国道314号
広島県から島根県に至る一般国道
国道314号(こくどう314ごう)は、広島県福山市から島根県雲南市に至る一般国道である。
一般国道 | |
---|---|
国道314号 | |
地図 | |
総延長 | 140.0 km |
実延長 | 83.4 km |
現道 | 83.3 km |
制定年 | 1970年(昭和45年) |
起点 | 広島県福山市 明神町交差点(北緯34度29分23.40秒 東経133度24分1.33秒 / 北緯34.4898333度 東経133.4003694度) |
主な 経由都市 |
広島県神石郡神石高原町、庄原市 島根県仁多郡奥出雲町 |
終点 | 島根県雲南市(北緯35度18分2.32秒 東経132度53分29.14秒 / 北緯35.3006444度 東経132.8914278度) |
接続する 主な道路 (記法) |
|
■テンプレート(■ノート ■使い方) ■PJ道路 |
概要
編集起点・広島県福山市の国道2号交点から北上して同県庄原市までの区間は国道182号との重複する重用区間となっている。実延長区間の始まりは、庄原市を走る国道182号の友末交差点(北緯34度53分12.4秒 東経133度16分29.9秒 / 北緯34.886778度 東経133.274972度)からの分岐で、ここからJR西日本芸備線・木次線と並走してさらに北上し、広島・島根県境を越えて島根県雲南市の中心市街地で国道54号に接続する。県境付近の島根県仁多郡奥出雲町には、「奥出雲おろちループ」(北緯35度5分40秒 東経133度7分40秒 / 北緯35.09444度 東経133.12778度)とよばれる日本最大級のループ橋がある[1]。
路線データ
編集一般国道の路線を指定する政令[2][注釈 1]に基づく起終点および重要な経過地は次のとおり。
- 起点:福山市(明神町、明神町交差点 = 国道2号交点、国道182号終点)
- 終点:島根県飯石郡三刀屋町[注釈 2](雲南市三刀屋町下熊谷、下熊谷交差点 = 国道54号交点)
- 重要な経過地:広島県深安郡神辺町[注釈 3]、同県比婆郡東城町[注釈 4]、同郡西城町[注釈 4]、島根県仁多郡仁多町[注釈 5]
- 総延長 : 140.0 km(島根県 48.5 km、広島県 91.5 km)重用延長を含む[3][注釈 6]
- 重用延長 : 56.6 km(島根県 - km、広島県 56.6 km)[3][注釈 6]
- 未供用延長 : なし[3][注釈 6]
- 実延長 : 83.4 km(島根県 48.5 km、広島県 34.9 km)[3][注釈 6]
- 指定区間:なし[4]
歴史
編集路線状況
編集通称
編集重複区間
- 国道182号(広島県福山市・明神町交差点(起点) - 庄原市・友末交差点)
道路施設
編集橋梁
編集道の駅
編集- 広島県
- さんわ182ステーション(神石郡神石高原町、国道182号重複区間内)
- 島根県
交通量
編集24時間交通量(台) 道路交通センサス
観測地点 | 平成22年(2010年)度 |
---|---|
庄原市東城町川西 | 4,211 |
庄原市西城町油木 | 768 |
(出典:「平成22年度道路交通センサス」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
地理
編集通過する自治体
編集交差する道路
編集交差する道路 | 都道府県名 | 市町村名 | 交差する場所 | ||
---|---|---|---|---|---|
国道2号 国道182号 重複区間起点 広島県道244号福山港線 |
広島県 | 福山市 | 手城町4丁目 | 明神町(みょうじんちょう)交差点 / 起点 | |
広島県道379号坪生福山線 | 南蔵王町5丁目 | 広尾交差点 | |||
E2 山陽自動車道 | 蔵王町3丁目 | 福山東インター(南)交差点 21 福山東IC[注釈 10] | |||
蔵王町3丁目 | 福山市民病院入口交差点 21 福山東IC[注釈 11] | ||||
蔵王町6丁目 | 福山東インター(北)交差点 21 福山東IC[注釈 12] | ||||
国道313号 | 千田町千田 | 神辺第1陸橋(南)交差点[注釈 13] | |||
