赤胴鈴之助』(あかどうすずのすけ)は、福井英一武内つなよしによる日本漫画作品、およびそれを原作とするラジオドラマ映画テレビドラマテレビアニメである。

赤胴鈴之助
漫画:赤胴鈴之助
作者 福井英一(第1話)
武内つなよし(第2話以降)
出版社 少年画報社
掲載誌 少年画報
発表号 1954年8月号 - 1960年12月号
漫画:赤胴鈴之助 ああ青春
作者 武内つなよし
出版社 小学館
掲載誌 ビッグコミック
発表号 1969年第3号 -
話数 全1話
漫画:青年赤胴鈴之助
作者 武内つなよし
出版社 日本文華社
掲載誌 特集漫画トピックス
発表期間 1970年
漫画:赤胴鈴之助
(少年サンデー連載版)
作者 武内つなよし / スタジオBell
出版社 小学館
掲載誌 週刊少年サンデー
発表号 1972年第16号 - 1972年第35号
話数 全20話
漫画:新・赤胴鈴之助
作者 武内つなよし
出版社 信濃毎日新聞社
掲載誌 信濃毎日新聞夕刊
発表期間 1977年
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画映画テレビドラマアニメ
ポータル 漫画映画ドラマアニメ

概要

編集

北辰一刀流千葉周作道場(千葉が興し、指導した玄武館が実在する)の少年剣士、金野鈴之助の活躍を描く。父親の形見である赤い(防具)を着けることから「赤胴鈴之助」と言われる。

本作は、福井が過去に執筆した『よわむし鈴之助』を『少年画報』連載用にリメイクしたものである。連載作品であるが、1954年昭和29年)発行の同誌8月号[1]に第1話が掲載されたところで福井が急死したため、当時新人漫画家であった武内が後を継いで執筆し、見事に人気作品に育て上げた[2]。連載は1960年(昭和35年)12月号まで続けられた[3]

連載終了後の1969年には、小学館の『ビッグコミック』第3号に読み切り作品『赤胴鈴之助 ああ青春』が掲載された。

1970年には日本文華社(現・ぶんか社)の『特集漫画トピックス』において、青年になった鈴之助が性に目覚めて悶々とする続編『青年赤胴鈴之助』が描かれている。武内つなよし本人による作品だが、絵柄は本編と違って劇画タッチである。

1972年 - 1973年にはテレビアニメの放送と並行して、小学館の学年別学習雑誌各誌でコミカライズ作品の連載が、そして同社の『週刊少年サンデー』で2度目の連載が行われた(全20話)。ただし作者名義は、学年別学習雑誌連載版では「竹内(武内)つなよし / 七条門 / 鷲見千秋」[4][5]、「武内つなよし / スタジオBell」[6]、「武内つなよし / ひゃくた保孝 / 尾崎みつお」[7]、少年サンデー連載版では「武内つなよし / スタジオBell」[8]となっている。

アニメ終了後の1977年には、信濃毎日新聞夕刊に『新・赤胴鈴之助』が週一連載されていたが、本編とのつながりはキャラクターのみであり、ストーリーの関連性は特に無い。

あらすじ

編集

少年剣士・鈴之助は、江戸に出て父の友人である千葉周作に弟子入りし、修行を積んで心と技を磨く。そんな鈴之助に、兄弟子・竜巻雷之進との確執や、幕府転覆をもくろむ鬼面党との対決など、様々な事件が起きる。だが、鈴之助はいかなる苦難にも負けず、正義と剣の道を貫いていく。

必殺技は、千葉周作の紹介で飛鳥流に弟子入りして伝授された「真空斬り」、物語後半では、それまで片手の手刀で2つにしていた「竜巻」を、両手で交差させながら同時に斬ることによって4つにする「十文字斬り」(後述されるアニメ版では「十文字真空斬り」と称す)にパワーアップする。

単行本

編集

以下の5冊は小学館クリエイティブより出版された復刻版。

  1. (2007年11月)ISBN 978-4-7780-3049-0
  2. (2007年11月)ISBN 978-4-7780-3050-6
  3. (2007年11月)ISBN 978-4-7780-3051-3
  4. (2008年1月)ISBN 978-4-7780-3059-9
  5. (2008年2月)ISBN 978-4-7780-3062-9

ラジオドラマ

編集

1957年1月7日から1959年2月14日までラジオ東京(現・TBSラジオ)で放送。全42話。日本水産(現・ニッスイ)の一社提供[9]

