桐野 洋雄きりの なだお[出典 1]1932年昭和7年〉11月24日[出典 2] - )は、日本俳優愛媛県[3]松山市出身[1]。本名同じ。

来歴・人物

編集

ポンジュースの生みの親として知られる桐野忠兵衛の一族であったとされ、父親は愛媛の県会議員を務めていた[4]

早稲田大学文学部演劇科在学中の1952年俳優座養成所に四期生として入所し(同期に仲代達矢中谷一郎佐藤慶佐藤充[4]ら)、劇団三期会を経て、1958年東宝と専属契約[4]。東宝の同期には夏木陽介がおり、契約も2人で同時に行ったという[4]

社長シリーズクレージーキャッツの映画の常連であったほか、アクション映画悪役から、特撮映画自衛官[2]まで、さまざまなジャンルの作品に個性派の脇役として多数出演。代表作に、『若い娘たち』の学生・橋本、『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』の精悍な防衛隊員、『100発100中 黄金の眼』のハッサン兄弟(一人二役)などがあり、テレビドラマウルトラマン』の第31話「来たのは誰だ」でゴトウ隊員(正体は吸血植物ケロニア)を演じている[4]

1970年に芸能界を引退。その後は実業家に転向し、東京都の代官山でテーラーを経営していた[6]

2011年から映像コンテンツ権利処理機構の不明権利者一覧に掲載されており、その消息がつかめていない[7]

出演作品

編集

映画

編集

テレビドラマ

編集

脚注

編集

注釈

編集
  1. ^ 書籍『東宝特撮映画全史』では、本作品をデビュー作としている[1]
  2. ^ ノンクレジット。
  3. ^ 劇中ではオリオン太郎

出典

編集
  1. ^ a b c d e f g 東宝特撮映画全史 1983, p. 529, 「怪獣・SF映画俳優名鑑」
  2. ^ a b c d e f g h ゴジラ大百科 1993, p. 118, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
  3. ^ a b c d e f モスラ映画大全 2011, p. 51, 「脇役俳優辞典17」
  4. ^ a b c d e f 別冊映画秘宝編集部 編「夏木陽介(構成・文 友井健人)」『ゴジラとともに 東宝特撮VIPインタビュー集』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2016年9月21日、85頁。ISBN 978-4-8003-1050-7 
  5. ^ a b c d e 野村宏平、冬門稔弐「11月24日」『ゴジラ365日』洋泉社映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、333頁。ISBN 978-4-8003-1074-3 
  6. ^ 中村深海『永遠の東宝映画俳優』くまがい書房、2014年、[要ページ番号]頁。ISBN 978-4990703516[[[Wikipedia:出典を明記する#出典の示し方|要ページ番号]]][[Category:出典のページ番号が要望されている記事]]頁&rft.pub=くまがい書房&rft.isbn=978-4990703516&rfr_id=info:sid/ja.wikipedia.org:桐野洋雄"> 
  7. ^ 放送番組出演者の方々|一般社団法人 映像コンテンツ権利処理機構aRma”. www.arma.or.jp. 2023年7月4日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g h i j k l m n o 東宝特撮映画全史 1983, pp. 536–537, 「主要特撮作品配役リスト」
  9. ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 39, 「『日本誕生』作品解説/俳優名鑑」
  10. ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 99, 「『大冒険』作品解説/俳優名鑑」

出典(リンク)

編集

参考文献

編集

外部リンク

編集