鎌ヶ谷観光バス
鎌ヶ谷観光バス有限会社(かまがやかんこうバス)は、千葉県鎌ケ谷市に本社を置くバス事業者である。本業である貸切バスのほかに、同市のコミュニティバス「ききょう号」の運行を受託する。2024年9月までは、住民主導型路線バス「生活バスちばにう」の運行を担当していた。公益社団法人日本バス協会の会員にはなっていない。
種類 | 特例有限会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒273-0131 千葉県鎌ケ谷市軽井沢2007番地 |
設立 |
1976年(昭和51年)10月 (鎌ヶ谷中古車センター有限会社) |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 8040002037731 |
事業内容 |
乗合バス事業 貸切バス事業 旅行業 |
代表者 | 代表取締役社長 徳永博 |
資本金 | 4800万円 |
外部リンク |
www |
運行路線
編集受託運行路線
編集鎌ケ谷市コミュニティバス「ききょう号」西線
廃止路線
編集生活バスちばにう
編集北総鉄道北総線及び京成成田空港線(成田スカイアクセス線)が高運賃で問題となっていたことを背景に、住民参加型路線として、地元の住民の提案を受けて鉄道より低運賃で運行されたバス。
2013年(平成25年)10月に印西市の住民グループが鎌ヶ谷観光バスの協力で高花地区(千葉ニュータウン中央駅より2-3kmの地区) - 新鎌ヶ谷駅間の直行バス運行の社会実験を実施した[1]。この結果を受け、2014年(平成26年)4月の運行開始を目指したが、実際の運行開始は同年6月9日からとなった。千葉ニュータウン中央駅 - 新鎌ヶ谷駅間では北総線・成田スカイアクセス線の運賃が560円[注釈 1]のところ300円の設定で需要喚起を図っていた。
2017年(平成29年)7月からは北環状線ルートと牧の原ルートの2路線が加わり、直行便と合わせて計3路線で運行されていた。しかし、利用者数の減少や乗務員不足のためとして、2023年(令和5年)1月より北環状線ルートを平日も土日祝日ダイヤでの運行とし、直行便と牧の原ルートは全日運休となった[2]。さらに2024年(令和6年)6月には残った北環状線ルートも1日1往復にまで減便された[3]。同年7月、利用者の減少や運転手不足、燃料代の高騰などを理由として9月いっぱいで運行を取りやめる方針であると報じられ[4][5]、9月30日をもって運行を終了した[6]。
運賃支払いは現金か専用回数券(2024年5月31日販売終了)、定期券のみで、交通系ICカードの利用はできなかった。現金の場合も車内両替機を設置していなかった(導入コスト削減のため)。
車両は主にいすゞ・エルガミオを使用し、ほかに日野・ポンチョも在籍。外観デザインは水色に老人・大人・子供の三世代の人々が手をつなぐイラストを配したものになっていた。
ルート
編集- 直行ルート:千葉ニュータウン中央駅北口 - 新鎌ヶ谷駅南口(直通)
生活バスちばにうとして最初に開設された路線。北総線・成田スカイアクセス線と完全に並行している国道464号を経由し、途中停留所のない直行バス。
月曜日 - 金曜日のみの運行で、道路混雑による定時性の点から土曜日・日曜日は運休とされた。運行当初は朝夕は1時間当たり2本、日中は1時間当たり1本で、1日の運転本数は千葉ニュータウン中央発23本、新鎌ヶ谷発22本(当初はそれぞれ24本、23本の計画だった)。月曜日 - 金曜日が祝日となる場合は1日10往復の祝日ダイヤでの運行であったが、北環状線ルート開業以降は減便傾向にあり、2022年9月1日時点の運行本数は、平日のみ8往復となっていた。2023年1月16日より運休、運行再開されないまま2024年9月30日をもって廃止。
牧の原循環ルートとともに2017年7月開設。千葉県道189号千葉ニュータウン北環状線を経由し、途中停留所を設けた。2022年9月1日より、一部便が小室駅北口へ乗り入れを開始し、運行区間内に位置する北総線の全ての駅から利用可能となった。2023年1月16日より全便が土日祝日ダイヤでの運行となり、また他ルートの運休により唯一の運行ルートとなった。2024年6月22日より、1日1往復のみに減便された。2024年9月30日をもって廃止。
