川中島ダービー

日本のヴァンフォーレ甲府とアルビレックス新潟による直接対決

川中島ダービー(かわなかじまダービー、別名平成の川中島合戦)は、かつて戦国時代において甲斐国武田信玄越後国上杉謙信信濃国で行なわれた川中島の戦いになぞらえ、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)・ヴァンフォーレ甲府アルビレックス新潟が対戦する試合のことを指す。

概要

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甲府と新潟の対戦は新潟が旧JFLに参入した1998年から実施されているが、試合会場が互いのホームグラウンドであったため、川中島を意識するようなことは皆無であった。しかし2003年に甲府側が長野県側からサポーターを獲得しようと松本平広域公園総合球技場で試合を行なうことになり、「甲斐と越後が信濃で対戦する」という川中島の合戦とほぼ同じ環境が整ったこと、また甲府側が「平成の川中島合戦」と銘打って大々的にPRをしたことからこの名前が使われるようになった。[1]

試合前には武田(甲府)方と上杉(新潟)方に分かれて甲冑を着た武将が戦うなど様々なイベントが行なわれている[1]。また松本平広域公園総合球技場での試合は基本的に甲府側の主催試合であったが、新潟側も新潟スタジアムで川中島合戦を意識したPRを行なっている。

なお、松本平広域公園総合球技場での対戦は2003年と2006年のみである[2]2007年以降は同一ディビジョンであっても甲府のホームゲームは山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場で行われ、松本平広域公園総合球技場での試合は行なわれなかった。

スタジアム

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「平成の川中島」の会場

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スタジアム名 収容人員 画像
長野県松本平広域公園総合球技場
(サンプロ アルウィン)
20,000人
 
松本

ホームスタジアム

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チーム名 スタジアム名 収容人員 画像
アルビレックス新潟 新潟スタジアム
(デンカビックスワンスタジアム)
42,300人
 
東北電ス
新潟市陸上競技場 18,671人
 
新潟陸
ヴァンフォーレ甲府 山梨県小瀬スポーツ公園陸上競技場
(JITリサイクルインクスタジアム)
17,000人
 
中銀スタ

※新潟市陸上競技場はホームグラウンド登録されているが、現在トップチームでの試合では使用されていない。

戦績

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  • 甲府:10勝15分21敗
  • 新潟:21勝15分10敗

松本平広域公園総合球技場での試合

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  • 甲府:1勝1敗
  • 新潟:1勝1敗
月/日 Div. ホーム スコア アウェイ 観客数
2003年 8月30日 J2 第30節 甲府 2 - 1 新潟 13,043
2006年 4月8日 J1 第7節 甲府 0 - 4 新潟 14,599

