武尊山
群馬県の山
武尊山(ほたかやま)は、群馬県利根郡みなかみ町、川場村、片品村の境にある標高2,158mの成層火山である。北アルプスの穂高岳と区別するため、上州武尊山とも呼ばれる。日本百名山[1]及び新・花の百名山[2]に選定されている山である。
武尊山 | |
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北東から望む武尊山 | |
標高 | 2157.96 m |
所在地 |
日本 群馬県利根郡 みなかみ町、川場村、片品村 |
位置 | 北緯36度48分19秒 東経139度07分57秒 / 北緯36.80528度 東経139.13250度座標: 北緯36度48分19秒 東経139度07分57秒 / 北緯36.80528度 東経139.13250度 |
山系 | 独立峰 |
種類 | 成層火山 |
武尊山の位置
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プロジェクト 山 |
概要
編集武尊山は、第四紀の約120万~100万年前に形成された[3]。八つの主な峰からなる。山頂には、一等三角点が設置されている[4]。標高2,000m以上では唯一、国立、国定、県立のあらゆる自然公園に含まれていない山岳でもある[注釈 1]。山域は国有林であり、山頂周辺は林野庁により武尊自然休養林に指定されている。
山名の由来
編集山名の由来は、日本武尊(やまとたけるのみこと)の東征の故事によるものとされている[5]。山名に日本武尊の「武尊」の字をあてるようになったのは、江戸時代と考えられている。山麓に点在する約30の神社の名が「武尊」表記となったのは明治以降である。日本武尊伝説は近世になってホタカ山の修験者が語りはじめたものと推測される。寛政年間に江戸八丁堀の行者たちが修験道を開設し、山岳信仰の霊場となっていた[6]。 1850年(嘉永3年)に、前武尊に日本武尊の像が建立された[7][8]。
主な峰
編集- 沖武尊(2,158m、主峰、最高峰)
- 中ノ岳(2,144m)
- 家ノ串(2,103m)
- 前武尊(2,040m)
- 剣ヶ峰(2,083m)
- 剣ヶ峰山(2,020m)
- 獅子ヶ鼻山(1,875m)
- 西峰(1,871m)
登山
編集1990年(平成2年)から毎年秋期、郷土の登山家山田昇・三枝照雄を称えた登山大会、山田昇記念杯登山競争大会が開催されている[5]。各方面からの登山道がある。中ノ岳付近の山腹には「笹清水」と呼ばれる水場と「凰池」と呼ばれる窪地がある[7]。
周辺の山小屋
編集周辺の登山道には、山小屋がある。
- 武尊避難小屋
- 手小屋沢避難小屋
- 旭小屋
地理
編集周辺の山
編集源流の河川
編集源流の河川は、利根川水系で太平洋へ流れる。その支流には、武尊川がある。
周辺の施設
編集山麓には複数のスキー場がある。
- オグナほたかスキー場
- 武尊牧場スキー場
- 川場スキー場
- たんばらスキーパーク
- 水上宝台樹スキー場
- 武尊オリンピアスキー場(2001年から営業休止)
関連画像
編集-
武尊山を北北西から望む(谷川岳から)
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中ノ岳
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剣ヶ峰
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山頂
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武尊山からの谷川連峰
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西北西の麓にある武尊神社
脚注
編集注釈
編集- ^ 日本百名山の中で、国立、国定、県立のいずれの自然公園に指定されていない唯一の山である。(『ニッポンの山「解体新書」』東京新聞出版局、2009年、ISBN 978-4-8083-0918-3、P52)
出典
編集- ^ 深田久弥の著書『日本百名山』(朝日新聞社、ISBN 4-02-260871-4)
- ^ 田中澄江の著書『新・花の百名山』(文春文庫、ISBN 4-16-731304-9)
- ^ 日本の火山 上州武尊山 - 産業技術総合研究所 地質調査総合センター、2018年3月閲覧
- ^ 基準点成果等閲覧サービス(国土地理院
- ^ a b 『日本の山1000』山と渓谷社、1992年、ISBN 4-635-09025-6、P222
- ^ 日本二百名山』昭文社、1993年、ISBN 4-398-22001-1、P68
- ^ a b 『日本百名山案内』山と渓谷社、1999年、ISBN 4-635-53017-5、P84
- ^ 『コンサイス日本山名辞典』三省堂、1992年、ISBN 4-385-15403-1、P471
関連項目
編集外部リンク
編集- 日本の火山 上州武尊山 - 産業技術総合研究所 地質調査総合センター