橋本 紡(はしもと つむぐ、1967年9月22日 - )は、日本小説家三重県伊勢市生まれ。血液型はAB型

橋本 紡
(はしもと つむぐ)
ペンネーム 橋本 紡
誕生 (1967-09-22) 1967年9月22日(57歳)
日本の旗 日本三重県
職業 小説家
言語 日本語
国籍 日本の旗 日本
活動期間 1997年 -
代表作半分の月がのぼる空[1]
主な受賞歴 第4回電撃ゲーム小説大賞金賞(『猫目狩り』)[1]
デビュー作 『猫目狩り』(1997年)
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来歴

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三重県立伊勢高等学校[2]。上京して家を出るために東京の大学に入学したが、授業に関わることなく即座に中退。その後は友人の家に居候しながらフリーター生活をしていたが、暇つぶしに読書を続けるうちに作家を志し、1997年に第4回電撃ゲーム小説大賞にて『猫目狩り』で金賞を受賞後、同作品でデビューする。「最大のファンタジーとは日常である」と語る[3]。大の好きで、作品中には猫が頻繁に登場する。

代表作でもある『半分の月がのぼる空』は、ドラマCD化された後、テレビアニメ化、実写ドラマ化もされた(テレビ東京)。その後再度ドラマCD化されている。2010年4月3日には実写映画が公開された。さらに2010年4月には、『完全版 半分の月がのぼる空』としてリメイク、アスキー・メディアワークス社より上下巻構成の単行本で刊行。

また、若者の活字離れが叫ばれている中、「本を読む、作ることの楽しさを伝えたい」といった本人の願いにより、日本全国各地の学校図書館の図書便りにボランティアとして『図書館が、ここに。』を連載している(学校側に原稿料などはかからない)。このプロジェクトには、全国各地の中学校・高等学校のうち、およそ200校が参加している[4]

さらに『流れ星が消えないうちに』は、2007年2月、ベネッセによる「高2進研プロシードテスト模試」に出題された。

『橋をめぐる』を発売した翌年(2009年)には、一部の私立中学及び高校入試へ出題が殺到、東京都立高校入試においては、同作品中の「永代橋」が出題された。

2008年よりコバルト・ノベル大賞ロマン大賞の選考委員を、三浦しをん古川日出男らと務める。

2009年、『もうすぐ』で第22回山本周五郎賞候補。

2013年4月17日、小説家の引退宣言をした[5]

作品一覧

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ライトノベル・レーベル

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  • 猫目狩り(1998年2月 電撃文庫【上・下】)
  • バトルシップガール(2000年1月 - 2002年2月 電撃文庫【全6巻・SP】)
  • リバーズ・エンド(2001年12月 - 2004年6月 電撃文庫【全6巻】)
  • 毛布おばけと金曜日の階段(2002年12月 電撃文庫)
  • 半分の月がのぼる空(2003年10月 - 2006年8月 電撃文庫【全8巻】)
    • 半分の月がのぼる空 one day(2006年1月 電撃ビジュアルノベル)
    • 半月-HANGETSU-(2006年12月 メディアワークス) - 小説挿絵担当山本ケイジの「半分の月がのぼる空」の画集。書き下ろし短編小説「花冠」を収録。
  • 君と僕の歌 world's end(2004年3月 電撃ビジュアルノベル)

