稲積公園駅
稲積公園駅(いなづみこうえんえき)は、北海道札幌市手稲区富丘1条4丁目にある、北海道旅客鉄道(JR北海道)函館本線の駅である。駅番号はS06。電報略号はスミ。駅の北に手稲稲積公園がある。
稲積公園駅 | |
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南口(2018年10月) | |
いなづみこうえん Inazumikōen | |
◄S07 手稲 (1.3 km) (2.2 km) 発寒 S05► | |
所在地 | 札幌市手稲区富丘1条4丁目4 |
駅番号 | ○S06 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | ■函館本線 |
キロ程 | 277.0 km(函館起点) |
電報略号 | スミ |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗車人員 -統計年度- |
4,638人/日(降車客含まず) -2019年- |
開業年月日 | 1986年(昭和61年)11月1日[新聞 1] |
備考 |
歴史
編集駅開業前の仮称は「稲積」だった[新聞 2]。
年表
編集- 1986年(昭和61年)11月1日:臨時乗降場として開設[新聞 1]。駅員無配置駅[1](乗車券販売はキヨスクに簡易委託)。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる[2]と共に直営化(のち業務委託化)。
- 1998年(平成10年)12月3日:自動改札機を設置し、供用開始[3]。
- 2007年(平成19年)9月13日:駅番号設定[報道 1]。
- 2008年(平成20年)10月25日:ICカード「Kitaca」使用開始[報道 2]。
- 2017年(平成29年)6月9日:1番線ホームの転落防止柵の一部が、直下の駐車場に落下する事故が発生[新聞 3][報道 3]。
- 2024年(令和6年)度:話せる券売機を設置(予定)[4]。
駅名の由来
編集附近の手稲稲積公園の名称から。
「稲積」の名称は1902年(明治35年)に小樽の稲積豊次郎が当地で農場を開いたことに由来する[5]。
駅構造
編集北西から南東に走る高架線の下に駅がある。ホームは相対式2面2線(ホーム長:135m[6])。当駅付近は3つの河川(三樽別川・富丘川・中の川)に挟まれた低地で、洪水の被害を受けることがしばしばあったため、あらかじめ複線ともに北側13.8mに振る準備工事[7]を経て(のち鉄工団地通が建造されたため跡は殆ど残っていない)、もとの路盤上に1983年9月に高架化[8](同時に踏切2ケ所廃止)された。当時の準備工事は明らかでないが、3年後に発寒中央・発寒・稲穂各駅と同時に開業した。ホームの札幌方を、富丘通が高々架で跨いでいる(2005年12月26日開通)。
手稲駅管理の業務委託駅(北海道ジェイ・アール・サービスネット)。みどりの窓口、自動券売機、自動改札機設置。かつて、キャンドゥ一体型[新聞 4]コンビニキヨスクが設置されていたが、2012年頃に閉店した。
エレベーターが設置されている。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
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1 | ■函館本線 | 上り | 手稲・小樽・倶知安方面 |
2 | 下り | 札幌・岩見沢・新千歳空港方面 |
(出典:JR北海道:駅の情報検索)
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改札口(2018年10月)
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ホーム(2018年8月)
利用状況
編集「札幌の都市交通データ」によると、2019年(令和元年)度の1日平均乗車人員は4,638人である[6]。
近年の1日平均乗車人員の推移は以下のとおりである。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
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1990年(平成 | 2年)3,961 | [9] |
: | ||
1995年(平成 | 7年)5,352 | [9] |
: | ||
2000年(平成12年) | 4,807 | [9] |
2001年(平成13年) | 4,734 | |
2002年(平成14年) | 4,707 | |
2003年(平成15年) | 4,803 | |
2004年(平成16年) | 4,808 | [9] |
2005年(平成17年) | 4,867 | |
2006年(平成18年) | 4,846 | |
2007年(平成19年) | 4,822 | |
2008年(平成20年) | 4,808 | |
2009年(平成21年) | 4,786 | |
2010年(平成22年) | 4,837 | |
