北海道立北方民族博物館
北海道網走市にある博物館
北海道立北方民族博物館(ほっかいどうりつほっぽうみんぞくはくぶつかん)は、北海道網走市にある博物館。北海道教育委員会が設置し、財団法人北方文化振興協会が指定管理者として管理をしている。英語名はHokkaido Museum of Northern Peoples。
北海道立北方民族博物館 Hokkaido Museum of Northern Peoples | |
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施設情報 | |
専門分野 | 世界の北方地域の諸民族の文化(北方文化)の調査研究等 |
事業主体 | 北海道教育委員会 |
管理運営 | 財団法人北方文化振興協会 |
開館 | 1991年 |
所在地 | 北海道網走市字潮見309-1 |
位置 | 北緯43度59分48.3秒 東経144度14分22.8秒 / 北緯43.996750度 東経144.239667度座標: 北緯43度59分48.3秒 東経144度14分22.8秒 / 北緯43.996750度 東経144.239667度 |
アクセス | JR網走駅から網走バスで約15分。「北方民族博物館前」下車。 |
外部リンク | http://www.hoppohm.org/ |
プロジェクト:GLAM |
概要
編集北方民族博物館の対象とする北方民族とは、オホーツク海・北極海周辺の、北海道、ロシア沿海州、アラスカ、シベリア、北欧等の地域に棲む民族(アイヌ、ニヴフなど)で、これらの地域と民族の文化と歴史の研究や理解促進を目的とする。これらの民族を対象とした民族学博物館としては、日本では唯一のものである[1]。
建物全体は水鳥が羽を広げた形であり、正面エントランスホールは、北方地域に見られる円錐型のテントをイメージしている[2]。
沿革
編集1971年に網走市が北海道知事に道立施設としての設置を要望した[2]。1988年3月[3]に基本計画策定、同年から翌年3月にかけて、建築および展示の基本・実施設計が進められた[2]。
1989年5月から建築工事開始、1990年3月に建物が完成、同年5月に館長大林太良[3]以下職員計10名が着任し、展示工事が開始された[2]。1991年2月10日に開館[2]。展示手法としては、実物資料に加え、映像資料を積極的に導入した[2]。
歴代館長は、大林太良(1990年5月~1996年3月)、岡田宏明(1996年4月~2003年3月)、谷本一之(2003年4月~2010年3月)、岡田淳子(2010年4月~2017年3月)、津曲敏郎(2017年4月~)である[3]。
展示
編集- 常設展示
- 過去の特別展示
- 1990年度 - 『北の色・形・文様』
- 1991年度 - 『シベリアのトナカイ遊牧民ネネツ展』『アイヌ文化にみる猟と漁』
- 1992年度 - 『サハリン先住民の精神世界』『マヤ:歴史と民族の十字路』
- 1993年度 - 『北緯55度・アラスカ半島の先史文化』『北方諸民族と現代の民族芸術』『鳥居龍蔵のみた北方民族』
- 1994年度 - 『あそび・ゲーム・おもちゃ』『北方民族の船:北の海をすすめ』
- 1995年度 - 『大河アムールの民・ナーナイ:アムール民族芸術館所蔵資料展』
- 1996年度 - 『たばこと民族文化:たばこが北方に伝わるまで』
- 1997年度 - 『樺太1905-45:日本領時代の少数民族』
- 1998年度 - 『人、イヌと歩く:イヌをめぐる民族誌』
- 1999年度 - 『神の魚・サケ:北方民族と日本』
- 2000年度 - 『トーテムポールとサケの人びと:北西海岸インディアンの森と海の世界』
- 2001年度 - 『美しき北の文様 the brilliant northern design』
- 2002年度 - 『狩る:北の地に獣を追え』
- 2003年度 - 『先住民社会と水産資源:サケ・海獣・ナマコ』
- 2004年度 - 『北の遊牧民 -モンゴルからシベリアへ-』
- 2005年度 - 『アイヌと北の植物民族学 ~たべる・のむ・うむ~』
- 2006年度 - 『環北太平洋の文化1 コリヤーク:ツンドラの開拓者たち』
- 2007年度 - 『環北太平洋の文化2 世界で一番ダイナミックな海 ベーリング海に生きる人びと 舞台は極北のベーリング海 自然も文化も歴史もひとめぐり チュクチもエスキモーもアリュートも 日本人も大活躍』
- 2008年度 - 『環北太平洋の文化3 トーテムの物語~北西海岸インディアンのくらしと美~』
- 2009年度 - 『環北太平洋の文化4 千島列島に生きる アイヌと日露・交流の記憶』
- 2010年度 - 『トナカイのパーカとアザラシのブーツ』
- 2011年度 - 『ウイルタとその隣人たち サハリン・アムール・日本 つながりのグラデーション』
- 2012年度 - 『東シベリア・サハ 永久凍土の大地に生きる』
- 2013年度 - 『極北の島グリーンランド 氷海のハンター、エスキモー』
- 2014年度 - 『船、橇、スキー、かんじき 北方の移動手段と道具』
- 2015年度 - 『森と川の精霊とともに ロシア・アムール地方のアート&クラフト』
- 2016年度 - 『北からの文化の波 北海道の旧石器からオホーツク文化まで』
- 2017年度 - 『ユーラシア北方のウマ牧畜民 カザフ、モンゴル、サハ』
- 2018年度 - 『North to the Future 北方から未来へ 日本人が出会ったアラスカ』
- 2019年度 - 『北欧サミの暮らしと工芸』
- 2020年度 - 『北で生きるよすが 北方民族の世界観』
- 2021年度 - 『トナカイと暮らす タイガの遊牧民たち』
- 2022年度 - 『イヌイトの壁掛けと先住民アート』
- 以上のほか、企画展や写真展も実施されている[5]。
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正面外観(2007年7月撮影)
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正面外観(2013年7月撮影)
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常設展示室
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ロビーのマンモス剥製展示
所在地・開館時間等
編集- 所在地 北海道網走市字潮見309-1
- 開館時間 9:30~16:30
- 休館日 月曜(祝日の場合は翌平日)、臨時休館あり
アクセス
編集- 自家用車 - JR網走駅から約10分。
- バス - JR網走駅から網走バス「天都山方面」行で約17分。「北方民族博物館前」下車。
周辺
編集- 天都山
- オホーツク流氷館
- 北海道立オホーツク公園(てんとらんど)
- レークビュースキー場
- 網走監獄博物館