当時小学生であった吉永小百合藤田弓子が公募で選ばれて出演した。また、当時15歳であった山東昭子も語り手として出演している。生放送の回や公開録音の回もあった。

キャスト(ラジオドラマ)

編集

主題歌(ラジオドラマ)

編集
「赤胴鈴之助の歌」
作詞 - 藤島信人 / 作曲 - 金子三雄 / 歌 - 河野ヨシユキ、宮下匡司、上高田少年合唱団
この主題歌は、ラジオ東京によるKRテレビ版のテレビドラマでも使用された。

エピソード(ラジオドラマ)

編集

映画

編集

1957年から1958年にかけて大映製作の映画9作品が公開された[2]。途中で主演俳優が交代しているが、これは鈴之助役の梅若正二が人気を得たことで不遜な態度をとるようになり、スタッフから嫌われたためとされる[10][11]

梅若正二編

編集
  • 第一話 - 「赤胴鈴之助」(1957年5月21日公開。モノクロ作品)
  • 第二話 - 「赤胴鈴之助 月夜の怪人」(1957年6月18日公開。モノクロ作品)
  • 第三話 - 「赤胴鈴之助 鬼面党退治」(1957年8月13日公開。モノクロ作品)
  • 第四話 - 「赤胴鈴之助 飛鳥流真空斬り」(1957年8月25日公開。モノクロ作品。併映は『透明人間と蝿男』と『頭突きと空手チョップ』)
  • 第五話 - 「赤胴鈴之助 新月塔の妖鬼」(1957年9月21日公開。カラー作品)
  • 第六話 - 「赤胴鈴之助 一本足の魔人」(1957年12月28日公開。カラーワイド作品)
  • 第七話 - 「赤胴鈴之助 三つ目の鳥人」(1958年3月11日公開。カラースコープ作品。1971年には『ガメラ対深海怪獣ジグラ』の併映作品として再公開)
キャスト
特撮
真空斬りの描写は、モノクロ時代には光学合成で表現されたが、カラー化後にはアニメ合成によるものとなった[12]

桃山太郎編

編集
  • 第八話 - 「赤胴鈴之助 黒雲谷の雷人」(1958年11月15日公開。モノクロスコープ作品)
  • 第九話 - 「赤胴鈴之助 どくろ団退治」(1958年12月21日公開。モノクロスコープ作品)
キャスト
  • 赤胴 鈴之助 - 桃山太郎
  • しのぶ - 浅野寿々子(浅野順子)
    • 他の配役は梅若正二編と同様である。

テレビドラマ

編集

1957年のほぼ同時期から、大阪テレビ放送(現・朝日放送テレビ)とラジオ東京(KRテレビ、現・TBSテレビ)による2種類のテレビドラマが製作・放送されている。斎藤良輔の著書『日本のおもちゃ遊び』(朝日新聞社)によると、本作は日本初のテレビキャラクター玩具が発売された作品である。玩具はヒットし、後年の『月光仮面』や『鉄腕アトム』への流れを作った。

また1979年と1985年には、フジテレビが単発のテレビドラマを製作・放送している。

このほかに、江木俊夫主演によるテレビドラマも存在したとされるが、詳細は明らかになっていない[13]。全3回程度であったようだが、打ち切られたのか当初の予定通りだったのかも、やはりハッキリしていない。

大阪テレビ版

編集

1957年9月20日から1958年10月3日まで放送。全55話。

当時はまだテレビドラマでも行われていたスタジオ生放送方式の作品であった。

出演は、吉田豊明石田茂樹、矢野文彦、松井茂美など。

KRテレビ版

編集

1957年10月2日から1959年3月25日まで放送。全55話。放送時間は毎週水曜 18:15 - 18:45。

好評であったラジオドラマをテレビドラマ化したもので、同様に日本水産の一社提供で放送。この作品もスタジオでの生放送方式であった。

出演は、尾上緑也(6代目尾上松助)、小林重四郎高杉哲平、神田正夫、吉永小百合(テレビ初出演)[14]五月みどり野沢雅子大平透大塚周夫など。

ラジオ新潟テレビ(現・新潟放送)でも同時ネットで放送されていた[15]

フジテレビ版

編集

1979年版

編集

1979年6月12日にフジテレビの『火曜ワイドスペシャル』枠で放送された、人気作品をリメイクする企画『TVスーパーヒーロー傑作選』で放送。主演は郷ひろみ。また竜巻雷之進役は志垣太郎[16]

