海藤花
タコの卵から製される食品
海藤花(かいとうげ)は、タコの卵から製される食品。兵庫県明石市の名産。
ケシ粒大の卵粒がつらなり、たれさがるのがフジの花房に似ることから、江戸時代に明石藩の儒者・梁田蛻巌によって「海藤花」と命名された[1]。
最初は蛸壺の中に産みつけられたのを「すぼし」にした。のちに塩漬けにもされるようになって、胎卵もしぼりとられるようになった。麹塩漬けにもするが、長くもつのは立て塩漬けである。塩出しをして三杯酢にしたのが最も酒にあうという。ざっとゆでて吸い物におとしたり、みりん醤油で甘露煮風に煮詰めたりする。
脚注
編集- ^ 大月美佳 (2007年1月5日). “口いっぱいに潮の香り 海藤花のおすまし - 明石を食べる 郷土料理を訪ねて”. 神戸新聞 読者クラブ. 2009年7月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年9月9日閲覧。