広島県道395号川南近田線 | 神辺町川南 | 片山北交差点 | |||
国道486号 | 神辺町十九軒屋 | 十九軒屋北交差点 | |||
広島県道181号下御領新市線 | 神辺町道上(みちのうえ) | 雨宮池前交差点 | |||
広島県道21号加茂油木線 広島県道392号中野駅家線 |
加茂町中野 | 中野南交差点 | |||
広島県道391号加茂福山線 | 加茂町中野 | 中野交差点 | |||
広島県道462号百谷新市線 | 加茂町百谷 | ||||
広島県道419号坂瀬川駅家線 | 神石郡 | 神石高原町 | 坂瀬川 | ||
広島県道・岡山県道104号坂瀬川芳井線 | 坂瀬川 | ||||
広島県道418号井関加茂線 | 井関 | 三和の森入口交差点 | |||
広島県道259号帝釈峡井関線 | 井関 | 上井関交差点 | |||
広島県道21号加茂油木線 広島県道411号木割谷小吹線 重複 |
近田 | ||||
岡山県道・広島県道106号布賀油木線 | 安田 | ||||
広島県道27号吉舎油木線 | 安田 | ||||
広島県道416号三和油木線 | 安田 | ||||
岡山県道・広島県道9号芳井油木線 | 油木 | ||||
広島県道412号牧油木線 | 油木 | 油木高校入口交差点 | |||
広島県道・岡山県道107号奈良備中線 | 新免 | ||||
広島県道451号三坂手入線 | 新免 | ||||
岡山県道・広島県道108号大野部東城線 | 庄原市 | 東城町久代 | |||
国道182号 重複区間終点 広島県道25号三原東城線 |
東城町川西 | 友末交差点 | |||
広島県道238号東城停車場線 | 東城町川西 | 川西交差点 | |||
広島県道23号庄原東城線 | 東城町川西 | ||||
岡山県道・広島県道12号足立東城線 | 東城町川西 | ||||
広島県道237号備後八幡停車場線 | 東城町菅 | ||||
広島県道57号東城西城線 広島県道447号始終森線 重複 |
東城町森 | ||||
広島県道236号小奴可停車場線 広島県道448号下千鳥小奴可停車場線 重複区間起点 |
東城町小奴可 | ||||
広島県道448号下千鳥小奴可停車場線 重複区間終点 | 東城町小奴可 | ||||
広島県道444号油木小奴可線 | 東城町小奴可 | ||||
国道183号 重複区間起点 | 西城町八鳥(はっとり) | ||||
広島県道234号備後落合停車場線 | 西城町小鳥原(ひととばら) | ||||
国道183号 重複区間終点 | 西城町熊野 | ||||
広島県道444号油木小奴可線 | 西城町油木 | ||||
広島県道256号比婆山県民の森線 | 西城町油木 | ||||
島根県道218号八川停車場線 | 島根県 | 仁多郡 | 奥出雲町 | 八川 | |
島根県道49号上阿井八川線 | 八川 | ||||
島根県道270号下横田出雲三成停車場線 | 下横田 | ||||
島根県道・鳥取県道15号横田多里線 | 横田 | ||||
島根県道258号草野横田線 | 横田 | ||||
島根県道156号木次横田線 | 横田 | ||||
国道432号 重複区間起点 | 三成 | ||||
国道432号 重複区間終点 | 三成 | ||||
島根県道270号下横田出雲三成停車場線 重複区間起点 | 三成 | ||||
島根県道270号下横田出雲三成停車場線 重複区間終点 | 三成 | ||||
島根県道25号玉湯吾妻山線 | 三成 | ||||
島根県道51号出雲奥出雲線 重複区間起点 | 雲南市 | 木次町平田 | |||
島根県道51号出雲奥出雲線 重複区間終点 | 吉田町川手 | ||||
島根県営広域営農団地農道飯石地区 / 飯石ふれあい農道 | 木次町西日登 | ||||
島根県道176号掛合大東線 重複区間起点 | 三刀屋町上熊谷 | ||||
島根県道176号掛合大東線 重複区間終点 | 木次町西日登 | ||||
島根県道271号稗原木次線 | 木次町下熊谷 | ||||
国道54号 島根県道26号出雲三刀屋線 |
三刀屋町下熊谷 | 下熊谷交差点 / 終点 |