1985年版

編集

1985年7月8日にフジテレビの『月曜ドラマランド』枠で、『おさわがせ剣士 赤胴鈴之助』というタイトルで放送。

内容は他作品と大幅に異なり、現代(1985年当時)の剣道音痴な男子高校生が江戸時代にタイムスリップし、剣豪となるという設定。主演は木村一八で、本作が初主演。共演は『月曜ドラマ』常連の小松政夫塩沢ときのほか、一八の実父・横山やすし西川のりお島田紳助チャンバラトリオなど。脚本は萩原芳樹、演出は大黒章弘。

エピソード(テレビドラマ)

編集

1957年版とほぼ同時期に新造された鉄道車両の阪神3301・3501形電車は、上半分がクリーム色、下半分が朱色のツートンカラーで登場したことから「赤胴車」と呼ばれた。このカラーリングは阪神電気鉄道の優等列車用車両の標準塗装となり、60年以上経った2020年6月初めまで運行されていた[17]

KRテレビ 水曜 18:15 - 18:45
前番組 番組名 次番組
-
赤胴鈴之助
(1957年10月2日 - 1959年3月25日)
まぼろし探偵
(1959年4月1日 - 1959年9月30日)

2022年版

編集

2022年、『まったり!赤胴鈴之助』のタイトルで青年剣士・鈴之助が現代にタイムスリップするという独自の設定でリメイク。

アニメ

編集

1972年4月5日から1973年3月28日までフジテレビ系列で放送。フジテレビ東京ムービーの共同製作。全52話。過去にラジオドラマ版や実写版を一社提供していた日本水産が筆頭スポンサーとなっていた(他社との複数社提供)。

キャスト(アニメ)

編集

スタッフ

編集

主題歌(アニメ)

編集
オープニングテーマ
「がんばれ!赤胴鈴之助」
作詞 - 藤島信人 / 作曲 - 金子三雄 / 編曲 - 渡辺岳夫、松山祐士 / 歌 - 東京城北少年少女合唱団
ラジオドラマや実写版の主題歌を流用したものであるが、歌詞が一部変更されている。
初期のオープニングに使われている曲は1コーラスであるが、中期以降のオープニングでは2コーラスとなっている。『東京ムービー アニメ主題歌大全集』(規格 - VHSLD)には2コーラスバージョンのみが収録されている。
東八郎はこの曲の歌詞「仲間」を「なまか」と訛らせて歌い、持ちギャグにしていた。
ハウス食品の1970年代の商品、たまごめんのCMでこの曲をベースにしたCMソングが使われた。
とんねるずの「がじゃいも」には、本曲冒頭にある台詞のパロディが入れられている。
エンディングテーマ
「赤胴音頭」
作詞 - 東京ムービー企画部 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士 / 歌 - 加世田直人、ハニー・ナイツ
この曲が使われているエンディング映像は2種類あり、前期バージョンは静止画像で歌詞テロップが無いが、歌に合わせて鈴之助が踊る後期バージョンには歌詞テロップが付される。
「赤胴真空斬り」
作詞 - 東京ムービー企画部 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 松山祐士 / 歌 - ボーカル・ショップ
映像は「赤胴音頭」前期のものの流用であるが、ワンカットだけ新規映像[18]がある。

