綾瀬スマートインターチェンジ
綾瀬スマートインターチェンジ(あやせスマートインターチェンジ)は、神奈川県綾瀬市の寺小橋(東名高速道路の跨道橋)付近にある東名高速道路のスマートインターチェンジである。IC構内に綾瀬バスストップ(あやせバスストップ)を併設しており、同停留所についても本項で記す。
綾瀬スマートインターチェンジ | |
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SIC出入り口全景(下原橋より) | |
所属路線 | E1 東名高速道路 |
IC番号 | 4-1 |
本線標識の表記 | 綾瀬 |
起点からの距離 | 28.8 km(東京IC起点) |
◄横浜町田IC (9.1 km) (2.5 km) 海老名SA► | |
接続する一般道 | 神奈川県道42号藤沢座間厚木線 |
供用開始日 | 2021年(令和3年)3月31日[1] |
スマートIC | 24時間 |
所在地 |
〒252-1121 神奈川県綾瀬市小園 |
概要
編集東名高速道路では既存の横浜町田ICと厚木ICの間が約15km離れており、これらICの中間に位置する綾瀬市等から高速道路へアクセスしにくい状況にあったことから、綾瀬BS付近にETC専用のSICとして新たに整備された[2]。
神奈川県は当初地域活性化インターチェンジ制度を活用する予定だった[3]が、国の道路政策に合致することや、事業費削減などの観点から[4]スマートインターチェンジ制度に事業手法を変更した[5][6]。事業主体は神奈川県道路公社[3]と当初はされていたが、スマートICとして建設されれば高速道路会社が主体となる。
2007年度に始まった神奈川県による環境影響評価手続き(アセスメント)は2012年11月に終了し、同月、地区協議会において実施計画書(案)が確認された[7]。2013年3月に実施計画書が策定・提出され、同年6月11日に国土交通大臣の連結許可を受けたことにより、2017年度末までの供用開始を目指して事業が開始された[7]。連結許可に記された工事費用の概算額は約 103.2 億円であり、日本高速道路保有・債務返済機構が約 66.1 億円、中日本高速道路株式会社が約 3.0 億円、神奈川県と綾瀬市が約 34.1 億円負担するものとされている[8]。
当初の計画では2018年3月に供用開始予定であったが、補償算定や工場等の移転先の選定等に想定以上の時間を要したため、同年2月26日に供用開始時期が2020年度上半期(東京オリンピック・パラリンピック前)の見通しであることを発表した[9]。さらに2019年11月には供用開始時期が2021年夏ごろ(延期後の東京オリンピック・パラリンピック前)に再度延期された[10]。
2020年7月14日、当ICの名称が「綾瀬スマートIC」に正式決定[11]、2021年3月31日に供用開始された[1]。利用可能車種はETC搭載の全車種(車長16.5 m以下)で24時間運用[1]。上下線ともに出入可となっている[1]。
道路
編集- E1 東名高速道路(4-1番)
接続する道路
編集- 都市計画道路寺尾上土棚線(神奈川県道42号藤沢座間厚木線)
周辺
編集隣
編集綾瀬バスストップ
編集バス事業者では東名綾瀬(とうめいあやせ)という名称で案内している。
JR東名ハイウェイバスの超特急・急行・特急 東名ライナーと小田急ハイウェイバスの特急、JR「グラン昼特急号」・「青春昼特急号」・および相鉄バスとフジエクスプレスが共同運行するレイクライナーの全便が停車する。
「渋滞の名所」として知られる「綾瀬バス停」はこの綾瀬バスストップのことを指す。しかし最近では、道路拡幅に伴い、渋滞地帯は約4 kmほど東京方面にある「大和トンネル」付近となり、「渋滞の名所」の名を返上することとなった。
歴史
編集停車する路線
編集- 東名ハイウェイバス(東京 - 御殿場 - 静岡 - 浜松 - 名古屋)
- グラン昼特急号・青春昼特急号(東京 - 新城 - 京都 - 大阪)※京都・大阪方面行きは乗車専用、東京方面行は降車専用。
- 小田急ハイウェイバス(新宿 - 御殿場 - 箱根)
- 相鉄バス・フジエクスプレス レイクライナー(横浜 - 富士急ハイランド・河口湖)
- 夏季の登山シーズンの特定日に1往復を富士山五合目まで延長運転
乗り換え
編集なお綾瀬市コミュニティバスかわせみ1号車「綾瀬市役所-かしわ台駅循環ルート」 寺尾西公園バス停からも至近距離にある
距離
編集脚注
編集- ^ a b c d 『E1東名「綾瀬スマートインターチェンジ」が 3月31日(水曜日)12時に開通します。』(PDF)(プレスリリース)綾瀬市、2021年2月17日。オリジナルの2021年2月20日時点におけるアーカイブ 。2021年2月20日閲覧。
- ^ “県道42号(藤沢座間厚木)[綾瀬スマートIC関連]”. 神奈川県. 2021年4月30日閲覧。
- ^ a b “【神奈川】東名綾瀬スマートインターチェンジの形態決定 県(2/26)”. 建設業界ニュース. (2007年2月26日) 2010年6月13日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “東名に綾瀬IC 渋滞解消へ神奈川県が検討”. 読売新聞. (2010年2月18日) 2010年6月12日閲覧。
- ^ 綾瀬市ホームページ スマートインターチェンジの調査を開始 - ウェイバックマシン(2011年7月8日アーカイブ分)
- ^ “(仮称)綾瀬IC 「スマートIC」を調査 事業化へ向けた計画”. タウンニュース. (2010年2月12日) 2010年6月12日閲覧。
- ^ a b (仮称)綾瀬スマート IC の手続きのながれ (PDF) 2013年6月12日閲覧。[リンク切れ]
- ^ 連結許可(概要版) (PDF) 2013年6月12日閲覧。
- ^ “第五回「(仮称)綾瀬スマートインターチェンジ地区協議会」の開催結果について”. 神奈川県 (2018年2月26日). 2018年2月27日閲覧。
- ^ “綾瀬スマートインターチェンジの概要”. 綾瀬市. 2019年11月25日閲覧。
- ^ 『スマートインターチェンジの名称が決定しました』(PDF)(プレスリリース)綾瀬市、2020年7月14日。オリジナルの2021年2月17日時点におけるアーカイブ 。2021年2月17日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集座標: 北緯35度26分52.5秒 東経139度25分8.2秒 / 北緯35.447917度 東経139.418944度