千草色
千草色(ちぐさいろ)とは、褪せた薄い藍色の上にさらに薄い藍をかけた色のこと。 緑がかった淡い青。
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16進表記 | #92b5a9 |
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RGB | |
出典 | 原色大辞典 |
別表記で千種色とも書く。
概要
編集千草色と千種色の二通りの表記があり、おそらくは元の名を千種色(雑多な色)といったのを同音の千草色(露草の古称)に呼び変えたもの。
井原西鶴の『日本永代蔵』巻五「世渡りは淀鯉のはたらき」に「浅葱の上を千種に色あげて」と書かれており、浅葱色の褪せたものを再び藍で染めなおした色だとわかる。 主に商家の使用人の仕着せに使われた色であったと思われる。
江戸時代の染色指南書『手鑑模様節用』に「京師にてそらいろをちくさいろといふ」とあり、主に近畿地方で使われた名前であった。
関連項目
編集参考文献
編集- 福田邦夫『奇妙な色名事典』青娥書房 ISBN 4-7906-0140-4
- 福田邦夫『すぐわかる 日本の伝統色』東京美術 ISBN 4-8087-0784-5
- 吉岡幸雄『日本の色辞典』紫紅社 ISBN 4-87940-549-3