疒部(だくぶ)は、漢字部首により分類したグループの一つ。

康熙字典 214 部首
疋部 癶部
1 丿 2
3
广
4
5
6
7
8
9
10 11 鹿
12 13 14 15
16 17

康熙字典214部首では104番目に置かれる(5画の10番目、午集の10番目)。

概要

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華岡青洲『竒疾外療図卷 完』

疒部には「疒」を筆画の一部として持つ漢字を分類している。

単独の「疒」字は人が病床に伏すさまを象る象形文字で、疾病の「疾」の原字である[1][2][3]。「疒」は意符としては疾病に関する文字に含まれる。楷書では左から下にかかる垂れの位置に置かれ、半包囲構造を形成する。

字体のデザイン差

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」同様、印刷書体(明朝体)における「」字の1画目には地域による差異がある。『康熙字典』はこれを短い縦棒とし、日本・韓国はこれに従う。一方、中国の新字形・台湾の国字標準字体・香港の常用字字形表ではこれを点画としている(「」と表記)。

部首の通称

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  • 日本:やまいだれ(病垂れ)
  • 中国:病字頭
  • 韓国:병질엄부(byeongjil eom bu、病疾の垂れの部)
  • 英米:Radical sickness

部首字

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例字

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脚注

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  1. ^ 張世超; 孫凌安; 金国泰; 馬如森 (1996), 金文形義通解, 京都: 中文出版社, pp. 1924–5 
  2. ^ 季旭昇 (2014), 説文新証, 台北: 芸文印書館, p. 610, ISBN 978-957-520-168-5 
  3. ^ 林志強等 (2017), 《文源》評注, 北京: 中国社会科学出版社, p. 230, ISBN 978-7-5203-0419-1