本山駅 (神奈川県)
かつて神奈川県横浜市鶴見区豊岡町にあった鶴見臨港鉄道の駅
本山駅(ほんざんえき)は、神奈川県横浜市鶴見区豊岡町にあった鶴見臨港鐵道の駅(廃駅)である。正式名称は、本山停留場(ほんざんていりゅうじょう)[1]。現在のJR鶴見線の鶴見 - 国道間にあった[1][2]。
本山停留場 | |
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営業していた頃の本山駅 | |
ほんざん | |
◄鶴見 (0.5 km) (0.4 km) 国道► | |
所在地 | 神奈川県横浜市鶴見区豊岡町1-51 |
所属事業者 | 鶴見臨港鉄道 |
所属路線 | 鉄道線(現・JR鶴見線) |
キロ程 | 0.5 km(鶴見起点) |
駅構造 | 高架駅 |
ホーム | 1面2線 |
開業年月日 | 1930年(昭和5年)10月28日[1] |
廃止年月日 | 1942年(昭和17年)12月12日[1] |
總持寺への参拝客に向けた門前駅として1930年に開業したが、僅か12年後の1942年に廃止[2]。国有化前に廃止された[1][3]。
駅名は、總持寺に由来している[1][2]。總持寺は曹洞宗の大本山であり、その「本山」を取って駅名とした[1]。隣駅の国道駅や石油駅と同様、付近にある建築物の名前から駅名を取った例である。
歴史
編集→「鶴見臨港鐵道 § 沿革」も参照
駅構造
編集現在も鉄道遺構として駅のプラットホームと階段が残っており、鶴見線鶴見駅 - 国道駅間で車窓から見ることが可能[2]。
高架下には、鶴見臨港鐵道のバス事業が分離独立した川崎鶴見臨港バスの鶴見営業所が置かれ、駅廃止後もそのまま使用された[3]。臨港バス鶴見営業所が1970年に鶴見区駒岡へ移転した後も、高架下の施設は「鶴見営業所分室本山車庫」として使用されている[3]。最寄りバス停留所は「本山前」[4]。
→「川崎鶴見臨港バス § 沿革」、および「川崎鶴見臨港バス鶴見営業所」も参照
駅周辺
編集近くに總持寺や花月園があり、当時は高架下の商店街には食堂、石材店、生花店、菓子店などがあり、参詣客や行楽客で賑わった[2]。
周辺の駅
編集隣の駅
編集脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 38号 青梅線・鶴見線・南武線・五日市線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年4月11日、14,16-17頁。
- ^ a b c d e “開業わずか12年で廃駅になった鶴見臨港鉄道「本山駅」について教えて!”. はまれぽ.com (2013年9月22日). 2020年9月24日閲覧。
- ^ a b c 企業情報 - 沿革 川崎鶴見臨港バス
- ^ “路線図・乗り場案内”. 川崎鶴見臨港バス株式会社. 2020年9月24日閲覧。
- ^ 安全報告書 2013 (PDF) 39p、JR東日本
- ^ “子生山 東福寺”. 横浜市鶴見区仏教会. 2020年9月24日閲覧。
- ^ 『京急線6駅の駅名を2020年3月14日(土)に変更します』(PDF)(プレスリリース)京浜急行電鉄、2019年12月16日。オリジナルの2019年12月16日時点におけるアーカイブ 。2019年12月16日閲覧。
- ^ 『沿線地域の活性化を目的に2020年3月 4駅の駅名を変更します』(PDF)(プレスリリース)京浜急行電鉄、2019年1月25日、2頁。オリジナルの2020年3月9日時点におけるアーカイブ 。2020年3月9日閲覧。
- ^ “特集)京急開業120年 仲木戸駅誕生から115年 生まれ変わった京急6駅 歴史と全駅ビフォア&アフター”. ヨコハマ経済新聞. (2020年3月14日). オリジナルの2020年3月20日時点におけるアーカイブ。 2020年3月27日閲覧。
- ^ 「軌道運輸営業廃止実施」『官報』1938年1月19日(国立国会図書館デジタルコレクション)