宇野晃司
1924-2003, 俳優、ダンス講師。
うの こうじ 宇野 晃司 | |
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本名 | 鵜野 満雄(うの みつお) |
生年月日 | 1924年4月21日 |
没年月日 | 2003年7月28日(79歳没) |
出生地 | 日本 福岡県大牟田市 |
職業 | 俳優、ダンス講師 |
ジャンル | 劇映画(時代劇・現代劇、特撮映画、トーキー)、テレビドラマ |
活動期間 |
1948年 - 1973年 1990年代 - 2003年 |
配偶者 | 有 |
主な作品 | |
『ウルトラQ』 |
来歴・人物
編集1924年(大正13年)4月21日、福岡県大牟田市に生まれる[5]。
福岡県立三池中学校(現在の福岡県立三池高等学校)を経て、1944年(昭和19年)に日本映画学校を卒業[5]。同年、東宝演技課へ映画学校より派遣入社する[5]。そして戦後、1948年(昭和23年)に公開された黒澤明監督映画『醉いどれ天使』でやくざ役として映画デビューし、以後も東宝を中心に数多くの作品に出演した[5]。また、ウルトラシリーズ第1作目『ウルトラQ』(TBSテレビ、1966年)では、杉本カメラマン役として準レギュラー出演していた[1]。
1971年(昭和46年)に東宝を離れ、ダンス講師として活動[6]。TKKスイング・オーケストラ顧問「dannceソシアル」を主宰した[5]。
2003年(平成15年)7月28日、死去した。79歳没。平成に入ってからもCMやテレビドラマなどにしばしば出演するようになり[6]、最後の出演は深夜ドラマ『OL銭道』(テレビ朝日、2003年)であった。
出演作品
編集映画
編集- 醉いどれ天使(1948年) - やくざ[注釈 1]
- 野良犬(1949年) - スリの男[2][注釈 1]
- 生きる(1952年) - ヤクザの子分[注釈 1]
- 母と娘(1953年)
- 坊っちゃん(1953年) - 新聞記者
- この恋!五千万円(1954年)
- 七人の侍(1954年) - 野武士
- かくて自由の鐘は鳴る 福澤諭吉傳(1954年) - 服部浅之助
- 君死に給うことなかれ(1954年)
- ゴジラシリーズ
- 密輸船(1954年)
- おえんさん(1955年) - ダンス教師
- 初恋チャッチャ娘(1956年)
- 暗黒街(1956年)
- ならず者(1956年)
- サザエさん(1956年) - 所員
- 空の大怪獣 ラドン(1956年) - 新聞記者A[8]
- 山と川がある町(1957年) - 店員
- 目白三平物語 うちの女房(1957年) - 同僚
- 山鳩(1957年) - 運輸省随員
- 憎いもの(1957年)
- 続サラリーマン出世太閤記(1957年) - 小杉
- 柳生武芸帳 双竜秘剣(1958年)
- 二人だけの橋(1958年) - 若い男
- アンコールワット物語 美しき哀愁(1958年)
- 重役の椅子(1958年) - 三瀬
- 結婚のすべて(1958年) - シスターボーイA
- ちゃっきり金太(1958年) - 桂小五郎と称する男
- 続 ちゃっきり金太(1958年) - 桂小五郎と称する男
- 俺にまかせろ(1958年)
- 奴が殺人者だ(1958年)
- 次郎長意外伝 灰神楽木曾の火祭(1958年)
- 若旦那は三代目(1958年)
- 暗黒街の顔役(1959年) - 跛足の三吉
- 続・社長太平記(1959年)
- 或る剣豪の生涯(1959年)
- 社員無頼 反撃篇(1959年)
- 野獣死すべし(1959年)
- サラリーマン出世太閤記 課長一番槍(1959年) - 福島
- 檻の中の野郎たち(1959年) - 青川
- 愚連隊シリーズ
- サラリーガール読本 むだ口かげ口へらず口(1960年) - 島村
- 新・三等重役 旅と女と酒の巻(1960年)
- サラリーマン御意見帖 男の一大事(1960年)
- 電送人間(1960年) - トラックの運転手[8]
- ハワイ・ミッドウェイ大海空戦 太平洋の嵐(1960年)
- 青い野獣(1960年)
- ふんどし医者(1960年) - 百姓A
- 駄々っ子亭主 続姉さん女房(1960年)
- 背広三四郎シリーズ
- 花のセールスマン 背広三四郎(1960年) - セールスマン吉井
- 背広三四郎 花の一本背負い(1961年)
- お姐ちゃんはツイてるぜ(1960年)
- 大坂城物語(1961年)
- 情無用の罠(1961年)
- 特急にっぽん(1961年)
- 妻として女として(1961年)
- 守屋浩の三度笠シリーズ 泣きとうござんす(1961年)
- モスラ(1961年) - トンネル警官A[8][2][3]
- 紅の海(1961年) - 三郎
- トイレット部長(1961年) - 駅員A
- 新入社員十番勝負(1961年)
- 世界大戦争(1961年) - 東京防衛司令部将校[10]
- B・G物語 二十才の設計(1961年) - 曾我係長
- 黒い画集 寒流(1961年) - 山崎支店長代理
- 野盗風の中を走る (1961年)
- 暗黒街撃滅命令(1961年) - ペイ中の男
- その場所に女ありて(1962年) - 社員C
- 続 新入社員十番勝負 サラリーマン一刀流(1962年)
- 妖星ゴラス(1962年) - 新聞記者B[11]