各話リスト

編集
放送日 サブタイトル 脚本 コンテ 作画監督 鬼面党の刺客
1 1972年
4月5日
夢は大きな少年剣士 七条門 吉川惣司 香西隆男
塩山紀生
小泉謙三
怪人一本足
2 4月12日 ライバル雷之進との対決 山崎晴哉 斉九洋 木村圭市郎
3 4月19日 ひきょうだぞ!鬼面党 鈴木良武 平田敏夫 香西隆男
塩山紀生
4 4月26日 怪人一本足をやっつけろ 金子裕 高市一男 小泉謙三
5 5月3日 危ないぞ!敵は謎 山崎晴哉 岡崎稔 村田耕一
河内日出夫
虚無僧兄弟
鬼頭幻心斎
6 5月10日 カラカサ剣法おどりこむ 鈴木良武 小林かおる 木村圭市郎
荒木伸吾
虚無僧兄
鬼頭幻心斎
大山岩鉄
7 5月17日 すきあり!空転斬り 金子裕 平田敏夫 香西隆男 虚無僧兄
鬼頭幻心斎
8 5月24日 優勝剣士は誰だ! 田村多津夫 岡崎稔 小泉謙三
河内日出夫
9 5月31日 おのれ!幻心流 七条門 斉九洋 村田耕一 虚無僧兄
鬼頭幻心斎
大山岩鉄
10 6月7日 闇を走る!地獄の使い 鈴木良武 木村圭市郎
荒木伸吾
虚無僧兄
闇の三兄弟
桔梗太夫
11 6月14日 怪しいぞ!柳生市太郎 田村多津夫 佐々木正広 小泉謙三
12 6月21日 出た!闇の三兄弟 金子裕 平田敏夫 河内日出夫 虚無僧兄
闇の三兄弟
桔梗太夫
大山岩鉄
13 6月28日 大爆発をくいとめろ! 山崎晴哉 岡崎稔 香西隆男 虚無僧兄
闇の三兄弟
桔梗太夫
14 7月5日 光る!稲妻斬り 七条門 斉九洋 村田耕一 闇の三兄弟
桔梗太夫
大山岩鉄
15 7月12日 見よ!十文字風車槍 鈴木良武 石川輝夫 木村圭市郎 闇の三兄弟
桔梗太夫
16 7月19日 幽霊船の大決闘 金子裕 平田敏夫 荒木伸吾 闇の三兄弟(仁王)
桔梗太夫
玄海丸
17 7月26日 母上!鈴之助です 山崎晴哉 岡崎稔 香西隆男 骸骨鬼
18 8月2日 真空谷へ飛べ! 斉九洋 小泉謙三
19 8月9日 鬼面の口へ進む母子 田村多津夫 石黒昇 河内日出夫 骸骨鬼
千波半蔵
20 8月16日 巨人・くろがね丸 七条門 斉九洋 村田耕一 骸骨鬼
くろがね丸
21 8月23日 鬼面党とりでをぶっつぶせ 小泉謙三
22 8月30日 吠える!狼部隊 田村多津夫 岡崎稔 木村圭市郎 青銅鬼
毒牙鬼
23 9月6日 恐怖の真空谷 山崎晴哉 石黒昇 荒木伸吾 青銅鬼
ましらの三兄弟
24 9月13日 起これ!つむじ風 鈴木良武 斉九洋 村田耕一 青銅鬼
霧角
25 9月20日 真空斬りの謎 金子裕 香西隆男 青銅鬼
ムササビ衆
26 9月27日 やったぞ!赤胴真空斬り 山崎晴哉 宮崎駿 河内日出夫 青銅鬼
27 10月4日 大暴れ!真空斬り 七条門 小泉謙三 鬼ゴウモリ
28 10月11日 笑う!クモの巣怪人 田村多津夫 石川輝夫 木村圭市郎
荒木伸吾
鬼卍
蜘蛛六
29 10月18日 手まりの謎を追っかけろ! 斉九洋 河内日出夫 鬼卍
鬼あらし
30 10月25日 魔の忍者屋敷 鈴木良武 岡崎稔 香西隆男 鬼卍
鬼神丸
31 11月1日 真空斬り対卍剣 金子裕 斉九洋 村田耕一 鬼卍
32 11月8日 決死の空中戦 山崎晴哉 小泉謙三
33 11月15日 恐怖の水中竜 七条門 小華和ためお 荒木伸吾 鬼ザメ
34 11月22日 鬼怪島の死闘 山崎晴哉 石川輝夫 木村圭市郎 鬼ザメ
海鬼坊
35 11月29日 水中竜を生け捕れ 金子裕 斉九洋 河内日出夫 鬼ザメ
36 12月6日 美少女なぎさの秘密 鈴木良武 岡崎稔 香西隆男
37 12月13日 思い知れ!鬼面党 山崎晴哉 小華和ためお 村田耕一
38 12月20日 母上がさらわれた! 金子裕 石川輝夫 河内日出夫
村田耕一
幻斎
角助
お雪
新太郎
39 12月27日 おそう!毒矢羽 七条門 小泉謙三
40 1973年
1月3日
けんかまといだ!鈴之助 鈴木良武 斉九洋 木村圭市郎
41 1月10日 キリシタンの秘宝 山崎晴哉 宮崎駿 荒木伸吾 剣鬼
お藤
妖怪白狐
42 1月17日 近い!宝の山 金子裕 黒田昌郎 香西隆男 剣鬼
お藤
43 1月24日 せまる!オランダ剣 鈴木良武 石黒昇 村田耕一
44 1月31日 見つけた!輝く宝 七条門 今沢哲男 香西隆男
45 2月7日 銀髪鬼現わる! 山崎晴哉 小泉謙三 銀髪鬼(=影武者・青山半兵衛)
46 2月14日 銀髪鬼の正体 金子裕 今沢哲男 木村圭市郎
47 2月21日 鬼面党の大攻撃 七条門 黒田昌郎 河内日出夫 四夜一柳軒
鬼骨仙人
48 2月28日 あやうし!真空斬り 鈴木良武 石川輝夫 荒木伸吾 四夜一柳軒
49 3月7日 なるか!?十文字真空斬り 七条門 斉九洋 香西隆男
50 3月14日 鬼面戦車をふきとばせ! 金子裕 黒田昌郎 村田耕一
51 3月21日 鬼面城にのりこめ!! 山崎晴哉 小泉謙三 片目虎
52 3月28日 あっぱれ!赤胴鈴之助 鈴木良武 吉田茂承 木村圭市郎
荒木伸吾

