新白河駅
新白河駅(しんしらかわえき)は、福島県西白河郡西郷村道南東(どうなんひがし)にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である。
新白河駅[* 1] | |
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東口(2021年10月) | |
しんしらかわ Shin-Shirakawa | |
福島県西白河郡西郷村字道南東114[* 2] | |
所属事業者 | |
電報略号 | シワ←イコ |
駅構造 | |
ホーム |
|
乗車人員 -統計年度- |
(新幹線)-2023年- 1,868人/日(降車客含まず) (合計)-2023年- 2,701人/日(降車客含まず) |
開業年月日 | 1944年(昭和19年)10月11日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■東北新幹線 |
キロ程 | 185.4 km(東京起点) |
◄那須塩原 (27.6 km) (41.3 km) 郡山► | |
所属路線 | ■東北本線 |
キロ程 | 185.4 km(東京起点) |
◄白坂 (3.4 km) (2.8 km) 白河► | |
備考 | |
東北新幹線と、在来線の東北本線が乗り入れており、接続駅となっている。日本の新幹線の停車する駅としては唯一村に所在するが、西郷村と白河市の境界部に位置し、新幹線ホームの北側部分は白河市にかかっている。
歴史
編集- 1944年(昭和19年)
- 1959年(昭和34年)4月7日:駅に昇格し、磐城西郷駅(いわきにしごうえき)として開業[2]。
- 1982年(昭和57年)6月23日:東北新幹線が開業[3][4]。同時に新白河駅に改称[3][2]。みどりの窓口を設置[3]。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の取り扱いを廃止[2]。
- 1985年(昭和60年)11月9日:東口改札そばに、直営そば・うどん店「喜多」が開店[5]。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、JR東日本・JR貨物の駅となる[2]。
- 1990年(平成2年)3月10日:専用線を発着するコンテナ貨物の取り扱いを開始[2]。
- 1994年(平成6年)12月3日:貨物列車の設定がなくなる[2]。
- 1999年(平成11年)3月9日:新幹線改札口に自動改札機を設置[6]。
- 2011年(平成23年)2月27日:西口、および改札内コンコースと各ホームとを結ぶエレベーターを設置し、使用を開始[7]。
- 2017年(平成29年)10月14日:黒磯駅構内の電力設備改良工事に伴い、東北本線・黒磯駅 - 郡山駅間の上下線で、当駅を始発着とする運用を開始(詳細は後述)。
- 2020年(令和2年)3月14日:新幹線eチケットサービスを開始[8]。
- 2021年(令和3年)3月13日:タッチでGo!新幹線のサービスを開始[9]。
- 2022年(令和4年)3月12日:在来線ホーム7番線で発車メロディの使用を開始。
駅構造
編集新幹線は相対式ホーム2面2線・通過線2線を持つ高架駅、在来線は単式ホーム1面1線・島式ホーム1面3線をの計2面4線を持つ地上駅(橋上駅)である。みどりの窓口、自動券売機、指定席券売機、NewDays(JR東日本クロスステーション営業)が設置されている。
Suicaは新幹線の新幹線eチケットサービスやタッチでGo!新幹線としての利用はできる[8]が、在来線の利用は区域外のためできない。
在来線には自動改札機はなく、有人改札のみである。また、在来線構内およびホームにはトイレが設置されていないため、構内には改札外や電車内のトイレを利用することを案内する旨の掲示がされている。
郡山統括センターの直営駅で、管理駅でもあるが、自駅単独管理となっている(周辺駅は郡山駅による管理)。
のりば
編集番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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新幹線高架ホーム | ||||
1 | 東北新幹線 | 上り | 宇都宮・上野・東京方面[10] | |
4 | 下り | 郡山・仙台・盛岡方面[10] | ||
在来線地上ホーム | ||||
5 | ■東北本線 | 上り | 黒磯・宇都宮方面[10] | 一部の列車 |
6 | 当駅始発 | |||
7 | 下り | 白河・郡山方面[10] | ||
8 | (降車ホーム) |
- 付記事項
- 2・3番線は新幹線の通過線であるため、のりば(ホーム)はない。
- 東北本線(在来線)は朝の上り1本(白河発黒磯行)を除き、当駅で運行系統が分割されている。
- 東北本線(在来線)の上り本線は5番線、下り本線は8番線であり、6番線は黒磯方面から、7番線は郡山方面からの当駅折り返しの列車が停車する。かつては中線(旧6番線)は列車折り返しのほか、通過列車の待避も可能であった。2017年に中線の中ほどに車止めが設置され、そこを境に黒磯側を6番線、郡山側を7番線としており、同時に下り本線を7番線から8番線に改番した。これは、2017年度(平成29年度)内に黒磯駅構内の架線が直流化され[注 1]、直流電化と交流電化の境目(デッドセクション)が黒磯駅 - 高久駅間に移設されるため、701系などの交流電車が黒磯駅構内に進入できなくなったことによる。2017年(平成29年)10月14日のダイヤ改正から黒磯駅 - 当駅間をE531系交直流電車とキハ110系気動車[注 2]に置き換えて運行し、6・7番線ホームで当駅までの運行となる交流型電車と同一ホームで乗り換えとなった。これによって、在来線の交流型電車は関東地方への乗り入れが消滅した。
