56 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 5 | 0 | 3 | .375 | 312 | 67.0 | 69 | 10 | 37 | 0 | 5 | 44 | 2 | 1 | 51 | 44 | 5.91 | 1.58 | |
2019 | 65 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | 2 | 35 | 1 | .800 | 288 | 71.0 | 47 | 4 | 30 | 4 | 4 | 76 | 2 | 0 | 13 | 12 | 1.52 | 1.08 | |
2020 | 40 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 17 | 1 | .000 | 183 | 41.2 | 37 | 2 | 19 | 1 | 2 | 51 | 5 | 0 | 22 | 19 | 4.10 | 1.34 | |
2021 | 63 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 5 | 30 | 0 | .167 | 240 | 58.0 | 47 | 3 | 23 | 5 | 3 | 68 | 1 | 0 | 15 | 14 | 2.17 | 1.21 | |
2022 | 61 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 2 | 42 | 0 | .667 | 240 | 60.2 | 37 | 6 | 21 | 4 | 1 | 80 | 5 | 0 | 12 | 10 | 1.48 | 0.96 | |
2023 | 44 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 8 | 15 | 0 | .273 | 190 | 44.0 | 38 | 2 | 22 | 1 | 4 | 59 | 5 | 0 | 19 | 18 | 3.68 | 1.36 | |
通算:7年 | 354 | 0 | 0 | 0 | 0 | 19 | 26 | 139 | 6 | .422 | 1571 | 368.1 | 305 | 29 | 163 | 15 | 21 | 401 | 23 | 1 | 145 | 130 | 3.18 | 1.27 |
- 2023年度シーズン終了時
- 各年度の太字はリーグ最高
WBSCプレミア12での投手成績
編集年 度 |
代 表 |
登 板 |
先 発 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ | ブ |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ | ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2019 | 韓国 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 15 | 3.0 | 1 | 0 | 4 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 2 | 2 | 6.00 |
オリンピックでの投手成績
編集年 度 |
代 表 |
登 板 |
先 発 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ | ブ |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ | ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2021 | 韓国 | 4 | 0 | 0 | 1 | 0 | 22 | 4.1 | 6 | 0 | 3 | 1 | 0 | 3 | 1 | 0 | 3 | 3 | 6.23 |
代表歴
編集背番号
編集- 19(2017年 - 2023年)
脚注
編集- ^ 「‘섬소년’ LG 고우석 “야구는 운명처럼 온 기회”」『스포츠춘추』(朝鮮語)、2017年2月24日。2022年11月9日閲覧。
- ^ 「「高速守護神」がイ・ジョンフの妹と結婚 イ・ジョンボム(元中日)の義理の息子に(室井昌也) - エキスパート」『Yahoo!ニュース』2022年10月10日。2024年9月25日閲覧。
- ^ 허리 끊어준 LG 고우석의 호투, KIA 추격의지 꺾었다 アーカイブ 2018年11月15日 - ウェイバックマシン - 스타뉴스
- ^ 「1살 더 먹는 이정후 고우석, 이젠 와일드카드. 내년 아시안게임 WC 경…」『스포츠조선』(朝鮮語)、2022年12月4日。2024年9月25日閲覧。
- ^ AJ Cassavell「Padres have 2-year deal with Korean closer Go」『MLB.com』(英語)、2024年1月3日。2024年1月6日閲覧。
- ^ 「地元凱旋のはずが…開幕日にマイナー降格 悲劇の韓国人右腕に同情の声「気の毒だ」」『Full-Count』2024年3月20日。2024年5月13日閲覧。
- ^ 「Padres announce 2024 Opening Day roster」『MLB.com』(英語)、2024年3月20日。2024年3月21日閲覧。
- ^ 「San Diego Padres Daily Farm Report: March 29」『MadFriars』(英語)、2024年3月30日。2024年9月25日閲覧。
- ^ 「WBCで大谷翔平に「故意死球」発言の高佑錫が1球も投げずにパドレスから放出される」『東京スポーツ』2024年5月4日。2024年5月6日閲覧。
- ^ 「Padres acquire batting champ Arraez from Marlins」『MLB.com』(英語)、2024年5月5日。2024年5月5日閲覧。
- ^ 「Marlins Acquire Shaun Anderson, Designate Woo-Suk Go」『MLB Trade Rumors』(英語)、2024年5月30日。2024年5月30日閲覧。
- ^ 「Marlins Outright Woo-Suk Go」『MLB Trade Rumors』(英語)、2024年6月5日。2024年6月5日閲覧。
- ^ 「Woo-Suk Go Stats, Age, Position, Height, Weight, Fantasy & News」『MiLB.com』(英語)。2024年8月15日閲覧。
- ^ 「韓国セーブ王が“崖っぷち” 2Aで悪夢の防御率23.63…7億円右腕は「ますます混迷」」『Full-Count』2024年7月21日。2024年8月19日閲覧。
- ^ 「日本に「復讐」誓う韓国158キロ右腕 五輪で山田哲人に痛打も…WBCでは「勝負できる」」『Full-Count』2023年1月21日。2024年9月25日閲覧。
- ^ 溝口拓也「【WBC】大谷翔平に〝故意死球〟発言 韓国投手に球界OBあきれ「ぶつけたら大問題」」『東スポWEB』2023年3月2日。2023年3月2日閲覧。
- ^ 「【WBC】大谷へ“故意死球発言”で波紋の韓国守護神コ・ウソクは一度も登板せず大会終了」『Sponichi Annex』2023年3月13日。2023年3月14日閲覧。
外部リンク
編集- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Woo-Suk Go stats MiLB.com
- 選手の各国通算成績 KBO
- 高 宇錫 - statiz.co.kr
- 高佑錫 (@gowoodori) - Instagram