全日空商事

日本の東京都港区にある商社
ANAグループ > 全日空商事

全日空商事株式会社(ぜんにっくうしょうじ、: ALL NIPPON AIRWAYS TRADING CO., LTD.)は、全日本空輸(ANA)グループの商社

全日空商事株式会社
ALL NIPPON AIRWAYS TRADING CO., LTD.
全日空商事本社が入居する汐留シティセンタービル
全日空商事本社が入居する汐留シティセンタービル
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
105-7140
東京都港区東新橋1-5-2
汐留シティセンター
設立 1970年10月15日
業種 卸売業
法人番号 3010401036985 ウィキデータを編集
事業内容 航空機運航業務に必要な物品調達
空港店舗業務 ほか
代表者 國分裕之(代表取締役社長
資本金 10億円
売上高 連結: 1060億円 単体: 463億円
(2022年度)
従業員数 連結: 1,785名 単体: 454名
(2023年3月31日現在)
主要株主 ANAホールディングス株式会社 100%
外部リンク https://www.anatc.com/
テンプレートを表示

概要

編集

ANAグループの多角化事業の中核企業であり、事業内容は航空機部品の輸入取り扱い等の航空関連事業を中心に、広告代理業、空港店舗や通信販売の運営、紙製品の取り扱い、食品の輸入、半導体の取り扱いなど多岐にわたる。 また「パティスリー・サダハル・アオキ・パリ」の運営、「スターバックスコーヒージャパン」初のライセンス店舗の運営、国内初のパイロット訓練会社「panda・Flight・Academy 株式会社」をANAとの共同出資で設立するなど、様々な投資的事業を展開している。本社所在地は東京都港区東新橋 汐留シティセンター

他のANAグループ企業が社名の「全日空」を軒並み「ANA」に変えている中、本会社は「全日空」を残す数少ない企業である(残りは全日空モーターサービスと本会社の子会社の全日空商事デューティーフリーのみ)。

沿革

編集
  • 1970年
    • 10月 資本金3,000万円にて設立
  • 1971年
    • 5月 航空機部品調達事業を開始
    • 9月 ALL NIPPON AIRWAYS INC., AMERICASを米国ロスアンゼルスに設立(現・米国全日空商事)
    • 10月 資本金6,000万円に増資
  • 1973年
    • 2月 国内旅行業登録認可を取得
    • 4月 スカイホリデー東京センターを開設
  • 1974年
    • 4月 資本金1億2,000万円に増資
  • 1977年
    • 9月 柴田産業の全株式を取得(現・ANAフーズ)
  • 1979年
  • 1980年
    • 7月 ホクシーの株式を取得
  • 1986年
    • 1月 資本金3億6,000万円に増資
    • 6月 一般旅行業登録認可を取得
  • 1987年
    • 10月 インターナショナル・カーゴ・サービスを設立
    • 11月 航空機部品部パリ支店を開設
  • 1988年
    • 5月 ANA機内誌「ANA SKY SHOP」による通信販売を開始
  • 1989年
    • 6月 ホリデーインターナショナルトラベルを設立
    • 7月 米国MARIANI社と輸入総代理店契約を締結し、プルーンの販売を開始
  • 1992年
    • 6月 全日空商事デューティーフリーを設立
  • 1993年
    • 4月 全日空商事エアクラフトを設立
  • 1995年
  • 1997年
    • 1月 国内・海外の免税店舗の屋号を「ANA HOUSE」に統一
  • 1998年
    • 12月 本社ならびに旅行営業部東京旅行支店を港区港南へ移転
  • 1999年
    • 7月 全日空スカイホリデーを設立
  • 2000年
    • 4月 旅行営業事業を全日空スカイホリデーに営業譲渡
    • 6月 ゼネラルエレクトリック社ロジスティックセンター(成田)の運営管理を受託
    • 10月 インターネットショッピングモール(astyle)を開設
  • 2002年
    • 8月 GEM ELECTRONICS社(上海)との提携により半導体受託生産を開始
  • 2003年
    • 3月 本社を港区東新橋へ移転
    • 3月 空港店舗名称を「ANA FESTA」に統一
  • 2004年
    • 11月 エー・スイーツ・ハウスを設立
    • 12月 上海駐在事務所を開設
  • 2006年
    • 4月 エーエヌケー商事を吸収合併
  • 2008年
    • 4月 店舗運営会社4社を合併し、ANA FESTAに商号変更
    • 8月 資本金10億円に増資
  • 2009年
    • 7月 全日空商事エアクラフトを吸収合併
  • 2014年
    • 3月 藤二誠の株式を取得
    • 8月 食品事業を吸収分割し、日本フレッシュフーズに承継。同社はANAフーズに商号変更
  • 2015年
    • 4月 ANAフーズが航空食品を吸収合併。

主な事業

編集

2014年現在4つのカンパニーの下、9の事業部を擁し、下記の事業を行っている。

  • 航空・電子カンパニー
    • 航空機事業部
      航空機の輸出入・販売・リース
    • 航空機部品事業部
      航空機部品および航空機用エンジン部品の調達・海外修理取り扱い
    • 電子事業部
      半導体材料・半導体製品・半導体製造機器の販売、セキュリティ機器の製造販売
  • 生活産業・メディアカンパニー
    • 生活製品資材事業部
      原料パルプ輸入、紙製品販売
    • 広告メディア事業部
      ANAグループの広報誌やウェブサイトなどにおける広告代理店業務、機内ビデオ・音楽プログラムの調達
    • 客室用品事業部
      機内用品の調達、宿泊施設への消耗品販売・供給
    • ロイヤリティー・イノベーション事業部
      マイレージサービス、それと連携したマーケティング
  • リテールカンパニー
    • 機内販売事業部
      機内販売用商品の選定・買い付け、ANAグループオリジナルグッズの企画・販売
    • WEBセールス事業部
      通信販売サイト"astyle"、"ANA SKY SHOP"などの運営
  • 食品カンパニー

2000年までは旅行営業部もあり旅行業も運営していたが、1999年に設立された全日空スカイホリデー(現ANAセールス)に事業譲渡。

主な子会社・関連会社

編集
  • ANAフーズ
  • ANA FESTA
  • インターナショナル・カーゴ・サービス株式会社(International Cargo Service Co.,Ltd.) - ANAの航空機部品の輸出入通関業務を専門に行う会社として、1987年10月に設立。資本金 3,000万円。全日空商事株式会社とANAホールディングス株式会社が株主。従業員数は派遣社員含み132名(2015.4.1現在)。通関士有資格者 35名。その他、国際物流管理士、物流技術管理士等。取引先はANA及びANAグループエアラインのほか、外国エアライン、海外大手機体・エンジン製造メーカー、航空関連商社など、航空関連、機械関連に強い。
  • 全日空商事デューティフリー
  • 米国全日空商事
  • エー・スイーツ・ハウス
  • 武蔵の杜カントリークラブ
  • 藤二誠

不祥事

編集

関連項目

編集

脚注

編集
  1. ^ 全日空商事の部長が着服 解雇、被害2900万円”. 日本経済新聞 2019年2月5日 9:24. 2020年8月14日閲覧。

外部リンク

編集