金剛寺 (南足柄市)
神奈川県南足柄市にある仏教寺院
(祥龍山金剛寺から転送)
金剛禅寺(こんごうぜんじ、英:Kongoji Zen Temple)は、神奈川県南足柄市にある臨済宗円覚寺派の禅寺[1]。
祥龍山金剛寺 | |
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本堂 | |
所在地 | 神奈川県南足柄市狩野433 |
位置 | 北緯35度18分45.6秒 東経139度6分15.3秒 / 北緯35.312667度 東経139.104250度座標: 北緯35度18分45.6秒 東経139度6分15.3秒 / 北緯35.312667度 東経139.104250度 |
山号 | 祥龍山 |
宗派 | 臨済宗 |
本尊 | 延命地蔵菩薩 |
創建年 |
応永元年(1394年) 応永16年(1409年) |
開山 | 季高法雲 |
開基 | 大森氏頼 |
公式サイト | 南足柄市 祥龍山金剛寺 |
法人番号 | 2021005006326 |
開創当初は黄龍山金剛寺(こうりゅうざん こんごうじ)と号する。1445年に山号を祥龍山(しょうりゅうざん)に変更して現在に至る。
歴史
編集仏像
編集※出典[3]
地蔵三尊像(延命地蔵菩薩、掌悪童子、掌善童子)
編集本尊である延命地蔵菩薩の造立年代は不詳だが、脇侍である掌悪童子、掌善童子の台座裏には「大心和尚(1763示寂)」、「雷宗(1769示寂)」の人名があるため、この頃の作と考えられる。
秋葉山大権現像
編集嘴と羽があり剣を持ち白虎に乗った姿。火事・盗難を防ぐために境内の鬼門に鎮守。1735年2月28日に10世和尚が勧請したとの伝えがある。総高123cm。寄木造。
馬頭観音像
編集3面8臂、正面は三つ目、左右の面は二つ目、経巻をくわえた狐にまたがる。頭上には獣頭を載せ、炎髪をつくる。儀軌(経典などに示された仏像の形)にはない珍しい容姿だが、寺には馬頭観音として伝わる[4][3]。
韋駄天像
編集造立年代は江戸末期〜明治時代。24.3cmのも木造仏像。金剛寺の客殿で祀れれている仏像。
わらべ地蔵像
編集その他の仏像
編集庭園
編集枯山水
編集17世桃源和尚が作った枯池式枯山水、「桃源の庭」と呼ばれる[6]。
「坐禅石」、「三尊石」、「龍門瀑」、「鶴石」、「亀石」がある。
牡丹園
編集17世桃源和尚が百株の牡丹を目標に始めたのがきっかけ[7]。2023年現在は76株約50種の牡丹が植えられている。中国牡丹やアメリカの牡丹もある。4月のみ開園。
牡丹種類: 金閣、白神、赤銅の輝、新日月、ゴーギャン、隣鳳 など
境内
編集境内には4つのお堂がある:本堂、水子地蔵堂、秋葉山鎮守堂、観音堂[8]。
歴代和尚
編集※出典[9]
- 開山 季高法雲 1411年9月9日示寂
- 2世 鉄外法心 1452年2月2日示寂
- 3世 流長法源 1501年3月29日示寂
- 4世 一源法况 1555年4月4日示寂
- 5世 月岑法琢 1615年2月28日示寂
- 6世 南溪法頓 1685年2月2日示寂
- 7世 照岩法徹 1714年9月19日示寂
- 8世 交外法恭 1743年6月10日示寂
- 9世 鉄山法鈍 1754年2月9日示寂
- 10世 大心碩鏡 1760年12月8日示寂
- 11世 雷宗碩渇 1769年1月16日示寂
- 12世 月窓碩圓 1780年11月5日示寂
- 13世 鑑翁碩明 1807年7月24日示寂
- 14世 適庵碩順 1809年5月18日示寂
- 15世 迪禅法哲 1912年2月11日示寂
以下16代より世襲
- 16世 靈巖桃悟 1952年2月2日示寂
- 17世 桃源武陵 1993年6月28日示寂
- 18世 泰仙道隆 2019年4月27日示寂
- 19世 行雲壱穂 現住
脚注
編集- ^ a b c d 『足柄上郡誌(全)』(株)千秋社、1987年5月31日、233,176頁。
- ^ 『足柄上郡誌(全)』(株)千秋社、1987年5月31日、152頁。
- ^ a b 『南足柄市史8 別 寺社 文化財』株式会社ぎょうせい、1990年7月31日、621ー623頁。
- ^ “金剛寺について”. 祥龍山金剛寺. 2023−09−13閲覧。
- ^ “わらべ地蔵”. 祥龍山金剛寺. 2023年9月12日閲覧。
- ^ “桃源の庭 枯山水”. 祥龍山金剛寺. 2023年9月1日閲覧。
- ^ “プチ牡丹園”. 祥龍山金剛寺. 2023年9月1日閲覧。
- ^ “境内案内”. 祥龍山金剛寺. 2023年9月1日閲覧。
- ^ 『南足柄市史8』株式会社ぎょうせい、1990年7月31日、204-207頁。