花子 (グラフィックソフト)

ジャストシステムが製作するグラフィックソフトウェア

花子(はなこ)は、ジャストシステムが販売する統合グラフィックソフトウェアであり、同社の登録商標となっている。1987年3月に発売された。現在のところ、Windows版のみが開発されている。

花子
開発元 ジャストシステム
最新版
花子Personal(32) 他 / 2023年2月10日 (21か月前) (2023-02-10)
対応OS Microsoft Windows
種別 ドロー、グラフィック
ライセンス プロプライエタリ
公式サイト 花子Web
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単体販売は『花子2022』(32)を最後に終了しているが、引き続き個人ユーザー向けには「一太郎2023 プラチナ」に搭載された『花子Personal』[1]が、法人ユーザー向けには「JUST Office」やその上位版「JUST Government」に含まれる『花子Pro』や、「JUST Police」に含まれる『花子Police』が用意されている。[2]

特徴

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花子は特にバージョン2004 (14)より、「図で考えるための道具」として位置づけられている。アプリケーションの基本はベクトル系の描画(図面の作成)にあるが、同梱の『花子フォトレタッチ』によりラスター系(ビットマップ)のドロー機能が拡張される。

概念的にはAdobe Illustratorや、CorelDRAWMicrosoft Visioと同系統のソフトであるが、それらと異なる点も数多くある。花子の独特な機能(前述の他社ソフトにはない、あるいは著しく異なる機能)は、下記のとおりである。

  • オートレイアウト機能(文字枠内の行挿入/削除に連動し他の文字枠の位置が自動的に調整される。ver.2008 (19)以降)
  • 文字入力ウィンドウ(Ver.2007 (18)以降)
  • オートチャート(図解)機能
  • アニメーションGIF形式での保存
  • クリップウインドウ(Microsoftの作業ウィンドウと類似しているが、複数パレットが一つの画面領域に収まるようになっている)
  • 学校や職場,製図等で使用できる多彩なイラスト(23,000点程度)
  • スライドの作成・表示(Microsoft PowerPointとの互換性あり,部品としても使用することができる。)
  • クリッピング変形(図形の範囲指定した部分を変形する)
  • キーとメニューの完全カスタマイズ化

花子の主なファイル形式は、独自形式のjhdである。また、花子フォトレタッチ(同梱のビットマップエディタ)の主なファイル形式は、.jmgである。

バージョン

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MS-DOSの時代にver1と2が発売され、ver3でWindows対応となった。1995年発売のver3.1は現在と同様に一太郎(当時はver6.3)と並んで発売されていた。しかし一太郎がWindows 95に対応してバージョン7、8を発売していったのに対して花子はWindows 95対応版は発売されなかったが、1998年に一太郎9の登場に合わせ花子9が登場した。なおこの時に花子と一太郎のバージョンが統一されたため、花子のver4~8は欠番となっている。そのため32ビット版は花子9で初めて登場した事になる。

これ以降、一太郎のバージョンアップに合せて花子も新バージョンが発売されるという形態が続いていた。花子2004以後はバージョン番号を西暦年とした。「今後一太郎/花子シリーズは毎年発売されるため」としている[3]

単体販売は『花子2022』(32)で終了しているが、引き続き「一太郎 プラチナ」などに含まれる形で利用可能である。

関連項目

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脚注

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  1. ^ 「一太郎2023 プラチナ」時点における『花子Personal』の内部バージョンは『花子2022』に引き続き32となっている。
  2. ^ 医療関係者向けオフィス統合ソフト「JUST Medical」は、「JUST Note」、「JUST Calc」、「JUST Focus」、「ATOK Medical」から構成され「花子」や「一太郎」は含まない。
  3. ^ ジャストシステム、一太郎/花子2004とATOK17を2004年2月に発売、PC Watch、2003年12月3日。

外部リンク

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