3路線で運行当時は、土曜・日曜を含む毎日運行され、直行ルートが運休する土休日には当ルートが代替となっていた。また、千葉ニュータウン中央駅で牧の原循環ルートとの乗り換えがしやすいダイヤ編成となっていた。
- 牧の原循環ルート:千葉ニュータウン中央駅北口→グッドマンビジネスパーク→印西牧の原駅北口→西の原小学校→グッドマンビジネスパーク→千葉ニュータウン中央駅北口
2017年7月開設。当初は土日祝日も運行されていたが、2020年7月20日のダイヤ改正により平日のみの運行となった。2023年1月16日より運休、運行再開されないまま2024年9月30日をもって廃止。
沿革
編集- 1976年(昭和51年)10月 - 鎌ヶ谷中古車センター有限会社として設立。
- 1978年(昭和53年)9月 - レンタカー許可を受ける。
- 1982年(昭和57年)1月 - 有限会社鎌ヶ谷オートセンターに社名変更。
- 1983年(昭和58年)8月 - 鎌ヶ谷オート有限会社に社名変更。
- 1994年(平成6年)3月 - 特定旅客自動車運送事業免許を受ける。
- 1997年(平成9年)7月 - 一般貸切旅客自動車運送事業免許を受ける(車両限定)。
- 同年8月 - 鎌ヶ谷観光バス有限会社に社名変更。レンタカー部門廃止。
- 1998年(平成10年)12月 - 一般貸切旅客自動車運送事業の車両限定解除。
- 2002年(平成14年)3月 - 国内旅行業免許を受ける(同年4月事業開始)。
- 2006年(平成18年)10月1日 - 鎌ケ谷市からの委託により路線バス運行業務を開始(船橋新京成バスからの変更)[注釈 2]。
- 2007年(平成19年)1月 - 本社営業所を現在地に移転。
- 同年4月 - 一般乗合旅客自動車免許を受ける。
- 2014年(平成26年)6月9日 - 生活バスちばにうの運行を開始。
- 2024年(令和6年)9月30日 - 生活バスちばにう全路線を廃止し、コミュニティバス「ききょう号」を除く路線バス事業から撤退した[5][6]。
関連項目
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 前田善弘、大塚良治「千葉ニュータウン地域における新たなバス運行の意義-「生活バスちばにう」運行実現までの軌跡-」『交通権』第2016巻第32号、交通権学会、2016年、69-91頁、doi:10.20611/kotsuken.2016.32_69。
- ^ “緊急 お知らせ”. 鎌ヶ谷観光バス有限会社. 2023年3月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年7月14日閲覧。
- ^ “【白井市・印西市】「生活バスちばにう」6月22日より一日一便のみに減便。千葉NT中央駅ー新鎌ケ谷駅間”. YAHOO! ニュース (2024年5月26日). 2024年7月14日閲覧。
- ^ 「千葉「鎌ヶ谷観光バス」 路線バス事業から撤退の方針」『NHK 首都圏 NEWS WEB』2024年7月12日。2024年7月14日閲覧。
- ^ a b “鎌ヶ谷観光バス 9月末に路線バス事業撤退へ 運転手不足や燃料代高騰などで”. 千葉テレビ (2024年7月16日). 2024年7月17日閲覧。
- ^ a b “「生活バスちばにう」運行終了のお知らせ”. 鎌ヶ谷観光バス有限会社. 2024年10月5日閲覧。
- ^ “千葉)印西のバス会社、先に運行開始 北総線代替バス”. 朝日新聞デジタル (2010年5月24日). 2014年7月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月20日閲覧。
生活バスちばにう関連
編集- “「生活バス」来月運行へ 印西でシンポ 公共交通の在り方議論 北総線 高運賃問題”. 千葉日報ウェブ (2014年3月10日). 2014年6月8日閲覧。
- ““北総線代替バス”本格運行 千葉NT中央-新鎌ケ谷駅直行 「ちばにう」9日発車式”. 千葉日報ウェブ (2014年6月6日). 2014年6月7日閲覧。
- “千葉ニュータウン中央―新鎌ケ谷、直行バス運行へ”. 日本経済新聞 (2014年3月13日). 2014年6月8日閲覧。
- “千葉)北総鉄道の代替バス、発車準備OK 9日に開業”. 朝日新聞デジタル (2014年6月6日). 2014年8月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月20日閲覧。