第170回天皇賞は、2024年10月27日東京競馬場で行われた競馬競走である。ドウデュースが本競走を制覇し、4年連続でGI競走を制覇した[1][2]

第170回天皇賞(秋)
優勝馬のドウデュース
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会(JRA)
競馬場 東京競馬場
施行年 2024年
施行日 10月27日
距離 芝2000m
格付け GI
賞金 1着賞金2億2000万円
出走条件 サラ系3歳以上(国際・指定)
負担重量 定量
天候
馬場状態
優勝馬 ドウデュース
優勝騎手 武豊栗東
優勝調教師 友道康夫(栗東)
優勝馬主 (株)キーファーズ
優勝生産者 ノーザンファーム
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優勝騎手の武豊は本競走史上最多タイとなる7回目の制覇となり、また55歳7ヶ月12日で本競走歴代最年長での勝利となった[3]

出走馬の状況

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出走馬15頭中6頭がGI馬、12頭が重賞馬という豪華なメンバーとなった[4]

前年有馬記念制覇など、3年連続でGIを制しているドウデュースは、4年連続のGI制覇に向け、本競走に参戦する[5]

リバティアイランドは前年の三冠牝馬であり、本年のドバイシーマクラシック3着後に右前種子骨靭帯炎が発覚し、約7ヶ月の休養明けに本競走で復帰となる[6]

他の古馬GI馬からは、前年の皐月賞を制し、前走宝塚記念で2着に好走したソールオリエンス[7]前年東京優駿を制したタスティエーラ[8]、前年の天皇賞(春)を勝ったジャスティンパレス[9]、本年の大阪杯を制したベラジオオペラが参戦した[10]

その他重賞馬からは、前哨戦のオールカマーを制したレーベンスティール[11]、本年の札幌記念を勝ったノースブリッジ、本年の函館記念を制し、前走の毎日王冠で2着に粘ったホウオウビスケッツ等が参戦を表明した[12]

本競走の優先出走権が得られる毎日王冠を制したシックスペンス京都大賞典を制したシュヴァリエローズは回避。また、本競走に参戦する予定だったジャスティンミラノは、調整中に右前浅屈腱炎を発症したため回避した[13]。さらに、特別登録が行われていたサトノエルドールは福島記念に向かうため[14]リフレーミングは調教中に脚部不安を発症したためそれぞれ回避した[15]

出走馬・枠順

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2024年10月27日 第4回東京開催8日目 第11競走
コース
芝 2,000m(Bコース)
天気
曇、馬場状態: 良、発走: 15時40分

※全頭とも性齢は「4歳以上」、斤量は4歳以上58kg、牝馬2kg減

枠番 馬番 競走馬名 性齢 騎手 調教師 馬主 単勝人気 馬体重
[kg]
人気 オッズ
1 1 ベラジオオペラ 牡4 横山和生 上村洋行 林田祥来 4 13.3 514
2 2 マテンロウスカイ 騸5 横山典弘 松永幹夫 寺田千代乃 12 121.4 476
3 ステラヴェローチェ 牡6 佐々木大輔 須貝尚介 大野照旺 13 150.3 504
3 4 タスティエーラ 牡4 松山弘平 堀宣行 (有)キャロットファーム 9 53.8 506
5 ノースブリッジ 牡6 岩田康誠 奥村武 井山登 10 68.7 500
4 6 ソールオリエンス 牡4 横山武史 手塚貴久 (有)社台レースホース 7 15.4 468
7 ドウデュース 牡5 武豊 友道康夫 (株)キーファーズ 2 3.8 504
5 8 キングズパレス 牡5 アンドレアシュ・シュタルケ 戸田博文 (有)社台レースホース 11 97.0 500
9 ホウオウビスケッツ 牡4 岩田望来 奥村武 小笹芳央 8 48.1 502
6 10 ダノンベルーガ 牡5 クリスチャン・デムーロ 堀宣行 (株)ダノックス 5 14.3 498
11 ジャスティンパレス 牡5 坂井瑠星 杉山晴紀 三木正浩 6 15.0 470
7 12 リバティアイランド 牝4 川田将雅 中内田充正 (有)サンデーレーシング 1 2.3 492
13 シルトホルン 牡4 大野拓弥 新開幸一 ディアレストクラブ(株) 14 412.0 468
8 14 レーベンスティール 牡4 クリストフ・ルメール 田中博康 (有)キャロットファーム 3 4.7 480
15 ニシノレヴナント 騸4 田辺裕信 上原博之 西山茂行 15 415.8 490