- 新幹線の定期列車は郡山発着の「なすの」と一部の「やまびこ」(仙台発着で各駅停車または白石蔵王のみ通過するタイプ)が停車する。また、盛岡始発の上り2本も停車する。なお、「はやぶさ」「つばさ」「こまち」は全列車が通過する。
-
改修前の西口(2009年9月)
-
改札口(右側が新幹線、左側が在来線)(2021年10月)
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在来線⇔新幹線乗換改札口(2021年10月)
-
新幹線ホーム(2021年10月)
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在来線5番線ホーム(2021年10月)
-
在来線6・8番線ホーム(2021年10月)
-
在来線7・8番線ホーム(2021年10月)
-
新白河駅の5番線ホームに向かう階段は、未使用時には閉鎖される。
駅弁
編集- 海苔のりべん
貨物取扱
編集2012年(平成24年)現在、JR貨物の駅は車扱貨物の臨時取扱駅となっており、貨物列車の発着はない。貨物設備はなく、専用線も当駅には接続していない。
かつては、駅から分岐し三菱製紙白河工場へ至る専用線があった。この線は紙製品や工場燃料の石油、化学薬品などの輸送に使用されていたが、工場の減産に伴い1994年(平成6年)4月ごろに廃止された。紙製品輸送は、コンテナや有蓋車を用いていた。
利用状況
編集JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は2,701人である[利用客数 1]。また、同年度の新幹線の1日平均乗車人員は1,868人である[新幹線 1]。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
1日平均乗車人員推移 | ||||||||
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年度 | 計 | 新幹線 | 出典 | |||||
定期外 | 定期 | 合計 | 定期外 | 定期 | 合計 | 前年度比 | ||
2000年(平成12年) | 2,824 | 非開示 | [利用客数 2] | |||||
2001年(平成13年) | 2,799 | [利用客数 3] | ||||||
2002年(平成14年) | 2,807 | [利用客数 4] | ||||||
2003年(平成15年) | 2,801 | [利用客数 5] | ||||||
2004年(平成16年) | 2,808 | [利用客数 6] | ||||||
2005年(平成17年) | 2,799 | [利用客数 7] | ||||||
2006年(平成18年) | 2,761 | [利用客数 8] | ||||||
2007年(平成19年) | 2,856 | [利用客数 9] | ||||||
2008年(平成20年) | 2,899 | [利用客数 10] | ||||||
2009年(平成21年) | 2,759 | [利用客数 11] | ||||||
2010年(平成22年) | 2,724 | [利用客数 12] | ||||||
2011年(平成23年) | 2,504 | [利用客数 13] | ||||||
2012年(平成24年) | 1,693 | 1,114 | 2,807 | 1,513 | 501 | 2,014 | [利用客数 14][新幹線 2] | |
2013年(平成25年) | 1,774 | 1,119 | 2,894 | 1,583 | 460 | 2,044 | [利用客数 15][新幹線 3] | |
2014年(平成26年) | 1,801 | 1,077 | 2,879 | 1,601 | 440 | 2,041 | [利用客数 16][新幹線 4] | |
2015年(平成27年) | 1,890 | 1,104 | 2,994 | 1,673 | 458 | 2,131 | [利用客数 17][新幹線 5] | |
2016年(平成28年) | 1,883 | 1,115 | 2,999 | 1,670 | 445 | 2,115 | [利用客数 18][新幹線 6] | |
2017年(平成29年) | 1,912 | 1,084 | 2,997 | 1,695 | 422 | 2,118 | [利用客数 19][新幹線 7] | |
2018年(平成30年) | 1,936 | 1,093 | 3,029 | 1,704 | 449 | 2,154 | [利用客数 20][新幹線 8] | |
2019年(令和元年) | 1,852 | 1,143 | 2,995 | 1,631 | 503 | 2,135 | [利用客数 21][新幹線 9] | |
2020年(令和 | 2年)678 | 1,105 | 1,784 | 518 | 513 | 1,032 | −51.7% | [利用客数 22][新幹線 10] |
2021年(令和 | 3年)880 | 1,118 | 1,999 | 695 | 494 | 1,190 | 15.3% | [利用客数 23][新幹線 11] |
2022年(令和 | 4年)1,296 | 1,111 | 2,407 | 1,068 | 508 | 1,576 | 32.5% | [利用客数 24][新幹線 12] |
2023年(令和 | 5年)1,608 | 1,093 | 2,701 | 1,339 | 528 | 1,868 | 118.8% | [利用客数 1][新幹線 1] |
駅周辺
編集駅周辺は西郷村と白河市の範囲である。東口が白河市側、西口が西郷村への玄関口となっている。