並行する旧街道
編集- 旧 東城往来(雲州街道)
- 備考
- 本国道の起点を岡山県笠岡市に、また終点を島根県出雲市に変更し、岡山県道34号笠岡井原線、岡山県道・広島県道9号芳井油木線、広島県道・岡山県道105号前原谷仙養線、島根県道26号出雲三刀屋線を本国道に編入させるべきだという声が出ており、岡山県ホームページの「マルチメディア目安箱」にもそのような内容の投書[9]が寄せられているものの、国道昇格の実現には至っていない。実現すれば、かつて陰陽連絡街道として東城を経て、出雲大社と笠岡を結んでいた東城往来が国道として復活することになる。
ギャラリー
編集-
庄原市西城・東城町境の分水嶺と国道314号
-
広島・島根県境付近の国道314号
-
木次線「三井野原駅」付近の国道314号
-
「奥出雲おろちループ」付近の国道314号
脚注
編集注釈
編集- ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
- ^ 2004年11月1日に大原郡大東町・加茂町・木次町・飯石郡三刀屋町・掛合町・吉田村の4町1村が合併し雲南市発足。
- ^ 2006年3月1日、福山市に編入。
- ^ a b 2005年3月31日に旧・庄原市、比婆郡西城町・東城町・口和町・高野町・比和町、甲奴郡総領町の1市6町が合併し新・庄原市発足。
- ^ 2005年3月31日に仁多郡仁多町・横田町の2町が合併して仁多郡奥出雲町が発足。
- ^ a b c d e f g 2022年3月31日現在
- ^ 古い街並みが多い街道東城路の代替路として着手された[5]。
- ^ 同区間の事業費は約22億円で、同日の開通記念式典には地元住民ら約100人が出席した[5]。
- ^ 松江自動車道(中国やまなみ街道)高野ICから熊野神社前を経て中国自動車道東城ICに至る国道・県道・市道で構成される道路の愛称[6][7]。
- ^ 福山市街地方面のみ接続。
- ^ 出口から東城方面へ進入する場合のみ接続。
- ^ 東城方面から入口へ進入する場合のみ接続。
- ^ 神辺第1陸橋東交差点を介して接続。
出典
編集- ^ a b 佐藤健太郎 2014, p. 34、「国道の名所を行く」より
- ^ “一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2022年1月21日閲覧。
- ^ a b c d e f g “表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況” (XLS). 道路統計年報2023. 国土交通省道路局. 2024年4月18日閲覧。
- ^ “一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2012年10月26日閲覧。
- ^ a b 「東城中心部の国道314号バイパス 県道接続の400メートル完成」『中国新聞日刊北部版』第46141号、中国新聞社、広島県広島市中区、2022年12月9日、地域、20面。2022年12月9日閲覧。
- ^ “市政情報 比婆いざなみ街道物語(庄原市北部資源活用計画)”. 庄原市役所. 2015年11月18日閲覧。
- ^ “愛称は「比婆いざなみ街道」 庄原61キロ区間 市が魅力PRへ”. 山陽新聞 (山陽新聞社). (2015年9月18日) 2015年11月18日閲覧。
- ^ “比婆いざなみ街道物語(庄原市北部資源活用計画)” (PDF). 庄原市役所. p. 12 (2015年8月). 2015年11月18日閲覧。
- ^ 岡山県庁ホームページ - 「笠岡 - 神石高原間の県道の国道昇格について」(マルチメディア目安箱 平成17年度5月提言意見)
参考文献
編集- 佐藤健太郎『ふしぎな国道』講談社〈講談社現代新書〉、2014年。ISBN 978-4-06-288282-8。
関連項目
編集外部リンク
編集- 広島県
- 東部建設事務所:福山市 - 神石郡神石高原町の区間を管理
- 北部建設事務所庄原支所:庄原市の区間を管理
- 島根県
- 雲南県土整備事務所仁多土木事業所:仁多郡奥出雲町の区間を管理。
- 雲南県土整備事務所:雲南市の区間を管理。