結果

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順位表

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着順 枠番 馬番 馬名 タイム 上3F 着差
(馬身)
1 4 7 ドウデュース 1:57.3 32.5
2 3 4 タスティエーラ 1:57.5 33.4 1 1/4
3 5 9 ホウオウビスケッツ 1:57.6 34.0 1/2
4 6 11 ジャスティンパレス 1:57.6 33.0 クビ
5 2 2 マテンロウスカイ 1:57.6 33.4 クビ
6 1 1 べラジオオペラ 1:57.7 33.7 1/2
7 4 6 ソールオリエンス 1:57.7 33.3 ハナ
8 8 14 レーベンスティール 1:57.8 33.2 1/2
9 2 3 ステラヴェローチェ 1:58.0 33.5 1 1/4
10 8 15 ニシノレヴナント 1:58.0 33.0 アタマ
11 3 5 ノースブリッジ 1:58.0 33.3 クビ
12 5 8 キングズパレス 1:58.0 33.6 ハナ
13 7 12 リバティアイランド 1:58.1 34.1 1/2
14 6 10 ダノンベルーガ 1:58.3 34.1 1 1/4
15 7 13 シルトホルン 1:58.4 34.6 1/2

制裁

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払戻金

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馬番/枠番 人気 金額(円)
単勝 7 2 380
複勝 7 2 200
4 9 1,020
9 8 1,000
枠連 3 - 4 11 3,240
馬連 4 - 7 26 9,660
馬単 7 → 4 36 13,560
ワイド 4 - 7 27 3,000
7 - 9 25 2,980
4 - 9 66 18,280
3連複 4 - 7 - 9 154 102,180
3連単 7 → 4 → 9 612 397,100

データ

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1000m通過タイム 59.9秒(ホウオウビスケッツ)
上がり4ハロン 45.5秒
上がり3ハロン 33.7秒
優勝馬上がり3ハロン 32.5秒
最速上がり3ハロン 32.5秒(ドウデュース)

当日のWIN5(5重勝単勝式)

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  • 発売票数:7,875,462票
  • 発売総額:787,546,200円
  • 的中票数:72票
  • 払戻金:7,656,690円
対象順[16] 1 2 3 4 5
競走順 京都第10競走 東京第10競走 新潟第11競走 京都第11競走 東京第11競走
競走名 古都S エイシンフラッシュC ルミエールAD カシオペアS 第170回天皇賞(秋)
条件 芝3000m
3歳以上3勝クラス
ダート1300m
3歳以上3勝クラス
芝1000m
3歳以上オープン
芝1800m
3歳以上オープン
芝2000m
3歳以上オープン
単勝人気 3番人気 7番人気 3番人気 2番人気 2番人気
勝利馬
(鞍上)
コパノサントス
M.デムーロ
エピックジョイ
松山弘平
マイヨアポア
石川裕紀人
アルジーヌ
西村淳也
ドウデュース
武豊
馬番 7 11 16 8 7
残票数 598,847票 19,122票 2,459票 402票 72票

エピソード

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表彰式の様子
映像外部リンク
  【ジョッキーカメラ】ドウデュース騎乗の武豊騎手ジョッキーカメラ映像|2024年天皇賞(秋)|JRA公式

テレビ・ラジオ中継

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本レースのテレビ・ラジオ放送実況担当者並びに放送体制。民放各社社員の役職、その他出演者の肩書はレース当時のもの。

実況担当者

他局・系列局利用社局

脚注

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注釈

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  1. ^ 過去には第100回スーパークリーク、第116回のエアグルーヴ、第120回のスペシャルウィーク第136回メイショウサムソン第138回ウオッカ、第156回のキタサンブラックで制している。
  2. ^ もう一つの史上最多勝利騎手記録は保田隆芳が保持している7勝である(第5回のテツモン、第20回のニユーフオード、第22回のヤシマドオター、第24回のハタカゼ、第34回のミツドフアーム、第36回のハクチカラ、第54回のコレヒデ)。
  3. ^ それまでの最年長記録は岡部幸雄が保持していた(53歳11ヶ月28日、2002年(第126回)シンボリクリスエス)。
  4. ^ 過去にはメジロマックイーンメジロドーベルアグネスデジタル、ウオッカ、ブエナビスタゴールドシップオジュウチョウサンが達成している。
  5. ^ 詳細はJRAのGI競走4勝以上の馬一覧を参照。
  6. ^ グレード制導入以前にクラシック・グランプリ・天皇賞を全て制した馬にはメイヂヒカリ・ハクチカラシンザングリーングラスがいるが、このうち阪神3歳ステークスもしくは朝日盃を制しているのがメイヂヒカリのみであるため。
  7. ^ JRA・GI競走全体での記録はアーモンドアイ安田記念3着時に記録した32秒4(2019年、第69回安田記念
  8. ^ それまでの天皇賞(秋)優勝馬の最速記録はヘヴンリーロマンス(2005年、第132回天皇賞)とイクイノックス(2022年、第166回天皇賞)の32秒7、天皇賞(秋)出走馬全体での最速記録はハットトリックの32秒6(2005年7着)
  9. ^ JRA公式映像使用

