吉原英雄
1931-2007, 画家、版画家
吉原 英雄(よしはら ひでお、1931年(昭和6年)1月3日 - 2007年(平成19年)1月13日)は、現代日本を代表する画家、版画家。
よしはら ひでお 吉原 英雄 | |
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生誕 | 1931年1月3日 |
死没 | 2007年1月13日 |
国籍 | 日本 |
職業 | 画家、版画家 |
人物
編集広島県因島市出身。大阪府立天王寺高等学校卒業。京都市立芸術大学名誉教授。2007年に膵臓癌のため死去。
初期はリトグラフの制作を行なうが、後にリトグラフと銅版を併用した。女性や静物などをモチーフとし、臨場感のある虚構空間を描き出すことで知られる。作品は現代人の不安や心理的真空感を反映したものと評される[1]。
略歴
編集- 1931年(昭和6年) - 広島県因島市に生まれる。
- 1950年(昭和25年) - 大阪市立美術研究所・洋画部に学ぶ。
- 1952年(昭和27年) - 遠縁にあたる吉原治良に師事。
- 1954年(昭和29年) - ゲンビ展に出展。具体美術協会の創立に参加。
- 1955年(昭和30年) - 具体美術協会を退会しデモクラート美術家協会に移籍。
- 1968年(昭和43年) - 第6回国際版画ビエンナーレ招待出品、文部大臣賞受賞。
- 1969年(昭和44年) - 第9回現代日本美術展ブリヂストン美術館賞受賞。
- 1970年(昭和45年) - 第20回芸術選奨新人賞受賞。
- 1978年(昭和53年) - 京都市立芸術大学教授に就任。
- 1994年(平成6年) - 紫綬褒章受章。
- 1995年(平成7年) - 京都市文化功労者の顕彰を受ける。
- 1996年(平成8年) - 京都市立芸術大学を停年退官し名誉教授に就任。
- 2002年(平成14年) - 勲三等瑞宝章を受勲。
- 2003年(平成15年) - 大阪市文化功労者の顕彰を受ける。
- 2007年(平成19年) - 膵臓癌のため死去。享年76。死後、従四位に叙された。
親族
編集著作
編集- 『吉原英雄のリトグラフ』 河出書房新社 1995年11月 ISBN 4-309-71684-9
参考文献
編集- 「吉原英雄版画作品目録1955-2001」(『ふくやま美術館研究紀要』3号抜刷)
脚注
編集- ^ 徳島県立近代美術館 (2006年). “作家詳細情報・吉原英雄”. 2013年8月12日閲覧。
- ^ 小学館「サライ」2001年1月18日号 13巻2号 通巻276号 P136 定番・朝めし自慢
外部リンク
編集- 吉原英雄(東文研アーカイブ)
- 国立美術館所蔵作品検索
- 針生一郎「現代日本版画家群像」 第9回 吉原英雄と斉藤寿一