中原淳
中原 淳(なかはら じゅん、1975年 - )は、立教大学経営学部教授[1]。
「大人の学びを科学する」をテーマに、企業における人材開発・組織開発について研究している。
経歴
編集- 1975年 北海道旭川市生まれ
- 1994年 北海道旭川東高等学校卒業
- 1998年 東京大学教育学部卒業
- 2000年 大阪大学大学院人間科学研究科修士課程修了
- 2001年 大阪大学大学院人間科学研究科博士課程中途退学
- 2001年 文部科学省大学共同利用機関メディア教育開発センター助手
- 2003年 大阪大学より博士(人間科学)の学位を取得
- 2004年 マサチューセッツ工科大学客員研究員
- 2005年 東京大学大学総合教育研究センター講師
- 2006年 東京大学大学総合教育研究センター助教授
- 2007年 東京大学大学総合教育研究センター准教授
- 2007年 東京大学大学院学際情報学府准教授(兼任)
- 2018年4月 立教大学経営学部教授、ビジネスリーダーシッププログラム(BLP)主査
- 2018年4月 立教大学経営学部リーダーシップ研究所 副所長
- 2018年4月 立教大学大学院 経営学研究科 リーダーシップ開発コース 主査
- 2021年3月 文部科学省・中央教育審議会・特別部会・臨時委員
研究活動
編集- 企業との産学共同研究のかたちで、研修開発、ワークショップ開発、組織診断ツール開発、教材開発などの開発研究を行う。
- 東京五輪が開催される2020年に向けて、アルバイト・パート人材の大幅な需要増加が見込まれる中、従来のアルバイト・パートの採用計画や採用手法、店舗マネジメント手法等を抜本的に見直し、新たな施策の検討・実行をする必要があると考え人材派遣会社テンプホールディングスと共同研究(人手不足の課題解決に向けた実態調査)。[2]
著書
編集単著
編集- 『職場学習論:仕事の学びを科学する』東京大学出版会、2010年
- 『知がめぐり、人がつながる場のデザイン:働く大人が学び続ける”ラーニングバー”というしくみ』英治出版、2011年
- 『経営学習論:人材育成を科学する』東京大学出版会、2012年
- 『研修開発入門:会社で「教える」、競争優位を「つくる」』ダイヤモンド社、2014年
- 『駆け出しマネジャーの成長論:7つの挑戦課題を「科学」する』中央公論新社、2014年
- 『フィードバック入門:耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術』PHP研究所、2017年
- 『マンガでやさしくわかる部下の育て方』日本能率協会マネジメントセンター、2017年
- 『はじめてのリーダーのための 実践! フィードバック:耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す』PHP研究所、2017年
- 『働く大人のための「学び」の教科書』かんき出版、2018年
- 『サーベイ・フィードバック入門ー「データと対話」で職場を変える技術』、PHP研究所、2020年
- 『増補改訂版 経営学習論:人材育成を科学する』東京大学出版会、2021年
- 『話し合いの作法』PHP研究所、2022年
共著
編集- 中原 淳、長岡 健『ダイアローグ:対話する組織』ダイヤモンド社、2009年
- 中原 淳、金井 壽宏『リフレクティブ・マネジャー:一流はつねに内省する』光文社、2009年
- 高尾 隆、中原 淳『Learning × Performance:インプロする組織――予定調和を超え、日常をゆさぶる』三省堂、2012年
- 上田 信行、中原 淳『プレイフル・ラーニング』三省堂、2012年
- 本間 浩輔、中原 淳『会社の中はジレンマだらけ:現場マネジャー「決断」のトレーニング』光文社、2016年
- 中原 淳、パーソルグループ『アルバイト・パート[採用・育成]入門:「人手不足」を解消し、最高の職場をつくる』ダイヤモンド社、2016年
- 浜屋 祐子、中原 淳『育児は仕事の役に立つ:「ワンオペ育児」から「チーム育児」へ』光文社、2017年
- 為末 大、中原 淳『仕事人生のリセットボタン:転機のレッスン』筑摩書房、2017年
- 田中 聡、中原 淳『「事業を創る人」の大研究』クロスメディア・パブリッシング(インプレス)、2018年
- 中原 淳、トーマツイノベーション『女性の視点で見直す人材育成』ダイヤモンド社、2018年
- 中原 淳、中村和彦 『組織開発の探究』ダイヤモンド社、2018年
- 中原淳、島村公俊、鈴木英智佳、関根雅泰 『研修開発入門 「研修転移」の理論と実践』、2018年
