中国国鉄6K型電気機関車(ちゅうごくこくてつ6Kがたでんききかんしゃ)は中華人民共和国鉄道部(中国国鉄)が1986年(昭和61年)に輸入した交流電気機関車である。

中国国鉄6K型電気機関車
6K型電気機関車 6K-052号機
6K型電気機関車
6K-052号機
基本情報
運用者 中華人民共和国鉄道部
製造所 川崎重工業
三菱電機
車両番号 6K-001 - 085
製造年 1986年 - 1987年
製造数 85両
引退 2014年
主要諸元
軸配置 Bo'Bo'Bo'
軌間 1,435 mm
電気方式 交流 25 kV・50 Hz
架空電車線方式
長さ 22,200 mm
3,400 mm
高さ 4,800 mm
機関車重量 138 t
台車 DT129
軸重 23 t
動力伝達方式 吊り掛け式
主電動機 三菱電機 MB-530-AVR×6基
歯車比 74:17=1:4.35
最高速度 100 km/h
定格速度 48 km/h
出力 4,800 kW
引張力 485 kN (起動)
355 kN (持続)
テンプレートを表示

概要

編集

1980年代の経済発展に伴い電化区間の大幅な延長が見込まれていたが、当時の技術力が他国に比べて大きく立ち遅れていたため、技術吸収目的で鉄道部は数多くの鉄道車両を輸入した。本形式もその中の一つである。日本川崎重工業(→現:川崎車両)に発注され、日本国有鉄道ED75形EF66形を元に設計された。

就役後当時の中国製電気機関車と比べ故障発生率の低さが認められ、以後生産された韶山3B型韶山4型韶山6型及び韶山7型は直接または間接的に本形式の技術を流用していたが、本形式のような低い故障率は望めなかった。また、本形式の汎用性は後に中国で開発された電気機関車に大きな影響を与えた。

1987年より、鄭州鉄路局の洛陽機務段(機関区)に85両全機が集中配置され、山岳区間で運用された。2000年代における中国の鉄道技術の向上に伴い、20年を超える車歴の本形式も2008年に4両(010、019、040、073)が廃車となった。2010年代に入ると、本形式の老朽化はさらに深刻な状況となり、大量廃車が開始され、2014年3月21日の嘉峰洛陽行6918/6919次旅客列車の洛陽駅到着をもって最後の運用が終了した。本形式の運用は27年間に及び、一両あたり平均396万kmあまりであった。

命名機

編集
  • 6K-050号機 : 先鋒号
  • 6K-059号機 : 共青団
  • 6K-061号機 : 五一標兵号
  • 6K-066号機 : 民兵号

保存機

編集

外部リンク

編集