- 東口(正面口・白河市側)
当駅周辺は隣の白河駅周辺と並んで白河ラーメンの店が多数立地し、駅構内にも出店している。
- 西口(高原口・西郷村側)
バス路線
編集のりば | 運行事業者 | 路線・行先 | 備考 |
---|---|---|---|
新白河駅 | |||
1 | JRバス関東 | 白棚線:白河駅/白河高校 | 白河高校行は朝のみ |
白河市循環バス 「こみねっと」 |
| ||
2 | JRバス関東 | 白棚線:磐城棚倉駅・祖父岡 | |
3 | 福島交通 | ||
4 | 桜交通 | 夜行便:新宿 | |
新白河駅高原口 | |||
福島交通 | グランディ羽鳥湖スキーリゾート行きは冬季のみ | ||
西郷村住民バス |
隣の駅
編集脚注
編集記事本文
編集注釈
編集出典
編集- ^ 『学研の大図鑑 JR全駅・全駅舎東日本編(JR東日本・JR北海道)』学習研究社、2003年2月25日、70頁。
- ^ a b c d e f g h 石野 1998, p. 398.
- ^ a b c 『国鉄監修時刻表 1982年6月号』、日本交通公社、1982年6月、3頁。
- ^ 石野 1998, p. 423.
- ^ 「東京北鉄道管理局、新白河駅に直営ソバ・ウドン店」『日本経済新聞』1985年10月30日、地方経済面東北B。
- ^ 「JR年表」『JR気動車客車編成表 '99年版』ジェー・アール・アール、1999年7月1日、183頁。ISBN 978-4882831204。
- ^ 『エレベーターの使用開始について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道仙台支社、2011年2月24日。オリジナルの2013年6月20日時点におけるアーカイブ 。2023年11月11日閲覧。
- ^ a b 『「新幹線eチケットサービス」が始まります!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、北海道旅客鉄道、西日本旅客鉄道、2020年2月4日 。2020年5月25日閲覧。
- ^ 『タッチでGo!新幹線 サービスエリア拡大について』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道、2020年11月12日 。2020年11月13日閲覧。
- ^ a b c d “JR東日本:駅構内図・バリアフリー情報(新白河駅)”. 東日本旅客鉄道. 2024年11月18日閲覧。
- ^ 『JTB時刻表 2024年3月号』JTBパブリッシング、2024年、79,585頁。
利用状況
編集- ^ a b “各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月22日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2018年7月9日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月9日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月10日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月11日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月2日閲覧。
- ^ “各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月12日閲覧。
- 新幹線
- ^ a b “新幹線駅別乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月22日閲覧。
- ^ “新幹線駅別乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “新幹線駅別乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “新幹線駅別乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “新幹線駅別乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “新幹線駅別乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “新幹線駅別乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年2月13日閲覧。
- ^ “新幹線駅別乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月9日閲覧。
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- ^ “新幹線駅別乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月11日閲覧。
- ^ “新幹線駅別乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月2日閲覧。
- ^ “新幹線駅別乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月12日閲覧。
参考文献
編集- 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 II』(初版)JTB、1998年10月1日。ISBN 978-4-533-02980-6。
関連項目
編集外部リンク
編集- 駅の情報(新白河駅):JR東日本