巽豊彦(たつみ とよひこ、1916年大正5年)9月12日[1] - 2013年平成25年)12月9日)は、日本の英文学者上智大学上智大学短期大学部東京工科大学名誉教授巽孝之丞の次男で、長男に巽孝之がいる。東京生まれ。

人物・経歴

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第二次世界大戦において、日本軍により召集を受けた戦争経験者である。戦争終結後の1946年に復員した。2013年12月9日に死去[2][3]。死因は老衰であった[2]カトリック信者であった。

略歴

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著書

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  • 『愛情は空気のごとく』中央出版社、1964年
  • 『人生の意味』南窓社、1985年
  • 『人生の風景』南窓社、1996年
  • 『人生の住処』彩流社、2016年。遺稿集(巽孝之編)

翻訳

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  • パトリック・オコンナー『三千万のアメリカ人』毎日新聞社、1947年
  • 『ニューマン著作集 第1・2巻 アポロギア 我が宗教的見解の歴史』エンデルレ書房、1948年 - 1958年
  • ニコラス・ロゲン『イギリス文学史』創文社、1955年
  • フルトン・J.シーン『見よこの女性を』中央出版社(ユニヴァーサル文庫)、1956年
  • ルコント・デュ・ヌイ『人間の運命』刈田元司共訳 出版共同社(世界の名著)、1958年
  • フルトン・J.シーン『どういう人が嫌われるか?』高淵洸子共訳、中央出版社(ユニヴァーサル文庫)、1959年
  • ウイリアム・ジョンストン『愛への道』東京信友社 1962年
  • A.V.カーム、E.V.クロウネンバーグ、S.A.ムトウ 自己に関する28章』中央出版社、1975年
  • A.V.カーム、E.V.クロウネンバーグ、S.A.ムトウ『共同と孤立に関する14章』中央出版社、1979年
  • イーヴリン・ウォー『夜霧と閃光 エドマンド・キャンピオン伝』中央出版社、1979年
  • G.ブアジンスキ『クラクフからローマへ 教皇ヨハネ・パウロ二世』中央出版社、1980年
  • バジル・ヒューム『旅する神の民 信仰生活の指針』難波田紀夫共訳、中央出版社、1985年
  • ハインリッヒ・デュモリン『人生と愛』編 南窓社、1989年
  • ギャスケル全集(3) ルース』大阪教育図書、2001年
  • ウィリアム・ジョンストン『愛する 瞑想への道』監訳、岡島禮子・柿崎瑛子・三好洋子共訳、南窓社、2004年

脚注

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  1. ^ 『人生の住処』著者紹介
  2. ^ a b 朝日新聞社. “巽豊彦・上智大名誉教授が死去 巽孝之さんの父:朝日新聞デジタル -”. 2013年12月10日閲覧。
  3. ^ 東京工科大学. “<訃報> 巽 豊彦 名誉教授(元工学部一般教養学系) 2013年のお知らせ お知らせ一覧 東京工科大学 -”. 2013年12月10日閲覧。
  4. ^ 秋の叙勲・褒章 私学関係者が多数受章”. 全私学新聞 (2003年11月3日). 2023年4月26日閲覧。

参考文献

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  • 巽豊彦教授年譜 (巽豊彦教授還暦記念) 英文学と英語学 1976年