放送局

編集

劇場版

編集

1972年7月22日、『東宝チャンピオンまつり』で初期エピソードの再編集ブローアップ版が上映された[38]。上映時間は55分[38]。同時上映は、『ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘』(リバイバル)・『ミラーマン 生きかえった恐竜アロザ』・『天才バカボン 別れはつらいものなのだ』・『かしの木モック ぼくはなかない』の計4本[38]

ネット配信

編集

トムス・エンタテインメントがYouTubeに開設した「TMSアニメ55周年公式チャンネル」で、2019年4月23日から第3話までがネット配信されている。ただし、制作クレジットはオープニング・エンディングともに本放送当時のものでなく、「製作・著作 トムス・エンタテインメント」とクレジットされた再放送用静止画像に差し替えられている。また、オープニングテーマは2コーラスバージョンのものが使われている。

また同チャンネルで、2019年12月11日からオープニングとエンディングの両映像が配信されている。こちらも製作クレジットは全て再放送用静止画像に差し替え、またオープニングは2コーラスバージョンを配信するも、タイトル表示前の剣道&名乗り部分は省かれた。なおエンディングの内、第2バージョンは配信されていない。

エピソード(アニメ)

編集

広島東洋カープの投手であった金城宰之左の名前は、本作アニメ版の鈴之助から取られたものである[39]

フジテレビ系列 水曜 19:00 - 19:30
前番組 番組名 次番組
国松さまのお通りだい
(1971年10月6日 - 1972年3月29日)
月曜19:00枠へ移動】
赤胴鈴之助
(1972年4月5日 - 1973年3月28日)
荒野の少年イサム
(1973年4月4日 - 1974年3月27日)

歌舞伎

編集

2021年8月13日~22日、東京都本多劇場で新作歌舞伎「赤胴鈴之助」が上演。主演は尾上松也。松也は1957年版テレビドラマで主演を務めた尾上緑也の息子。翌2022年のテレビドラマ「まったり!赤胴鈴之助」でも主演を務めている。

松也が主宰する自主公演シリーズ「挑む」のファイナル公演でもあり、正式タイトルは『尾上松也歌舞伎自主公演「挑むVol.10 ~完~」新作歌舞伎「赤胴鈴之助」』。動画配信サイトNetflixで本編が2022年6月16日世界配信された。また歌舞伎に初挑戦した生田斗真を追った『生田斗真 挑む』もNetflixドキュメンタリー映画として同日配信された。

配役
スタッフ

パロディ

編集

月刊アフタヌーン』2007年3月号の別冊付録「アフタヌーン創刊20周年・永井豪 漫画家生活40周年記念『豪ちゃんマガジン』」(永井豪特集)に、『赤褌鈴乃介』という美少女剣士が主人公のパロディ作品が掲載された。