2011年(平成23年) | 4,941 | |
2012年(平成24年) | 4,994 | |
2013年(平成25年) | 4,950 | |
2014年(平成26年) | 4,828 | |
2015年(平成27年) | 4,812 | |
2016年(平成28年) | 4,801 | |
2017年(平成29年) | 4,757 | |
2018年(平成30年) | 4,673 | |
2019年(令和元年) | 4,638 | [6] |
駅周辺
編集駅北側にある三樽別川を歩道橋で渡ると、手稲稲積公園の南の角がある。周辺は中層から一軒屋の住宅地である。商店は駅から500メートル以上離れた国道5号(北5条手稲通)や北海道道452号下手稲札幌線(下手稲通)沿いに多く、駅周辺には少ない。
南側
編集北側
編集- 北海道道452号下手稲札幌線(下手稲通)
- 鉄工団地通
- 手稲稲積郵便局
- 手稲稲積公園・ていねプール
- 卸売スーパー現金問屋手稲店
- 医療法人社団アルデバラン手稲いなづみ病院
- 札幌市立稲積中学校
- 札幌秀友会病院
バス路線
編集駅南側に「稲積公園駅」停留所がある。路線は2021年4月1日現在。
事故
編集2017年6月9日15時57分頃、駅高架下駐車場の利用客からJR北海道に「金網のようなものが落ちている」との連絡があった。JRが確認したところ落下していたのは本駅1番線ホーム上の転落防止柵の一部(大きさ:上下約160cm×幅約40cm×厚さ約2cm、重さ:約18kg、落下高さ:約6.3m)であったことが判明した。金網を留めていたビスは1986年の駅開業以来取り換えられておらず、その老朽化が落下の原因とみられている[新聞 3][報道 3]。
隣の駅
編集脚注
編集出典
編集- ^ “「通報」●根室本線大成臨時乗降場ほか12臨時乗降場の開業について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 5. (1986年9月30日)
- ^ 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日、815頁。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '99年版』ジェー・アール・アール、1999年7月1日、181頁。ISBN 4-88283-120-1。
- ^ “業務運営の効率化~システムチェンジ” (PDF). 北海道旅客鉄道. 2024年10月14日閲覧。
- ^ 太田幸夫『北海道の駅 878ものがたり ~駅名のルーツ探求~』(1版)富士コンテム、札幌市、2004年2月29日、39頁。ISBN 4-89391-549-5。
- ^ a b c “札幌の都市交通データ 3.JR (3)JR駅の概要(札幌市内)” (PDF). 北海道旅客鉄道. 2021年4月28日閲覧。
- ^ 北海道新聞札幌版 1979年8月15日夕刊7面「鉄橋三ヵ所を架け替え 函館本線 手稲ー琴似間 弱い地盤、難工事に」
- ^ 手稲~琴似 三樽別川外2橋りょう改良 国鉄札幌工事事務所「10年のあゆみ 1977~1986」1987年、46p~57p
- ^ a b c d “札幌の都市交通データブック2019” (PDF). 札幌の都市交通データ. 札幌市. p. 46・47. 2020年12月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年4月28日閲覧。
報道発表資料
編集- ^ 『駅番号表示(駅ナンバリング)を実施します』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2007年9月12日 。2014年9月6日閲覧。
- ^ 『Kitacaサービス開始日決定について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2008年9月10日 。2015年6月12日閲覧。
- ^ a b 『駅ホーム上から転落防止柵が落下した事象について』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2017年6月9日 。2017年6月9日閲覧。
新聞記事
編集- ^ a b “札幌圏8駅が開業10年”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1996年11月8日)
- ^ “新開設15駅の正式駅名を決定 北海道総局 61年11月改正”. 交通新聞 (交通協力会): p. 1. (1986年10月2日)
- ^ a b 稲積公園駅高架 18キロの金網落下 けが人なし 北海道新聞(2017年6月10日)
- ^ 北海道キヨスク、キャンドゥと一体の新型店 日経流通新聞(2012年10月19日)
参考文献
編集- 本久公洋(著)『北海道鉄道駅大図鑑』北海道新聞社、2008年。ISBN 978-4-89453-464-3。
関連項目
編集外部リンク
編集- 稲積公園|駅の情報検索(時刻表・バリアフリー)|鉄道・きっぷ|JR北海道- Hokkaido Railway Company