胎児の干物
『胎児の干物』(たいじのひもの、仏:Embryons desséchés)は、エリック・サティが1913年に発表した全3曲からなるピアノ曲。『干からびた胎児』と表記される場合もある。
概要
編集作品に奇抜なタイトルを冠することの好きだったサティらしい、ユーモア溢れるものとなっており、サティの他の作品と同様に、楽譜の随所に様々な指示が記され、パロディ精神に満ちている。
なお、各曲の標題からも推測されるように、ここでの "Embryons" とは、海生生物の卵や幼生の意味と考えられ、「胎児」という訳は適切ではない。かつて『はららごの干物』という訳が与えられたこともある。
構成
編集編曲
編集1970年に作曲家・指揮者のフリードリヒ・ツェルハが「胎児の干物」を室内オーケストラ用に編曲し、自身の楽団「Die Reihe」を指揮して録音した。
外部リンク
編集- 胎児の干物の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト