蛸壺壕
蛸壺壕(たこつぼごう)とは、一人だけ入れる大きさの塹壕の事で、タコを捕まえるときに使う蛸壺に由来する[1]。
英語では、フォックスホール(狐の巣穴)と呼ばれる。観測用に入り口にカモフラージュを施したものはスパイダーホール(蜘蛛の穴)と呼ばれる[2]。
スパイダーホールの由来
編集諸説あり、トラップドアスパイダーと呼ばれる、入り口にカモフラージュされたドアを付ける習性を持つ一部の蜘蛛に由来する説。アメリカ海兵隊の歴史家 Major Chuck Melson によると、南北戦争で使われたのが始まりで、その時は急いで掘られたフォックスホールをそう呼んだ説。アメリカのコラムニスト、ウィリアム・サファイアが2003年12月15日のニューヨークタイムズの号で語った説は、ベトナム戦争が始まりで、このポッドが壊れたら蛇や蜘蛛に襲われるからスパイダーホールと呼んだというものである[3]。
出典
編集- ^ Marston, Daniel (editor) (2005). The Pacific War Companion: From Pearl Harbor to Hiroshima. Osprey Publishing. ISBN 978-1-84603-212-7
- ^ Staff (April 18, 2003), “Chapter 5 Security Operations: 5-27. Types of ground observation posts.”, FM 3-21.94: The Stryker Brigade Combat Team Infantry Battalion Reconnaissance Platoon, Washington D.C.: Headquarters Department of the United States Army
- ^ Safire, William (2003年12月15日). “From the 'Spider Hole'”. New York Times
関連項目
編集- 塹壕戦、坑道戦、スコップ、坑道掘削装置
- en:Defensive fighting position - たこつぼ、ダグイン、戦車の砲塔だけを設置したトブルクetc
- 塹壕ラジオ - 原語はFoxhole radio
- 塹壕の中に無神論者はいない - 戦争下の兵士のように高いストレス下では高位の存在を信じるだろうという論説
- The Magic Foxhole - J・D・サリンジャーの未発表短編