近藤秀一

日本の長距離走者(陸上競技)

近藤 秀一(こんどう しゅういち、1995年7月27日 - )は、日本の元陸上競技選手。専門は長距離走マラソン静岡県田方郡函南町出身。静岡県立韮山高等学校(理数科)、東京大学工学部各卒業[1]GMOアスリーツに所属していた。

近藤 秀一 Portal:陸上競技
選手情報
フルネーム コンドウ シュウイチ
種目 長距離走マラソン
所属 GMOアスリーツ
大学 東京大学工学部化学生命工学科卒業
東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻修士課程修了
生年月日 (1995-07-27) 1995年7月27日(29歳)
生誕地 静岡県の旗静岡県函南町
身長 173cm
体重 54kg
自己ベスト
5000m 13分36秒19(2020年)
10000m 28分19秒48(2020年)
ハーフマラソン 1時間03分44秒
マラソン 2時間14分13秒(2017年)
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経歴

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  • 函南小学校3年生のときに陸上競技を始め、その頃から箱根駅伝に出場することを目標にしていた[2]
  • 函南中学校韮山高校時代には全国大会に出場することはなかった。しかし、高校2年時の記録会で5000メートルを14分27秒10で走り、さらに3年時には県高校駅伝の1区で下田裕太に競り勝ち区間賞を獲得するといった活躍を見せ、駅伝強豪大学の目に留まった[3]。しかし箱根駅伝を目標にしつつ、「大学で勉強もしっかりしたかった」ため、東京大学への受験を決めた。現役時は合格点まで約1点足りずに不合格。その後、塾や予備校に通わず、自宅で浪人生活を送り、翌年東京大学に入学した[4]
  • 大学として箱根駅伝に出場することは出来なかったが、個人として1年時から関東学生連合のメンバーに選ばれ、第95回箱根駅伝には1区に出走し区間22位で走った[5]。東京大学出身のランナーとしては第81回大会の松本翔以来14年ぶりとなる箱根駅伝出場となった[6]
  • 大学卒業後は、大学院に進んで運動生理学などを研究しながら、GMOアスリーツに所属して競技を続け[7]2022年4月30日付で引退[8]

人物

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  • 血液型はAB型[9]
  • 出身地の函南町は神奈川県箱根町に隣接しており、小学生の頃から箱根駅伝を沿道で応援していた[5]
  • 前述のように大学1年時から関東学生連合のメンバーに名を連ねていたが、インフルエンザの影響などにより本番で走ることはなかった。そのため、大学4年時の箱根駅伝本番前にはインフルエンザの予防接種を2回受けて本番を迎えていた[10]
  • 大学4年時、箱根駅伝に出場したことにより、東京大学総長賞を受賞している[11]

戦績

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主な戦績

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大会 種目(区間) 順位 記録 備考
2016年 第19回日本学生ハーフマラソン選手権大会 ハーフマラソン 不明 1時間04分33秒
2016年 第67回全国七大学対校陸上競技大会 1500m 1位 3分52秒16 大会記録
2017年 第7回東京マラソン フルマラソン 27位 2時間14分13秒 初マラソン
2017年 第68回全国七大学対校陸上競技大会 1500m 2位 3分55秒14
2019年 第95回東京箱根間往復大学駅伝競走 1区(21.3km) 区間22位 1時間7分8秒
2019年 第9回神戸マラソン フルマラソン 10位 2時間17分52秒

自己記録

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  • 1500m - 3分52秒16(2016年7月24日、第67回全国七大学対校陸上選手権大会)
  • 5000m - 13分36秒19(2020年10月2日、早稲田大学記録会5000m)
  • 10000m - 28分19秒48(2020年11月21日、八王子ロングディスタンス)
  • ハーフマラソン - 1時間03分44秒
  • マラソン - 2時間14分13秒(2017年2月26日、第7回東京マラソン

脚注

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  1. ^ 箱根駅伝選手名鑑 関東学生連合 スポーツ報知
  2. ^ 「二兎を追う」文武両道ランナーたち。それぞれが目指す箱根路。 Number Web 2017年11月10日
  3. ^ 東大生ランナーが最後の箱根に懸ける思い。「学連をひとつのチームに」Web Spotiva 2018年12月21日
  4. ^ 東大・近藤秀一「逆側」から「4度目の箱根」完走 日刊スポーツ 2019年1月2日
  5. ^ a b 【箱根駅伝】「4度目の正直」で出走の東大・近藤秀一 1区で大苦戦22位相当 スポーツ報知 2019年1月2日
  6. ^ 14年ぶり東大ランナー近藤秀一 箱根駅伝1区で完走 前回インフルエンザで欠場 デイリースポーツ 2019年1月2日
  7. ^ 【箱根駅伝1区】東大・近藤秀一、悲願の箱根出場も「悔しい」今後の糧に スポニチアネックス 2019年1月2日
  8. ^ 東大出身のGMO近藤秀一が引退 19年箱根駅伝に出場”. 2022年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年5月9日閲覧。
  9. ^ 東大・近藤が学連入り 近くて遠かった箱根今年こそ 日刊スポーツ 2018年12月19日
  10. ^ 「寄せ集めチーム」からの脱却なるか。関東学生連合チームの見せる意地。 Number Web 2018年12月18日
  11. ^ 近藤秀一(インタビュアー:清水央太郎)「「日々、目の前のことを全力で」東大出身箱根ランナー 近藤秀一さんインタビュー」『東大新聞オンライン』、東京大学新聞社、2022年10月23日https://www.todaishimbun.org/kondosaninterview_221023/2023年2月10日閲覧 

外部リンク

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