京都国際マンガミュージアム
京都国際マンガミュージアム(きょうとこくさいマンガミュージアム、Kyoto International Manga Museum)とは京都市中京区の旧・龍池小学校跡地にある日本最大の漫画博物館である。
京都国際マンガミュージアム Kyoto International Manga Museum | |
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施設情報 | |
専門分野 | 漫画 |
収蔵作品数 | 30万点 |
館長 | 荒俣宏 |
事業主体 | 京都市・京都精華大学 |
管理運営 | 京都国際マンガミュージアム運営委員会(公民パートナーシップ)・京都精華大学 |
建物設計 | 類設計室 |
延床面積 | 5,013 m² |
開館 | 2006年11月25日 |
所在地 |
〒604-0846 京都市中京区烏丸通御池上ル金吹町452 |
位置 | 北緯35度0分42秒 東経135度45分33秒 / 北緯35.01167度 東経135.75917度座標: 北緯35度0分42秒 東経135度45分33秒 / 北緯35.01167度 東経135.75917度 |
外部リンク | 京都国際マンガミュージアム |
プロジェクト:GLAM |
国内外の漫画に関する貴重な資料を集める日本初の総合的な漫画ミュージアムとして2006年11月25日に開館した。明治時代の雑誌や戦後の貸本などの貴重な歴史資料、現代の人気作品、世界各国の名作など約30万点(2011年現在)を所蔵している。
概要
編集マンガ学部を持つ京都精華大学と土地・建物を提供した京都市によって共同事業として整備が進められたもので、現在は市と大学で組織される運営委員会の下、大学が管理・運営している。
近世思想史や美術史などを専攻する研究員4人が所属し、まんが文化の研究にあたっている。
施設は廃校になった旧・龍池小学校の校舎を改築(一部増築)して利用している。旧・龍池小学校の本館・講堂・北校舎・正門および塀だった建物は2008年7月23日に国の登録有形文化財に登録された。
一般公開のギャラリーゾーン、研究ゾーン、資料収蔵ゾーン、地域利便施設によって構成されており常設展示、企画展示、龍池歴史記念室の他、ミュージアムショップ、喫茶が併設されている。ミュージアムの顔としては、総延長200メートルの書架に5万冊が並ぶ「マンガ本の壁」がある。また屋外の芝生にマンガを持ち出して読むことが可能。一度チケット購入すれば、その日の内なら何度でも再入場も可能である。
日本国内の資料以外に世界各国の日本マンガの現地版や日本以外の国のマンガが書庫に3万冊以上収蔵されるほか、開架に約5,600冊が設置されている。それらの収集にはオーストラリアのモナシュ大学日本研究センターやドイツのライプツィヒ大学が協力している。
2016年に開館10周年を迎え、記念式典には京都市少年合唱団の男子グループ『光』も参加した。
日本マンガ学会の事務局が入居する。また、施設と連携した原画アーカイブを構築する構想がある[1][2]。
- マンガミュージアムの開設のコンセプト:公民協働 (PPP=Public-Private Partnership)
- マンガ・アニメーションを体系的に研究し生涯学習、観光誘致、人材育成や新産業創出等への活用を図るため資料の収集・展示・保存を市と大学の共同により行い、その成果を地域社会の文化活動に対しても還元・貢献できる形態は他地域の先進事例となることが注目されている。
歴史
編集- 1995年4月 - 京都市立龍池小学校が、周辺の4小学校と統合される。
- 2003年
- 4月 - 京都精華大学から京都市に、マンガミュージアム構想について提案。
- 12月 - 本構想について基本合意。
- 2006年11月 - 京都国際マンガミュージアムが開館(館長・養老孟司)。
- 2007年11月 - 開館から1周年。来館者は当初予想より5割増の22万7千人に達し、うち3万人は外国人[3]。
- 2008年7月 - 国の登録有形文化財に登録。
- 2012年8月11日 - ミュージアム内のカフェがリニューアルオープン
- 2016年4月 - 第20回手塚治虫文化賞・特別賞を受賞[4]。
- 2017年4月1日 - 荒俣宏が館長に就任し、養老孟司は名誉館長に就任[5]。
所蔵資料
編集- 横浜でイギリス人・C.ワーグマンが発行していた『ジャパン・パンチ』(1862 - 1887年)
- 日本人が刊行した最初の漫画雑誌とされる『絵新聞日本地』(1874年発行)
- 日本最初の子供向け漫画雑誌とされる『少年パック』(1907年創刊)
など
利用案内
編集- 開館時間
- 10:30 - 17:30
- 最終入館時間は17:00
- 特別イベント開催時などに延長する場合あり
- 休館日
- 毎週水曜日(休祝日の場合は翌日)
- 年末年始およびメンテナンス期間
- 入館料
- 大人 900円 / 中高生 400円 / 小学生 200円
- 特別展については別途必要
- 障害者の場合、療育手帳や障害者手帳を見せれば無料で入れる。
アクセス
編集脚注
編集- ^ 「マンガのこと <8>原画守る 駆け込み寺」『読売新聞』2016年1月9日。
- ^ “MANGAナショナル・センター構想 ロードマップ” (PDF). MANGA議員連盟. 2016年3月30日閲覧。
- ^ 2015年度の来館者は29万5千人、うち4万9千人が外国人となっている。益山直樹「京都国際マンガミュージアムの機能と文化政策的位置づけ」『知財ぷりずむ』第14巻第165号、経済産業調査会知的財産情報センター、2016年6月、43頁、OCLC 852475937。
- ^ 「手塚治虫文化賞大賞は「鼻紙写楽」&「よつばと!」、新生賞に安藤ゆき」『コミックナタリー』2016年4月27日。2016年4月27日閲覧。
- ^ 「荒俣新館長を任命、漫画愛熱く 京都マンガミュージアム」『京都新聞』2017年3月29日。2017年3月31日閲覧。
参考文献
編集関連項目
編集外部リンク
編集- 京都国際マンガミュージアム - 公式ウェブサイト
- MMブログ(公式ブログ)
- 京都国際マンガミュージアム (@kyotomm1125) - Instagram
- 京都国際マンガミュージアム (@kyotomm) - X(旧Twitter)
- Kyoto International Manga Museum - YouTubeチャンネル
- 京都精華大学国際マンガ研究センター
館内の展示物などの撮影は禁止されています。京都国際マンガミュージアムの公式サイトに「館内の展示物・書籍に関して、写真撮影・ビデオ撮影は、著作権保護のためご遠慮ください。」と記されています。館内の個人で撮影した無許可の掲載は控えてください。この件についてはノート:京都国際マンガミュージアムを参照。