- 僕たちの失敗(1962)
- 暗黒街の牙(1962年) - 刑事A
- サラリーマン無鉄砲一家(1963年)
- にっぽん実話時代(1963年) - バー「ゆき」の客A
- 写真記者物語 瞬間に命を賭けろ(1963年)
- イチかバチか(1963年) - 医者 水野
- 太陽は呼んでいる(1963年)
- 海底軍艦(1963年) - 大島の警官[12][注釈 2]
- 男嫌い(1964年)
- 君も出世ができる(1964年) - ホテルのフロント係長
- 宇宙大怪獣ドゴラ(1964年) - 火力発電所当直員[13]
- 暗黒街全滅作戦(1965年)
- 狸の大将(1965年) - 名店街の紳士
- 血と砂(1965年) - 稲本
- 落語野郎 大馬鹿時代(1966年)
- レッツゴー!若大将(1967年)
- 殺人狂時代(1967年) - 首の長い男
- 伊豆の踊子(1967年) - 客
- クレージー映画
- クレージーの怪盗ジバコ(1967年)- ゴーゴークラブのマネージャー
- 日本一の裏切り男(1968年) - 老婆の家族
- 乱れ雲(1967年) - 風采の上がらぬ男
- サラリーマン悪党術(1968年) - ハナ子
- 東宝8.15シリーズ
- 連合艦隊司令長官 山本五十六(1968年)
- 激動の昭和史 軍閥(1970年)
- ブラック・コメディ ああ!馬鹿(1969年) - 印刷屋
- 赤毛(1969年)
- 喜劇 新宿広場(1969年)
- 栄光への反逆(1970年) - 食堂の親爺
- ひらヒラ社員 夕日くん(1970年)
- 商魂一代 天下の暴れん坊(1970年) - 男A
- 紙芝居昭和史 黄金バットがやってくる(1972年)
- 卒業旅行 Little Adventurer(1973年)
テレビドラマ
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h 東宝特撮映画全史 1983, p. 527, 「怪獣・SF映画俳優名鑑」
- ^ a b c d ゴジラ大百科 1993, p. 115, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
- ^ a b c d e f
- モスラ映画大全 2011, p. 29, 「脇役俳優辞典07」
- 初代ゴジラ研究読本 2014, p. 115, 「オール初代ゴジラ俳優大図鑑」
- ^ a b c d e f g 野村宏平、冬門稔弐「4月21日」『ゴジラ365日』洋泉社〈映画秘宝COLLECTION〉、2016年11月23日、110頁。ISBN 978-4-8003-1074-3。
- ^ a b c d e f g 『日本映画人名事典』 男優篇 上巻、キネマ旬報社、1996年、219 - 220頁。ISBN 4873761883。
- ^ a b c d 初代ゴジラ研究読本 2014, p. 115, 「オール初代ゴジラ俳優大図鑑」
- ^ “ゴジラの逆襲”. 東宝 WEB SITE. 東宝. 2022年3月5日閲覧。
- ^ a b c d e 東宝特撮映画全史 1983, pp. 535–536, 「主要特撮作品配役リスト」
- ^ モスラ映画大全 2011, p. 29, 「脇役俳優辞典07」
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 59, 「『世界大戦争』作品解説/俳優名鑑」
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 63, 「『妖星ゴラス』作品解説/俳優名鑑」
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 75, 「『海底軍艦』作品解説/俳優名鑑」
- ^ 東宝特撮映画大全集 2012, p. 83, 「『宇宙大怪獣ドゴラ』作品解説/俳優名鑑」
参考文献
編集- 『東宝特撮映画全史』監修 田中友幸、東宝出版事業室、1983年12月10日。ISBN 4-924609-00-5。
- 『ENCYCLOPEDIA OF GODZILLA ゴジラ大百科 [メカゴジラ編]』監修 田中友幸、責任編集 川北紘一、Gakken〈Gakken MOOK〉、1993年12月10日。
- 洋泉社MOOK 別冊映画秘宝(洋泉社)
- 『別冊映画秘宝 モスラ映画大全』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2011年8月11日。ISBN 978-4-86248-761-2。
- 『別冊映画秘宝 初代ゴジラ研究読本』洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2014年8月24日。ISBN 978-4-8003-0452-0。
- 『東宝特撮映画大全集』執筆:元山掌 松野本和弘 浅井和康 鈴木宣孝 加藤まさし、ヴィレッジブックス、2012年9月28日。ISBN 978-4-86491-013-2。
外部リンク
編集- 宇野晃司 - 日本映画データベース
- 宇野晃司 - allcinema
- 宇野晃司 - KINENOTE
- Kôji Uno - IMDb
- 宇野晃司 東宝資料室 - ウェイバックマシン(2015年10月2日アーカイブ分)