混濁流(こんだくりゅう、英語: turbidity current)とは、深度のより大きい水域へ砕屑物運搬堆積させる流れのことである[1]乱泥流(らんでいりゅう)ともいう[1]

発生の原因として、斜面崩壊やハイパーピクナル流などが挙げられる[1]密度流レイノルズ数が大きいときに混濁流となる[2]

大陸棚から大陸斜面のあたりで発生しやすく、混濁流は海底谷を通過したのち、深海平原に達すると混濁流の速度が低下することで砕屑物の堆積が進行し、海底扇状地を形成していく[1]。なお、混濁流の堆積物のことをタービダイトという[2]

脚注

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  1. ^ a b c d 久田 2020, p. 28.
  2. ^ a b 箕浦・池田 2011, p. 51.

参考文献

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  • 久田健一郎 著「陸源性堆積岩」、藤野滋弘・上松佐知子・池端慶・黒澤正紀・丸岡照幸・八木勇治 編『改訂版 地球進化学』古今書院〈地球学シリーズ〉、2020年、27-30頁。ISBN 978-4-7722-5331-4 
  • 箕浦幸治・池田安隆『地球のテクトニクスI 堆積学・変動地形学』共立出版〈現代地球科学入門シリーズ〉、2011年。ISBN 978-4-320-04717-4