川野辺 静(川野邉 静[1]、かわのべ しづ[2]1907年明治40年)9月24日[3] - 2003年平成15年)4月25日[3])は、日本政治家小児科医参議院議員(1期、自由民主党)。

経歴

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静岡県静岡市出身[4][5]不二高等女学校を経て、1930年東京女子医学専門学校を卒業。同附属病院の小児科医局長となり[4]、帰郷後は静岡市で小児科医院を開業する[4]。その後は静岡市議会議員や東京女子医科大学教授、同大常務理事、同相談役などを歴任する[4][5]

1971年第9回参議院議員通常選挙において静岡地方区から自民党公認で立候補して当選する[6]三木内閣では厚生政務次官を務めた[4]1977年第11回参議院議員通常選挙で落選[6]。同年秋の叙勲で勲三等宝冠章受章[7]。以後立候補しなかった。

2003年4月25日、老衰のため静岡市の病院で死去、95歳[8]。死没日をもって正五位に叙される[1]

著作

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  • 『ダブリンの水鳥:私のヨーロッパ旅日記』婦人団体発行所、1956年。
  • 『私のみたアメリカのくらし』婦人生活文化研究所、1964年。
  • 『あの頃この頃』婦人生活文化研究所、1965年。
  • 『私のひとりごと』婦人生活文化研究所、1968年。
  • 『ひまわり:川野辺静選集』愛静会、1975年。
  • 『愛:川野辺静自伝』愛静会刊行委員会、1983年。

脚注

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  1. ^ a b 『官報』第3616号6-7頁 平成15年5月29日号
  2. ^ 昭和46年(1971年)6月4日参議院静岡県選出議員選挙長告示 : 静岡県選挙管理委員会『選挙結果調 昭和45年度・昭和46年度』1971年、447頁。全国書誌番号:83090247 
  3. ^ a b 『「現代物故者事典」総索引 : 昭和元年~平成23年 1 (政治・経済・社会篇)』日外アソシエーツ株式会社、2012年、389頁。
  4. ^ a b c d e 『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』287頁。
  5. ^ a b 『現代物故者事典 2003〜2005』183頁。
  6. ^ a b 『朝日選挙大観』590頁。
  7. ^ 『官報』第15246号7頁 昭和52年11月5日号
  8. ^ “川野辺静さん死去/元自民党参院議員”. 四国新聞. (2003年4月26日). https://www.shikoku-np.co.jp/national/okuyami/article.aspx?id=20030426000205 2022年12月24日閲覧。 

参考文献

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  • 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 貴族院・参議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。
  • 『朝日選挙大観』朝日新聞社、1997年。
  • 『現代物故者事典 2003〜2005』日外アソシエーツ株式会社、2006年。
  • 『「現代物故者事典」総索引 : 昭和元年~平成23年 1 (政治・経済・社会篇)』日外アソシエーツ株式会社、2012年。