一般小説

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  • 猫泥棒と木曜日のキッチン(2005年8月 メディアワークス / 2008年12月 新潮文庫
  • 流れ星が消えないうちに(2006年2月 新潮社 / 2008年7月 新潮文庫)
  • ひかりをすくう(2006年7月 光文社 / 2009年6月 光文社文庫
  • 空色ヒッチハイカー(2006年12月 新潮社 / 2009年8月 新潮文庫)
  • 月光スイッチ(2007年3月 角川書店 / 2010年1月 角川文庫
  • 彩乃ちゃんのお告げ(2007年11月 講談社 / 2011年3月 講談社文庫
  • 九つの、物語(2008年3月 集英社 / 2011年2月 集英社文庫
    • 収録作品:縷紅新草 / 待つ / 蒲団 / あぢさゐ / ノラや / 山椒魚 改変前 / 山椒魚 改変後 / わかれ道 / コネティカットのひょこひょこおじさん
  • いつかのきみへ、いつかのぼくへ 橋をめぐる(2008年11月 文藝春秋
    • 【改題】いつかのきみへ(2011年7月 文春文庫
      • 収録作品:清洲橋 / 亥之堀橋 / 大富橋 / 八幡橋 / まつぼっくり橋 / 永代橋
  • もうすぐ(2009年3月 新潮社 / 2011年10月 新潮文庫)
  • 完全版 半分の月がのぼる空(2010年4月 - 5月 メディアワークス【上・下】)
    • 【改題】半分の月がのぼる空(2013年7月 - 9月 文春文庫【全4巻】)
  • 葉桜(2011年8月 集英社 / 2014年4月 集英社文庫)
  • イルミネーション・キス(2012年1月 双葉社 / 2015年12月 双葉文庫
  • 今日のごちそう(2012年3月 講談社)
    • 収録作品:伊達巻 / 煮豆 / 漬け物 / ポトフ / オレキエッテ / クロックマダム / お好み焼き / 素麵 / 味噌漬け / ラタトゥイユ / ホットコーヒー / 伊勢風雑煮 / 団子 / ココナッツミルクのカレー / シャンパン / ローストチキン / 豆 / ごまかしのカルボナーラ / アンコウ鍋 / 花見弁当 / のり弁 / うどん / トマト味の煮込み
  • ハチミツ(2012年6月 新潮社)
  • ふれられるよ今は、君のことを(2012年11月 文藝春秋)

単行本未収録・未刊行作品

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一覧は2012年5月現在

連載中
  • 図書館が、ここに。
完結
  • 図書館近くの鯛焼き屋(『ダ・ヴィンチ』2008年2月号 - 2008年5月号)
休載中
  • サイドチェンジ(『野性時代』2008年12月 - 2009年5月号)
  • 明日、雨があがったら(『小説トリッパー』2009年夏季号 - 秋季号)
読切
  • 闇をなでる(『小説現代』2006年7月号)
  • アンダーラップ(『野性時代』2006年12月号)
  • しのび雨(『小説新潮』2008年2月号)
  • あの浜で、わたしたちは(『小説現代』2008年4月号)
  • エッジ(『別冊コバルト』2008年6月号)
  • この本に、あの人に。(『ダ・ヴィンチ』2009年4月号)
  • 落影(『小説現代』2009年9月号)
  • 蕎麦前(『小説新潮』2010年1月号)
  • 蝶(『小説新潮』2010年10月号)
  • ばらちらし(『小説すばる』2010年10月号)

アンソロジー

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「」が橋本紡の作品

  • オトナの片思い(2007年8月 角川春樹事務所 / 2009年5月 ハルキ文庫)「鋳物の鍋」
  • 本当のうそ(2007年12月 講談社)「雨、やみて」
  • きみが見つける物語 放課後編(2008年6月 角川文庫)「地獄の詰まった箱」
  • スタートライン 始まりをめぐる19の物語(2010年4月 幻冬舎文庫)「風が持っていった」
  • 19 -ナインティーン-(2010年12月 メディアワークス文庫)「十九になるわたしたちへ」
  • 最後の恋 MEN'S つまり、自分史上最高の恋。(2012年6月 新潮文庫)「桜に小禽」
  • いつか、君へ Girls(2012年6月 集英社文庫)「薄荷」
  • 短編少女(2017年4月 集英社文庫)「薄荷」

対談

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  • The Art of OTOHIKO TAKANO 高野音彦画集 river's end(2004年9月 メディアワークス) - 少量の対談文章と短編。

映像化作品

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テレビアニメ

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テレビドラマ

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映画

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脚注・出典

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  1. ^ a b 『このミステリーがすごい!』編集部 編『このライトノベルがすごい!』 2006(第1刷)、宝島社、2005年12月10日、119頁。ISBN 4-7966-5012-1
  2. ^ 伊勢市 編『伊勢市史』 第5巻 現代編、伊勢市、2012年3月31日、923頁。国立国会図書館書誌ID:023550556 
  3. ^ 小説すばる』3月号[いつ?][要ページ番号]
  4. ^ 朝日新聞(2007年07月27日付)
  5. ^ 橋本紡 (2013年4月17日). “転がる石のように。”. 橋本紡オフィシャルblog. 2013年5月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月28日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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