羽幌駅
羽幌駅(はぼろえき)は、かつて北海道(留萌管内)苫前郡羽幌町南7条3丁目に設置されていた、日本国有鉄道(国鉄)羽幌線の駅(廃駅)である。電報略号はハホ。事務管理コードは▲121614[2]。
羽幌駅 | |
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はぼろ Haboro | |
◄興津仮乗降場 (3.7 km) (6.7 km) 築別► | |
所在地 | 北海道苫前郡羽幌町南7条3丁目 |
所属事業者 | 日本国有鉄道(国鉄) |
所属路線 | 羽幌線 |
キロ程 | 58.3 km(留萠起点) |
電報略号 | ハホ |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線 |
開業年月日 | 1932年(昭和7年)9月1日[1] |
廃止年月日 | 1987年(昭和62年)3月30日[1] |
乗換 | 羽幌炭礦鉄道(1970年12月25日廃止) |
備考 | 羽幌線廃線に伴い廃駅[1] |
1986年(昭和61年)10月まで運行されていた、急行「はぼろ」の停車駅であった。また、一時期は羽幌炭礦鉄道(1970年12月25日廃止)も当駅まで乗り入れていた。
羽幌線の廃止後、同所に設置された沿岸バスの羽幌ターミナル(はぼろターミナル)についてもここで記す。
歴史
編集駅構造
編集廃止時点で、単式ホーム・島式ホーム(片面使用)複合型2面2線を有する地上駅で、列車交換可能な交換駅であった[5]。互いのホームは、単式ホーム北側と島式ホーム南側を結ぶ跨線橋で連絡した。駅舎側単式ホーム(西側)が上下共用の1番線、島式ホーム(東側)が上りの2番線となっていた。ほかに貨物側線を多数有していた(1983年(昭和58年時点で島式ホームの外側に4線、1番線の幌延方から分岐し駅舎北側の切欠き部分の貨物ホームへの貨物側線を3線、そのほか構内南東側から専用線が1線分岐していた[5])。
職員配置駅となっており、駅舎は近代的な鉄筋造りで[5]、構内の西側に位置し単式ホーム中央部に接していた。駅舎内に売店を有した。また「わたしの旅スタンプ」が設置されていた[5]。
駅名の由来
編集当駅が所在する地名より。アイヌ語に由来するが諸説ある。
利用状況
編集- 1981年度(昭和56年度)の1日乗降客数は513人[5]。
駅周辺
編集- 北海道道747号上羽幌羽幌停車場線
- 北海道道547号羽幌港線
- 国道232号(天売国道/日本海オロロンライン)
- 道の駅ほっと♡はぼろ
- 羽幌町役場
- 羽幌警察署
- 羽幌郵便局
- 留萌信用金庫羽幌支店
- 北海道銀行羽幌支店
- 羽幌港 - 駅から約1.5km[5]。
- 北海道羽幌高等学校
- 羽幌中学校
- 羽幌小学校
- 羽幌町郷土資料館
- 北海道海鳥センター
- 羽幌町スポーツ公園
- 羽幌川
羽幌ターミナル
編集駅跡地に沿岸バスの「羽幌ターミナル」が設置されている。住所は羽幌町南7条4丁目。
1~5番のりばと車庫を有し、沿岸バスの都市間バス、路線バスと羽幌町から受託しているスクールバスが乗り入れる。従来は同町南3条2丁目の本社施設を羽幌ターミナルとして運用していたが、旧駅跡のバスターミナル設置に伴い「本社ターミナル」に改称のうえ引き続き使用している。隣接する町営駐車場を利用したパーク&ライドも実施している。
上記の羽幌ターミナルのほか、駅舎跡地には羽幌地区をイメージしたタイル張りの壁が設置されている[6]。また、旧駅前通りの歩道に腕木式信号機が移設設置されている。
隣の駅
編集羽幌森林鉄道
編集1942年(昭和17年)、羽幌川上流の森林資源を羽幌駅南側のストックヤード(土場)まで運搬する14kmの森林鉄道が、当時の帝室林野管理局旭川支局羽幌出張所の管轄として竣工し、初めて木材が直接駅へ運搬された。1947年(昭和22年)からは旭川営林局羽幌営林署の管轄となり、また、竣工以後毎年のように2-4km奥地へ延長され、1957年(昭和32年)に42㎞、最終的に総延長44㎞に達した。その間1954年(昭和29年)からは民間貨物の混合輸送も行っている。戦後の年間輸送量は、1956年(昭和31年)の9万石をピークに、平均約5万石であった。当初蒸気機関車2台と6tガソリン機関車1台で運行されたが、1951年(昭和26年)からディーゼル機関車に切り替えられ、1958年(昭和33年)の記録によれば5t車8台、6t車、7t車、9t車、10t車各1台ずつ計12台を保有していた。その後徐々にトラック輸送に切り替えられて、1963年(昭和38年)に全面廃止された。
脚注
編集- ^ a b c d e f 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、872頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、231頁。doi:10.11501/1873236 。2022年12月10日閲覧。
- ^ 昭和7年鉄道省告示第320号(『官報』第1697号、昭和7年8月25日、p.710.)
- ^ 昭和16年鉄道省告示第247号(『官報』第4473号、昭和16年12月4日、p.166.)
- ^ a b c d e f 宮脇俊三 編『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』原田勝正、小学館、1983年7月、200頁。ISBN 978-4093951012。
- ^ 本久公洋『北海道の鉄道廃線跡』北海道新聞社、2011年9月、215頁。ISBN 978-4894536128。