賈曾
略歴
編集賈言忠の子として生まれた。景雲年間(710年頃)、吏部員外郎となり、皇太子(のちの玄宗)に才能を認められて、太子づきの太子舎人になった。
詩人としての彼
編集賈曾の作品に『春和春日出苑矚目応令(「春日、苑に出でしときの矚目」に和し奉る 応令)』(七言律詩)がある。
春和春日出苑矚目応令 | |
銅龍暁闢問安廻 | 銅龍暁に闢(ひら)き安(あん)を問うて廻(かえ)り |
金輅春遊博望開 | 金輅(きんろ)春遊(しゅんゆう)して博望(はくぼう)開く |
渭北晴光揺草樹 | 渭北(いほく)の晴光(せいこう) 草樹(そうじゅ)に揺らぎ |
終南佳気入楼台 | 終南(しゅうなん)の佳気(かき) 楼台に入(い)る |
招賢已得商山老 | 賢を招いては已(すで)に得たり 商山(しょうざん)の老 |
託乗還徴鄴下才 | 乗(じょう)に託しては還(ま)た徴(め)す 鄴下(ぎょうか)の才 |
臣在東周独留滞 | 臣は東周に在りて独り留滞(りゅうたい)するも |
忻逢睿藻日辺来 | 睿藻(えいそう)の日辺(じっぺん)より来(きた)れるに逢うを忻(よろこ)ぶ |