西女満別駅

北海道網走郡大空町にある北海道旅客鉄道の駅

西女満別駅(にしめまんべつえき)は、北海道網走郡大空町女満別本郷にある北海道旅客鉄道(JR北海道)石北本線である。電報略号ニメ事務管理コードは▲122532[2]駅番号A66

西女満別駅
駅舎(2018年7月)
にしめまんべつ
Nishi-Memambetsu
A65 美幌 (7.0 km)
(5.0 km) 女満別 A67
地図
所在地 北海道網走郡大空町女満別本郷
北緯43度52分48.00秒 東経144度8分53.50秒 / 北緯43.8800000度 東経144.1481944度 / 43.8800000; 144.1481944座標: 北緯43度52分48.00秒 東経144度8分53.50秒 / 北緯43.8800000度 東経144.1481944度 / 43.8800000; 144.1481944
駅番号 A66
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 石北本線
キロ程 213.1 km(新旭川起点)
電報略号 ニメ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗降人員
-統計年度-
2人/日
-2014年-
開業年月日 1947年昭和22年)2月11日[1]
備考 無人駅
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ホーム側から見た駅舎(2018年7月)

歴史

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1977年の西女満別駅と周囲約500m範囲。右上が網走方面。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

西女満別駅は、近くを線路が通っているにもかかわらず女満別駅を利用しなければならなかった周辺の住民が、1946年(昭和21年)10月10日に22名の連名により、国鉄の北見管理部に対して「よしの駅設置請願書」を提出したことに始まる。この請願を受けて仮乗降場が設置されることになった。駅の建設は地元住民の無償工事で行われ、当初は現在地の約80メートル北側に建設する予定であったが、湿地帯のために埋め立て工事がうまくいかずに現在地に変更された[3]

こうして1947年(昭和22年)2月11日に旭野仮乗降場という名称で開設された。開業時には駅舎は未完成で、1949年(昭和24年)頃になって駅舎が完成した[3]

1950年(昭和25年)1月15日に駅に昇格し、西女満別駅となった[4]。翌1951年(昭和26年)には貨物ホームが新設されたが、地盤沈下のために3年ほどで使用されなくなった。しかし農産物の出荷は引き続き行われた。この頃、駅員3人が勤務し、1日50人程度の駅利用があって、かつては冬季には休学しなければならなかった高校生も通年で通学できるようになった[3]

自動車の普及につれて駅の利用は減少し[3]、1983年(昭和58年)には荷物営業が廃止され[5]、駅が無人化された[3]

年表

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駅名の由来

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「女満別」の西方にあるため[6]。なお、請願時の名称であった「よしの駅」は当地が当時「芳野」と呼ばれていたことによる[3]

駅構造

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単式1面1線のホームを持つ地上駅。網走駅管理の無人駅である。

利用状況

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乗車人員の推移は以下のとおり。年間の値のみ判明している年については、当該年度の日数で除した値を括弧書きで1日平均欄に示す。乗降人員のみが判明している場合は、1/2した値を括弧書きで記した。

また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1978年(昭和53年) 24 [7]
2016年(平成28年) 4.8 [JR北 2]
2017年(平成29年) 4.8 [JR北 3]
2018年(平成30年) 4.4 [JR北 4]
2019年(令和元年) 5.4 [JR北 5]
2020年(令和02年) 5.8 [JR北 6]
2021年(令和03年) 6.8 [JR北 7]
2022年(令和04年) 7.4 [JR北 8]
2023年(令和05年) 8.6 [JR北 9]

駅周辺

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駅開業後の1985年(昭和60年)に女満別空港が現在地に移転したことで、直線距離で約 800 m、実際の道のりでは約 2 km の最寄り駅となっているが、特段接続を意識しての移転ではなかったため、交通機関による連絡はない[3]。駅周辺には畑、原野、民家が点在する。かつては駅前には小さな商店街が形成されていた[3]

隣の駅

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北海道旅客鉄道(JR北海道)
石北本線(下り最終列車は当駅通過[8]
美幌駅 (A65) - 西女満別駅 (A66) - 女満別駅 (A67)

脚注

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注釈

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  1. ^ この改正では従来5時台後半に網走駅を出発していた特急「オホーツク2号」を約1時間繰り下げる代わりに、「オホーツク2号」に雁行して運転していた生田原駅始発遠軽駅行き普通列車を網走駅始発に延長して従来の上り始発普通列車より前の旧「オホーツク2号」の時間帯に運行するようにしている。

出典

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  1. ^ a b c d e 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、921頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、245頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年3月21日閲覧 
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m 西女満別駅の歴史”. 大空町 (2023年7月25日). 2024年4月22日閲覧。
  4. ^ a b 大蔵省印刷局(編)「日本国有鉄道公示 第2号」『官報』第6895号、国立国会図書館デジタルコレクション、1950年1月9日。 
  5. ^ a b “「通報」●石北本線桜岡駅ほか12駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 2. (1983年1月10日) 
  6. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、214頁。ASIN B000J9RBUY 
  7. ^ 藤田, 稔 編『国鉄全駅大事典』藤田書店、1980年4月30日、900頁。doi:10.11501/12065814https://dl.ndl.go.jp/pid/12065814 
  8. ^ 『北海道時刻表』第61巻第3号(通巻723号)、交通新聞社、2020年2月25日、pp.129-131。 

JR北海道

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  1. ^ 2025年3⽉ダイヤ改正について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2024年12月13日。オリジナルの2024年12月13日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20241213055036/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20241213_KO_kaisei.pdf2024年12月13日閲覧 
  2. ^ 石北線(新旭川・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。オリジナルの2017年12月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20171209102701/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/senku/pdf/senku/10.pdf2017年12月10日閲覧 
  3. ^ 石北線(新旭川・網走間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために)』、北海道旅客鉄道株式会社、3頁、2018年7月2日。オリジナルの2018年8月19日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180818171718/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/10.pdf2018年8月19日閲覧 
  4. ^ 石北線(新旭川・網走間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  5. ^ 石北線(新旭川・網走間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3・4 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月2日閲覧。
  6. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。
  9. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道 (2024年). 2024年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年9月9日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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