- 中原 淳、パーソル総合研究所『残業学』光文社、2019年
- 赤坂真二、内田良、小川雅裕、加固希支男、川上康則、川越豊彦、喜名朝博、黒崎洋、酒井朗、末冨芳、副島賢和、田村学、津崎哲郎、土居正博、苫野一徳、中原淳、奈須正裕、萩原聡、初川久美子、放課後NPOアフタースクール、堀田龍也、前馬優策、山口晃弘、山中ともえ、渡邉正樹 『ポスト・コロナショックの学校で教師が考えておきたいこと』、東洋館出版社、2020年
- 岩瀬直樹、西郷孝彦、石川晋、中原淳、藤原和博、秋田喜代美、赤沢早人、石井英真、奈須正裕、田村学、溝上慎一、稲垣忠、平井聡一郎、平川理恵、梶谷真司、新保元康、木村泰子、山本宏樹、住田昌治、妹尾昌俊、市川力、小髙美恵子(著)、教職研修編集部(編) 『ポスト・コロナの学校を描く』、教育開発研究所、2020年
- 中原淳・田中聡 チームワーキング 日本能率協会マネジメントセンター、2021年
- 中原淳・パーソル総合研究所・小林祐司 『働くみんなの必修科目「転職学」講義、KADOKAWA出版、2021年
- 井上義和・牧野智和編、中野民夫・中原淳・中村和彦・田村哲樹・小針誠・元濱奈穂子(著) ファシリテーションとは何かーコミュニケーション幻想を超えて』. ナカニシヤ出版、2022年
- 河出書房新社(編)河野哲也・永江朗・サンキュータツオ・寺嶋由芙・西成活裕・横山明日希・桜井進・山崎圭一・奥村薫・本郷和人・池上彰・篠原かをり・森田正光・全卓樹・葉一・新井リオ・今井宏・金原瑞人・末永幸歩・小島綾野・宮元あみ・ギャル電・はしかよこ・中原淳(著)『嫌いな教科を好きになる方法、教えてください!』の中の1節「問いを生きる」河出書房新社, p226-236, 2022年
- 中原淳・関根雅泰・島村公俊・林博之(著) 『研修評価」の教科書ー数字と物語で経営・現場を変える.』 ダイヤモンド社, 2022年
編集
編集- 『企業内人材育成入門』ダイヤモンド社、2006年
- 『職場学習の探究:企業人の成長を考える実証研究』生産性出版、2012年
- 中原 淳、溝上 慎一『活躍する組織人の探究:大学から企業へのトランジション』東京大学出版会、2014年
- 『人事よ、ススメ!:先進的な企業の「学び」を描く「ラーニングイノベーション論」の12講』碩学舎、2015年
- 舘野 泰一、中原 淳『アクティブトランジション:働くためのウォーミングアップ』三省堂、2016年
- 中原 淳、日本教育研究イノベーションセンター『アクティブ・ラーナーを育てる高校:アクティブ・ラーニングの実態と最新実践事例』学事出版、2016年
- 中原 淳(編著)『人材開発研究大全』東京大学出版会、2017年
- 山辺 恵理子、木村 充、中原 淳『ひとはもともとアクティブ・ラーナー!:未来を育てる高校の授業づくり』北大路書房、2017年
- 齊藤光弘・中原淳(編著) 東南裕美・柴井伶太・佐藤聖(著) 『M&A後の組織・職場づくり入門:「人と組織」にフォーカスした企業合併をいかに進めるか』. ダイヤモンド社、2022年
監修
編集- 脇本 健弘、町支 大祐(編著)、中原淳(監修)『教師の学びを科学する:データから見える若手の育成と熟達のモデル』北大路書房、2015年
- 舘野泰一 ・高橋 俊之(編著)、中原淳(監修)『リーダーシップ教育のフロンティア【研究編】高校生・大学生・社会人を成長させる「全員発揮のリーダーシップ」』北大路書房、2018年
- 高橋 俊之・舘野泰一 (編著)、中原淳(監修)『リーダーシップ教育のフロンティア【実践編】: 高校生・大学生・社会人を成長させる「全員発揮のリーダーシップ」』北大路書房、2018年
- 辻和洋、町支大祐 (編著)、中原淳(監修)『データから考える教師の働き方入門』毎日新聞出版、2019年
- 中原淳監修、 田中智輝・村松灯・高崎美佐編著 学校が「とまった」日―ウィズ・コロナの学びを支える人々の挑戦、東洋館出版社、2020年
- 辻和洋・町支大祐(編著)、中原淳(監修) データから考える教師の働き方入門、毎日新聞社、2019年
社会活動
編集- 特定非営利活動法人 カタリバ 理事
- 一般社団法人 経営学習研究所 理事
- 特定非営利活動法人 Educe Technologies 副代表理事
- 研究室ブログにて人材開発・組織開発の話題を発信: http://www.nakahara-lab.net/
脚注
編集- ^ 立教大学経営学部への「異動」のお知らせ!:東京大学を「卒業」します!
- ^ テンプグループ × 東京大学「アルバイト・パート人材不足」の社会課題に共同研究で挑戦テンプグループ 2016年5月23日ニュースリリース