橘さつき (寄席文字書家)
橘流寄席文字書家
橘 さつき(たちばな さつき、本名:銘苅 由佳(めかる ゆか)[1]、1982年 [2]- )は橘流寄席文字書家。女性。
経歴
編集静岡県熱海市出身[3]。2004年に実践女子大学美学美術史学科卒業、2006年同大学大学院文学研究科美術史学専攻修了[4]。大学卒業後は印刷会社に就職[3]。
SAKEROCKのイベントに出演した春風亭昇太をきっかけに落語に関心を持った後、「芸協らくごまつり」の実演で寄席文字を知る。その後2011年荒川区の「匠育成事業」に応募し、橘右橘に師事。2017年、橘流寄席文字一門の総意のもと「橘さつき」の名前を許される[2]。2022年、勘亭流で「荒井三都季(あらい さつき)」の名前を許される。同年、荒川区伝統工芸技術保存会会員となる。
2023年度フィガロジャポンBusiness with Attitude(BWA)Award 受賞[3]。2023年現在、週3日会社に勤務しながら寄席文字の仕事を続ける[5]。
主な作品
編集- 神田連雀亭看板・めくり
- 国立劇場新春初芝居看板口上文字[6]
- 寄席文字教室
- 国内外での寄席文字実演
- 「全日本プロレス×夢かなえます!PROJECT 2021」(2021.12.16、後楽園ホール) *「あなたの夢をかなえます」企画に応募して採用。寄席文字で書き上げた対戦カードが当日の観客に配布された[7]。
- さだまさし 両国国技館カウントダウンコンサート筆耕[8]
- 地域寄席・落語会のめくり・題字などの筆耕多数
脚注
編集- ^ “あらかわ区報Jr.”. 荒川区 (2018年6月20日). 2024年1月31日閲覧。
- ^ a b “明日への扉”. at home (2018年11月). 2024年1月31日閲覧。
- ^ a b c text: Junko Kubodera; photography: Yuka Uesawa (2023年11月20日). “【BWA AWARD 2023】新たな選択肢を創り出す、 女性たちの物語。 「好き」を仕事にすることで見えた、伝統の奥深さを追求する楽しさ。”. madamefigaro.jp. CCC Media House. 2024年2月1日閲覧。
- ^ “【卒業生の活躍】美学美術史学科卒業生が「フィガロ賞」を受賞!”. 美学美術史学科ブログ ~2023年度~. 実践女子大学 (2023年12月7日). 2024年2月1日閲覧。
- ^ CCCメディアハウス (2023年11月21日). “フィガロジャポン発「BWAアワード2023」、受賞者5名を発表! 女性が豊かに働くための、新しいあり方を提案。”. PR TIMES. 2024年2月1日閲覧。
- ^ 森重達裕「紡ぐプロジェクト 国立劇場で閉場前最後のお正月…最後の「口上看板」制作進む」『読売新聞』2022年12月21日。
- ^ 全日本プロレス/alljapan (@alljapan_pw) (2021年12月15日). “【12.16後楽園大会情報】”. X. 2024年2月1日閲覧。
- ^ INTERVIEW & TEXT:Mitsuaki Furugori. “SATSUKI TACHIBANA 後編”. ORGAN CRAFT. 2024年2月1日閲覧。
外部リンク
編集- 橘さつき/荒井三都季 (@v3rF7nIv6rHGLPw) - X(旧Twitter)
- 勘亭流文字・寄席文字 銘苅由佳(めかるゆか) - 荒川区
- 特集「次世代の匠 第2弾」(荒川区公式チャンネル)- youtube
- 【東京の若き女性職人対談】更科堀井 そば打ち職人 藤田華菜×橘流寄席文字職人 橘さつき(東京都産業労働局、2023.3.17)- youtube