森美術館
森美術館(もりびじゅつかん)という名称をもつ美術館は、以下の2館がある。
- 東京都港区の六本木ヒルズ森タワー内にある美術館施設。本項ではこれについて詳述する。
- 武蔵野美術大学の森豪男教授による、福島県いわき市大久町にある私設の地域コミュニティ美術館。1995年開設。建築設計は、建築家・伊藤寛による。
森美術館 Mori Art Museum | |
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施設情報 | |
愛称 | MAM |
専門分野 | 現代美術 |
館長 | 片岡真実 |
管理運営 | 森美術館・森ビル株式会社 |
建物設計 | リチャード・グラックマン |
開館 | 2003年10月18日 |
所在地 |
〒106-6150 東京都港区六本木6丁目10番1号 六本木ヒルズ森タワー53階 |
位置 | 北緯35度39分37.82秒 東経139度43分44.64秒 / 北緯35.6605056度 東経139.7290667度座標: 北緯35度39分37.82秒 東経139度43分44.64秒 / 北緯35.6605056度 東経139.7290667度 |
外部リンク | 森美術館 |
プロジェクト:GLAM |
森美術館(もりびじゅつかん)は、東京都港区六本木六丁目の六本木ヒルズ森タワー53階部分に位置する森アーツセンターの核となる美術館施設である。美術館のある地上約230m(53階)は、建物内の展示空間としては日本最高所に位置する。通称は森美術館の英語名称であるMori Art Museumの頭文字を取り、MAM(マム)。
概要
編集森美術館の施設設計は、アメリカ・ニューヨークのホイットニー美術館や、ドイツ・ベルリンのグッゲンハイム美術館等を設計した、リチャード・グラックマン(Richard Gluckman)が担った。
通常のビルでは、賃料を高く設定できる最上部にはオフィスやレストランを誘致するのが定石であるが、六本木ヒルズでは開発を手掛けた森稔(森ビル社長。2012年死去)の六本木を文化都心にしたい。その象徴として、タワー最上部に美術館を据えたいとの理念により[1][2]、「経済(オフィス)の上に文化(アート)を置く」をコンセプトに開館した。
開館以前、ビルの中に美術館を設ける事例は、国内では出光美術館(東京本館)や百貨店内のミュージアム等に限られていた。そうした中、森美術館の開館は「ビルの中に美術館[注釈 1]」を開設する契機になった。
展示内容
編集現代美術を中心に絵画や彫刻、建築、ファッション、そしてインスタレーション等で構成された企画展示を行う。欧米からアジアやアフリカに至るまで、世界各地で発信されたあらゆる作品が展示の対象となっている。また、近年に発表された現在進行の表現についても積極的に公開を試みている。開館2年後までは所蔵作品を持たずに企画運営する方針を採っていた。
主な企画展「六本木クロッシング」
スタッフ
編集創立者は森稔、理事長は森佳子(森ビル株式会社取締役)。
歴代館長
編集- 1 デヴィッド・エリオット(David Elliott) 2003年 - 2006年
- 2 南條史生 2006年11月 - 2019年12月
- 3 片岡真実 2020年 -
学芸員
編集交通
編集- 東京メトロ日比谷線 『六本木駅』下車徒歩0分
- 都営地下鉄大江戸線 『六本木駅』下車徒歩約4分
- 東京メトロ南北線、都営地下鉄大江戸線 『麻布十番駅』下車徒歩約4分
- 東京メトロ千代田線 『乃木坂駅』下車徒歩約6分
- 都営バスRH01系統(渋谷駅前~[直行]~六本木ヒルズ) 『六本木ヒルズ』・『六本木けやき坂』バス停下車
- 都営バス都01系統折返(渋谷駅前~六本木ヒルズ) 『六本木ヒルズ』・『六本木けやき坂』バス停下車
- ちぃばす(田町ルート・赤坂ルート) 『六本木ヒルズ』・『六本木けやき坂』バス停下車
- 都営バス都01系統(渋谷駅前~新橋駅) 『六本木六丁目』バス停下車
- 都営バス渋88系統(渋谷駅前~新橋駅北口) 『六本木六丁目』バス停下車
脚注
編集注釈
編集- ^ 他に三井記念美術館やアーティゾン美術館、パナソニック汐留美術館、西日本ではあべのハルカス美術館、中之島香雪美術館、絹谷幸二天空美術館(梅田スカイビル内)、福岡アジア美術館などがある。
出典
編集- ^ 『東京人』2018年12月号 p.89
- ^ “森ビル、「やせ我慢」こそ本物の街づくり”. 日経産業新聞. 日本経済新聞. (2018年1月22日) 2019年8月27日閲覧。
- ^ “森美術館新館長・片岡真実が掲げる5つのビジョン”. 美術手帖. 2020年12月16日閲覧。
参考文献
編集- 森稔『ヒルズ 挑戦する都市』(朝日新書・第200号)朝日新聞出版、2009年10月。ISBN 4022733004
- 洞田貫晋一朗『シェアする美術 森美術館のSNSマーケティング戦略』翔泳社、2019年6月。ISBN 4798160008
関連項目
編集- 六本木ヒルズ
- 森ビル
- ママン
- 金沢21世紀美術館・ベネッセアートサイト直島 - 「ミュージアムリンク・パス」を発行。入場料割引、グッズ進呈などの特典がある。
- 東京・ミュージアムぐるっとパス