出典

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  1. ^ 競馬 秋の天皇賞 2番人気のドウデュースが優勝 G1レース4勝目 - NHK NEWS WEB 2024年10月27日 18時37分
  2. ^ 【天皇賞・秋】ドウデュース大外一気でG1・4勝目「ものすごい末脚。本当に強かった」武豊騎手」『日刊スポーツ』2024年10月27日。2024年10月27日閲覧。
  3. ^ 【天皇賞・秋】ドウデュースが4年連続G1勝利 歴代最多タイ7勝目の武豊騎手「ものすごい末脚」」『スポーツ報知』2024年10月27日。2024年10月30日閲覧。
  4. ^ 【天皇賞・秋の注目点】牝馬3冠馬、ダービー馬2頭を含むGⅠ馬6頭が参戦! 豪華メンバーが大集結」『サンスポZBAT!』2024年10月20日。2024年10月25日閲覧。
  5. ^ ドウデュース、年内で引退へ 凱旋門賞に出走せず国内に専念 宝塚記念6着から逆襲の秋」『スポーツニッポン』2024年7月8日。2024年10月24日閲覧。
  6. ^ 3冠女王リバティアイランドは10・27天皇賞・秋で復帰を目指す」『日刊スポーツ』2024年8月9日。2024年10月24日閲覧。
  7. ^ 宝塚記念2着のソールオリエンスは天皇賞・秋を視野」『サンスポZBAT!』2024年7月28日。2024年10月9日閲覧。
  8. ^ タスティエーラは天皇賞・秋で復帰 松山弘平とのコンビ復活【次走報】」『東京スポーツ』2024年10月10日。2024年10月24日閲覧。
  9. ^ ジャスティンパレスは坂井との新コンビで天皇賞・秋へ」『スポーツニッポン』2024年10月3日。2024年10月24日閲覧。
  10. ^ 大阪杯覇者ベラジオオペラ、天皇賞・秋直行 上村師「今年はゆったり過ごせた」」『スポーツニッポン』2024年9月19日。2024年10月24日閲覧。
  11. ^ オールカマーを制したレーベンスティール、天皇賞・秋を含めて今後のプランを検討」『スポーツニッポン』2024年9月25日。2024年10月24日閲覧。
  12. ^ 3馬身半差の圧勝劇で秋盾が目標に…ホウオウビスケッツと完璧すぎた岩田康騎手/函館記念」『日刊スポーツ』2024年7月15日。2024年10月17日閲覧。
  13. ^ ジャスティンミラノが右前浅屈腱炎を発症 友道康夫調教師「残念です」」『サンスポZBAT!』2024年10月11日。2024年10月24日閲覧。
  14. ^ 【注目馬動向】サトノエルドールは天皇賞・秋を回避し福島記念へ」『スポーツ報知』2024年10月22日。2024年10月24日閲覧。
  15. ^ 【天皇賞・秋】小倉記念覇者リフレーミング、脚部不安で回避 鮫島師「今後は様子を見ながら」」『スポーツニッポン』。2024年10月24日閲覧。
  16. ^ 2024年10月27日のWIN5 - netkeiba.com
  17. ^ 【#天皇賞 (秋)】2024.10.27(日)@#東京競馬場 お昼の演奏会では、・行進曲「誇虹」・中央フリーウェイ・Theme of SUPER KEIBA 以上3曲をお届け📯 メインレース前の #GIファンファーレ 会場の地響きを感じながら、華やかに演奏しました🎺 - 航空自衛隊航空中央音楽隊公式X(旧Twitter) 2024年10月27日
  18. ^ 【天皇賞・秋】武豊ドウデュース復活!レース史上最速上がり32秒5「倍速で走っているよう」」『日刊スポーツ』2024年10月28日。2024年10月30日閲覧。
  19. ^ 【天皇賞・秋】7年連続制覇のノーザンファーム吉田代表、ドウデュースは「化け物ですね」」『日刊スポーツ』2024年10月28日。2024年10月30日閲覧。
  20. ^ 【天皇賞秋】ベストターンドアウト賞はドウデュースの前川和也助手「厩舎全員の力でいただいた賞だと思います」」『東京スポーツ』2024年10月27日。2024年10月29日閲覧。
  21. ^ 【天皇賞秋】武豊のジョッキーカメラが異例の形で〝全編公開〟 必要なのは映像だけでなく「真実の声」」『東京スポーツ』2024年10月28日。2024年11月15日閲覧。
  22. ^ 【天皇賞・秋】武豊「発揮できたら世界一やわ」ドウデュースを讃える…ジョッキーカメラ映像公開」『競馬のおはなし』2024年10月28日。2024年11月15日閲覧。
  23. ^ 競馬2024 第170回天皇賞 - NHKクロニクル
  24. ^ 【2024年10月の実況担当】春の活躍馬か、上がり馬か、3歳三冠最終戦。秋華賞は三浦アナ、菊花賞は初担当の大関アナが実況!”. ラジオNIKKEI (2024年10月4日). 2024年10月25日閲覧。