餓狼伝説 WILD AMBITION
『餓狼伝説 WILD AMBITION』(がろうでんせつ ワイルドアンビション)は、1999年1月28日にSNKがハイパーネオジオ64で発売した対戦型格闘ゲーム。同年6月24日にはPlayStation版が発売され、ハイパーネオジオ64から唯一の移植となった(2007年4月26日からゲームアーカイブスで配信されている。レイティングはCERO:B(12才以上対象))。
概要
編集『餓狼伝説』シリーズ唯一の3D格闘ゲーム。
前作に当たる『リアルバウト餓狼伝説2』の直接の続編ではなく、ストーリーは初代『餓狼伝説』の話となっている。しかし、世界中が大会の舞台(初代の大会の舞台はサウスタウンのみ)になったり、初代の時点で未登場のキャラクターも登場するなどアレンジが施されている。
キャラクターイラストはヒロアキが担当。
システム
編集3Dにはなりラインはなくなったが、『リアルバウト餓狼伝説』などと基本的な操作性は変わらない。ライン移動に代わり、Dボタンで軸移動を行う。
また、3Dになったことで後ろ向き状態での攻撃が設定されており、投げ技も相手キャラクターの向きによって変わるものがある。
- ヒートゲージ
- 今作でのパワーゲージで、スタンゲージも兼ねている。攻撃を当てることで増加し、逆に食らうことで減少する。攻撃により空になると気絶。満タン状態で従来の潜在能力に相当する「オーバードライブパワー」かガード不能の「ヒートブロウ」を出せるが、出してしまうとゲージは空になる。
登場キャラクター
編集- テリー・ボガード[Terry Bogard]
- 声 - 橋本さとし
- ギースに殺されたジェフ・ボガードの養子。ジェフ譲りの喧嘩殺法を使う。
- アンディ・ボガード[Andy Bogard]
- 声 - 難波圭一
- テリーの弟。舞の祖父・不知火半蔵に骨法を学ぶ。2Pは髪を束ねている。
- ジョー・ヒガシ[Joe Higashi]
- 声 - 檜山修之
- ムエタイの日本人チャンプ。名前は「東丈」や「ジョー・東」とも表記される。
- 不知火舞[Mai Shiranui]
- 声 - 曽木亜古弥
- 不知火流忍術を駆使するくノ一。アンディを追って里を出る。本来は『餓狼伝説2』で初登場するキャラクター。
- キム・カッファン[Kim Kaphwan]
- 声 - 橋本さとし
- 正義を重んじ悪を許さないテコンドーの師範。テコンドーが最強の格闘技と自負する。本来は『餓狼伝説2』で初登場するキャラクター。
- ライデン[Raiden]
- 声 - ジョン・フラトン
- かつてのパートナーの裏切りに遭い、協会を追放されたレスラー。『餓狼伝説2』と『餓狼伝説SPECIAL』では善玉の「ビッグ・ベア」として登場したが、今作は初代のストーリーなのでギース配下の悪役マスクレスラーとして登場する。1Pの服装はビッグ・ベアのものがベースで、2Pの服装は初代ライデンのものがベースになっている。
- 千堂つぐみ[Tsugumi Sendo]
- 声 - 出口佳代
- レスラーを父に持つ女子高生。レスリングをやめるために大会に優勝すると父に約束を取り付けるが、徐々に格闘にハマっていく。今作のオリジナルキャラクター。
- 坂田冬次[Toji Sakata]
- 声 - 菅原正志
- 周防辰巳(ギースの師匠であり、ブルー・マリーの祖父)のライバルであった人物。大南流合気柔術の使い手。今作のオリジナルキャラクター。
- 山崎竜二[Ryuji Yamazaki]
- 声 - 石井康嗣
- 香港を根城にする闇のブローカー。今作でポケットに入れている手が右手になっている(これ以前は、少なくともイラスト上では左手を入れていた)。本来は『餓狼伝説3』で初登場するキャラクター。
- ビリー・カーン[Billy Kane]
- 声 - 山西惇
- ギースの部下である棒術使い。今作は使用する棒が初代とは違い、三節棍になっている。また1Pの服装は『リアルバウト餓狼伝説』シリーズのものがベースで、2Pの服装は同ゲームのポスターのスーツ姿がベースになっている。
隠しキャラクター
編集- ギース・ハワード[Geese Howard]
- 声 - コング桑田
- サウスタウンを牛耳るコネクションのボス。古武術の使い手。今作では、スタートボタンを押しながら決定することでスーツ姿にすることができる。
- 李香緋[Li Xiangfei]
- 声 - 金月真美
- 『リアルバウト餓狼伝説2』からのゲストキャラクター。ゲストにつき、ストーリーはなし。