準長石
準長石(准長石、じゅんちょうせき、feldspathoid)は鉱物(ケイ酸塩鉱物)のグループ名。長石に似ているが、長石に比べて SiO2 が少ない。SiO2 に乏しい岩石に含まれ、石英などの SiO2 鉱物とは共存しない。 日本は一般的にケイ酸に富むので、このような種類の鉱物は少ない。
種類
編集- 霞石(nepheline、ネフェリン)
- NaAlSiO4。六方晶系。
- カリ霞石(kalsilite、カルシライト)
- KAlSiO4。六方晶系。
- 灰霞石(cancrinite、カンクリナイト)
- (Na,Ca)7-8Al6Si6O24(CO3,SO4,Cl)1.5-2・1-5H2O。六方晶系。
- 白榴石(leucite、リューサイト)
- KAlSi2O6。正方晶系。
- 方ソーダ石(sodalite、ソーダライト)
- Na4Al3Si3O12Cl。等軸晶系。
- 藍方石(haüyne、アウイン)
- (Na,Ca)4-8Al6Si6O24(SO4,S)1-2。等軸晶系。
- 黝方石(nosean、ノゼアン)
- 青金石(lazurite、ラズライト)
- 方沸石(analcite、analcime、アナルサイト)
- NaAlSi2O6・H2O。等軸晶系。
関連項目
編集参考文献
編集- 黒田吉益・諏訪兼位 『偏光顕微鏡と岩石鉱物 第2版』 共立出版、1983年、ISBN 4-320-04578-5。
- 益富壽之助 『原色岩石図鑑 全改訂新版』 保育社、1987年、ISBN 4-586-30013-2。