その他の会場での試合

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  • 甲府:9勝15分20敗 新潟:20勝15分9敗
月/日 Div. 会場 ホーム スコア アウェイ 観客数
1999年 4月4日 J2 第4節 新潟市 新潟 6 - 1 甲府 3,625
5月16日 第12節 小瀬 甲府 3 - 0 新潟 1,130
8月19日 第22節 新潟市 新潟 1 - 1 甲府 3,308
10月11日 第30節 小瀬 甲府 0 - 2 新潟 1,457
2000年 3月26日 第3節 新潟市 新潟 3 - 2 甲府 3,453
5月21日 第14節 小瀬 甲府 1 - 2 新潟 1,225
9月15日 第33節 新潟市 新潟 0 - 1 甲府 2,925
11月16日 第43節 小瀬 甲府 0 - 0 新潟 1,446
2001年 5月12日 第11節 甲府 0 - 2 新潟 2,948
6月28日 第17節 新潟市 新潟 4 - 0 甲府 3,027
7月28日 第23節 小瀬 甲府 0 - 1 新潟 2,707
10月20日 第39節 新潟ス 新潟 4 - 0 甲府 28,710
2002年 4月20日 第10節 小瀬 甲府 1 - 3 新潟 3,667
5月12日 第21節 新潟ス 新潟 1 - 0 甲府 33,906
9月11日 第30節 小瀬 甲府 2 - 1 新潟 3,740
10月9日 第36節 新潟市 新潟 1 - 1 甲府 9,507
2003年 4月9日 第5節 小瀬 甲府 1 - 3 新潟 3,350
7月2日 第21節 新潟ス 新潟 1 - 1 甲府 29,846
10月26日 第40節 新潟 2 - 0 甲府 42,199
2004年 - 2005年は、新潟がJ1、甲府がJ2所属のため対戦なし。
2006年 9月24日 J1 第24節 新潟ス 新潟 3 - 0 甲府 40,422
2007年 5月6日 第11節 東北電ス 新潟 3 - 1 甲府 39,507
7月26日 第23節 小瀬 甲府 0 - 1 新潟 9,038
2008年から2010年は、新潟がJ1、甲府がJ2所属のため対戦なし。
2011年 7月6日 J1 第4節 東北電ス 新潟 1 - 2 甲府 13,644
11月27日 第33節 中銀スタ 甲府 3 - 0 新潟 13,361
2012年は、新潟がJ1、甲府がJ2所属のため対戦なし。
2013年 5月6日 J1 第10節 東北電ス 新潟 1 - 1 甲府 27,720
8月10日 第20節 中銀スタ 甲府 1 - 1 新潟 12,749
2014年 3月15日 第3節 甲府 1 - 1 新潟 9,106
10月18日 第28節 デンカS 新潟 0 - 0 甲府 21,964
2015年 5月30日 1st第14節 新潟 0 - 2 甲府 23,197
10月3日 2nd第13節 中銀スタ 甲府 0 - 0 新潟 11,102
2016年 4月30日 1st第9節 デンカS 新潟 2 - 2 甲府 17,607
8月13日 2nd第8節 中銀スタ 甲府 1 - 0 新潟 10,135
2017年 4月16日 第7節 甲府 0 - 2 新潟 10,472
11月18日 第32節 デンカS 新潟 1 - 0 甲府 16,461
2018年 6月20日 J2 第17節 新潟 1 - 5 甲府 8,614
10月13日 第37節 中銀スタ 甲府 0 - 0 新潟 8,418
2019年 6月1日 第16節 デンカS 新潟 0 - 2 甲府 12,018
9月21日 第33節 中銀スタ 甲府 1 - 1 新潟 8,321
2020年 6月27日 第2節 甲府 3 - 3 新潟 0
9月26日 第22節 デンカS 新潟 1 - 1 甲府 7,777
2021年 6月5日 第17節 JITスタ 甲府 2 - 2 新潟 5,756
9月25日 第31節 デンカS 新潟 1 - 0 甲府 10,242
2022年 3月19日 第5節 新潟 2 - 0 甲府 7,983
9月14日 第36節 JITスタ 甲府 1 - 2 新潟 4,769

川中島ダービーの影響

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2003年に松本平広域公園総合球技場で開催されたことを契機に[要出典]松本市をホームタウンとする山雅サッカークラブがJリーグを目指すことになり、2004年に「特定非営利活動法人アルウィンスポーツプロジェクト」が設立され、翌2005年松本山雅FCに改称。2010年に株式会社松本山雅が運営母体となりJリーグ準加盟が承認され、2012年より晴れてJリーグ参入を果たしている。2012年に松本山雅は甲府と同一カテゴリとなり、松本と甲府の対戦は甲信ダービーと呼ばれている。

なお、川中島はアルウィンのある松本市ではなく長野市にあるが、長野市にはJリーグの定める規格のスタジアム(競技場)が存在していなかった。しかし、2015年、川中島から近い位置にある南長野運動公園総合球技場が改修され、Jリーグ規格のスタジアムとなった。同市には、J3に参加しているAC長野パルセイロが存在しており、南長野運動公園総合球技場はパルセイロのホームスタジアムとなるため、長野市での開催は困難である(同様の理由で松本平広域公園総合球技場の試合も松本山雅FCがホームグラウンドとしているため開催は困難である)。

脚注

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  1. ^ a b 甲斐勢×越後勢 信濃で対決(2003年9月1日、信濃毎日新聞
  2. ^ J1:第7節 甲府 vs 新潟4・8松本決戦!(2006年4月7日、J's GOAL

関連項目

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