桃太郎 (トマト)
特徴
編集大玉のピンク系トマトで、樹上完熟させて出荷されるため流通段階で傷まない硬い果実などの特徴を持つ。2010年(平成22年)時点で派生種を含めて22品種[1]・国内シェア70%を占めており[2]、専ら生食される。また、各地で生産されているフルーツトマト[3]の多くに桃太郎系の品種が使われている。
1960年代の高度経済成長に伴い、従来は都市近郊にあった農作物の産地が遠くなったことで完熟前に収穫されて「トマトが不味くなった」と言われるようになったため[1]12年をかけて開発された品種で[4]、1985年(昭和60年)から発売された[1]。
「桃太郎」という名前は「誰もが知っている、フルーツ感覚の名前にしたい」という考えから付けられた。[1]
岡山県産桃太郎トマトの日
編集桃太郎を開発したタキイ種苗は京都の種苗会社だが、桃太郎といえば岡山であるということからJA全農おかやまが2010年に10月10日を「岡山県産桃太郎ト(10)マト(10)の日」と日本記念日協会に申請し認定された[5]。
脚注
編集- ^ a b c d 桃太郎開発物語:タキイ種苗
- ^ シェア70%のトマト「桃太郎」:タキイ種苗
- ^ 高糖度化されたトマトのことだが、明確な基準は無い。
- ^ ニッポン!農業研究所 〜知っているようで知らない農業の秘密〜 全国シェア70%のトマト!品種改良の舞台裏!:関西テレビ放送
- ^ “10月10日は「県産桃太郎トマトの日」 認定式でPR”. 朝日新聞. (2010年10月9日) 2012年5月14日閲覧。