陰門
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陰門(いんもん、英語: vulva、複数形は vulvae/vulvas)とは、雌の外性器のうち体外に露出している部分の総称である。
陰門 | |
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女性器の模式図 | |
外陰部の模式図 | |
ラテン語 | vulva |
英語 | Vulva |
器官 | 女性器 |
概要
編集陰門は恥丘・大陰唇・小陰唇・陰核・前庭球・尿道口・膣口から形成され、普段は排尿や月経、性行為のために使われる。自然分娩の場合は、膣口から新生児が排出される。
陰門には多くの解剖学的特徴があり、主に胎児の期間に成長する。膣内は通常、膣分泌液や常在菌(デーデルライン桿菌)の作用で清潔に保たれているが、陰茎より感染に弱く細菌などに汚染されやすい。思春期が始まると陰門に脂肪が貯まり、大陰唇が大きく丸みを帯び始め、小陰唇は大きく厚くなりピンク色となる[2]。後に恥丘・大陰唇の皮下脂肪が多くなり膨隆し、個体差も大きいが大陰唇が黒くなる場合もある。乳房の成長が Tanner の分類で第3または4段階に達した頃から大陰唇に沿って陰毛が発生するが、最初は大陰唇の内側に見られるため足をそろえた仰臥位では見逃されやすい[3]。後に陰毛は周辺にも拡がっていく。
語源
編集中世ラテン語の “volva” または “vulva”(子宮器官・女性生殖器)が変化して出来た[4]。
ラテン語の代替語は “genitalia feminina externa”(女性の生殖器の外側)である[5]。
性差違
編集外性器は胎児の段階からほぼ同じ組織が発達し、雄と雌とで陰門の相当部分は異なっていない。一般的には、このような器官は相同性を持ち同じものであったと考えられている。外陰部の検査は発生生物学の男性器検査に関連している。
陰核亀頭は男性における陰茎亀頭に、陰核海綿体は海綿体に、大陰唇・小陰唇・陰核包皮はそれぞれ陰嚢・陰茎周辺皮膚・陰茎包皮に相当している。バルトリン腺はカウパー腺と相同である。
構造
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 小項目事典,世界大百科事典内言及, デジタル大辞泉,精選版 日本国語大辞典,百科事典マイペディア,改訂新版 世界大百科事典,ブリタニカ国際大百科事典. “外陰部(ガイインブ)とは? 意味や使い方”. コトバンク. 2024年9月1日閲覧。
- ^ “思春期「外陰部の発育」”. 三宅婦人科内科医院. 2015年11月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月21日閲覧。
- ^ 大山建司「<総説> 思春期の発現」『山梨大学看護学会誌』第3巻第1号、山梨大学看護学会、2004年、3-8頁、doi:10.34429/00003695、ISSN 1347-7714。
- ^ http://www.etymonline.com/index.php?search=vulva
- ^ http://cancerweb.ncl.ac.uk/cgi-bin/omd?external female genital organs[リンク切れ]
関連項目
編集- まんこ - 陰門を意味する隠語