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ 吉永のデビュー作。

出典

編集
  1. ^ 本郷みつる (2012年6月26日). “DVD-BOX発売記念 アニメ『赤胴鈴之助』の話”. WEBアニメスタイル. p. 1. 2019年5月9日閲覧。
  2. ^ a b 石橋春海 2013, p. 12.
  3. ^ 会社概要”. 少年画報社. 2019年5月9日閲覧。
  4. ^ 小学二年生 (小学館): 1973-03|書誌詳細|国立国会図書館サーチ”. 国立国会図書館. 2019年5月9日閲覧。ページ最下段の「▼全て表示」を展開した先に記載あり。下記の国会図書館出典リンクもすべて同様。
  5. ^ 小学六年生 (小学館): 1973-03|書誌詳細|国立国会図書館サーチ”. 国立国会図書館. 2019年5月9日閲覧。
  6. ^ 小学三年生 (小学館): 1973-03|書誌詳細|国立国会図書館サーチ”. 国立国会図書館. 2019年5月9日閲覧。
  7. ^ 小学四年生 (小学館): 1973-03|書誌詳細|国立国会図書館サーチ”. 国立国会図書館. 2019年5月9日閲覧。
  8. ^ 週刊少年サンデー 赤胴鈴之助(武内つなよし / スタジオBell)”. 文化庁メディア芸術データベース. 2022年5月24日閲覧。
  9. ^ 沿革(1950年~1976年)|基本情報|企業情報|”. ニッスイ. 2024年2月18日閲覧。
  10. ^ 竹書房/イオン 編「Bonus Column「漫画雑誌を駆けるテレビヒーロー」」『超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み』竹書房、1995年11月30日、44頁。ISBN 4-88475-874-9。C0076。 
  11. ^ 石橋春海 2013, p. 13.
  12. ^ 『日本特撮・幻想映画全集』勁文社、1997年、106-107頁。ISBN 4-7669-2706-0 
  13. ^ 石橋春海 2013, pp. 12、93.
  14. ^ “「確かに私です」12歳の吉永小百合の姿 67年前のTVデビュー作「赤胴鈴之助」の写真ネガが見つかる”. スポーツ報知. (2024年6月4日). https://hochi.news/articles/20240603-OHT1T51189.html?page=1 2024年6月4日閲覧。 
  15. ^ 『新潟放送四十年のあゆみ』(1992年10月15日、新潟放送発行)69p「テレビ初期のプログラム(復元)1959年(昭34)2月」より。
  16. ^ 『下野新聞 縮刷版』下野新聞社、1979年6月12日。 ラジオ・テレビ欄
  17. ^ 風斗雅博 (2020年6月8日). “のどかに走る姿、鉄道ファン魅了 阪神「赤胴車」が引退”. 神戸新聞NEXT (神戸新聞社). https://web.archive.org/web/20210305101750/https://www.kobe-np.co.jp/news/hanshin/202006/0013405845.shtml 2020年6月18日閲覧。 ※インターネットアーカイブ2021年3月5日付保存キャッシュ
  18. ^ 第11カット(第2声優クレジット)で、「鬼面党党員と戦う千葉周作」から「鈴之助の構え」に変更された。
  19. ^ 北海道新聞』(縮刷版) 1972年(昭和47年)4月 テレビ欄。
  20. ^ 河北新報』1972年4月8日 - 1973年3月28日付朝刊、テレビ欄。
  21. ^ 『河北新報』1972年4月7日 - 1973年4月11日付朝刊、テレビ欄。
  22. ^ a b c 『河北新報』1972年4月5日 - 1973年3月28日付朝刊、テレビ欄。
  23. ^ 福島民報』1972年4月8日 - 1973年3月31日付朝刊、テレビ欄。
  24. ^ 新潟日報』1973年2月テレビ欄。
  25. ^ a b 北日本新聞』1972年4月5日付朝刊、テレビ欄。
  26. ^ 北國新聞』1972年9月27日付朝刊、テレビ欄。
  27. ^ 信濃毎日新聞』1973年2月テレビ欄。
  28. ^ a b 山梨日日新聞』1973年2月テレビ欄。
  29. ^ 島根新聞』1973年2月テレビ欄。
  30. ^ a b c 山陽新聞』1973年2月テレビ欄。
  31. ^ 中国新聞』1973年2月各日夕刊テレビ欄。
  32. ^ a b 愛媛新聞』1973年2月テレビ欄。
  33. ^ a b 熊本日日新聞』1973年2月テレビ欄。
  34. ^ 南日本新聞』1972年5月1日付朝刊、テレビ欄。
  35. ^ 大分合同新聞』1973年2月テレビ欄。
  36. ^ a b 宮崎日日新聞』1973年2月テレビ欄。
  37. ^ 沖縄タイムス』1973年2月テレビ欄。
  38. ^ a b c 東宝チャンピオンまつりパーフェクション 2014, pp. 46–47, 「1972夏期」
  39. ^ 新球を宝刀に磨け!広島20歳金城宰之左 - 広島カープニュース : nikkansports.com”. 日刊スポーツ新聞社 (2007年6月6日). 2012年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年5月9日閲覧。

参考文献

編集

外部リンク

編集