上海航空
上海航空(シャンハイこうくう、英文表記: Shanghai Airlines)は中華人民共和国上海市に本社を置く航空会社である。正式名称は上海航空股分有限公司、略称は上航。2010年、中国東方航空に買収され、同社の完全子会社となった。
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設立 | 1985年12月30日 | |||
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ハブ空港 |
上海虹橋国際空港 上海浦東国際空港 | |||
マイレージサービス | 東方万里行 (Eastern Miles) | |||
航空連合 | スカイチーム | |||
親会社 | 中国東方航空 | |||
保有機材数 | 105機(20機発注中) | |||
就航地 | 77都市 | |||
本拠地 | 中国 上海 | |||
代表者 |
賀彭年(名誉董事長) 馬須倫(董事長) 顧佳丹:党委員会書記 唐兵(総経理) | |||
外部リンク | https://www.ceair.com/ |
上海航空 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 上海航空 |
簡体字: | 上海航空 |
拼音: | Shànghăi Hángkōng |
発音: | シャンハイ ハンコン |
日本語読み: | シャンハイこうくう |
英文: | Shanghai Airlines |
概要
編集中国民航 (CAAC) の流れを汲まない航空会社で、複数から出資された中国初の民間航空会社[1]。企業理念は「安全第一、顧客優先、高品質のサービス、優れた順応性」[1]。上海虹橋国際空港、上海浦東国際空港をハブ空港としている[1]。
優れた中国企業上位500社、顧客満足企業、全国の民用航空顧客満足度の優良品質賞、上海市品質金メダル賞企業などを受賞しており、7年連続上海市文明企業の呼び名を獲得している[2]。
上海航空のロゴマークは順調に翼を広げて自由に飛ぶことを象徴しており、上海航空の「SAL」という略称も鶴の翼と首の柔らかい曲線が「S」、頭が「A」、翼としっぽが「L」として表されている。外形は上海の「上」という字を呈し、尾翼のデザインは、吉兆を呼び込むとされる白鶴が大空を舞う姿をあらわしている。鶴をロゴマークにしたのは、会社が万事順調に成長し、絶えず前に向かって大胆に進むことを願っているためである[2]。
2007年よりスターアライアンスに加盟しており、2010年に親会社となった中国東方航空が2011年にスカイチームに加盟する事が決定した。2010年10月31日をもって、スターアライアンスを脱退し[3]、翌11月1日に中国東方航空としてスカイチームへの加盟予定であると公表され[4]、2011年6月21日に北京で行われた式典で同社とともにスカイチームに加盟した[5]。
海外の支店を中国東方航空と統合するなど、合併へ向けての準備が進められていたが、2010年1月28日に統合が完了した[2]。
ANAとは、2003年5月より乗り継ぎのサービスを、2004年9月1日よりANA運航の成田・関西-浦東、羽田-関西と上海航空運航の上海浦東-関西・深圳・広州、2007年9月29日よりANAおよび上海航空運航の羽田-虹橋でコードシェアを行うなど提携が行われていたが、上海航空のスターアライアンス脱退にともない脱退日の2010年10月31日をもって打ち切られた[6]。
沿革
編集- 1985年12月30日 : 中華人民共和国で初めての非民航系航空会社上海航空公司が発足する。資本金は8380万人民元、保有機体はボーイング707、5機のみであった。
- 1989年 : 機体の老朽化により、1年後には飛行出来る機体がなくなる恐れが出てくる。
- 1989年 : 最新鋭のボーイング757を購入する事が決定する。
- 2000年11月1日 : 中国民用航空総局と上海市政府より、株式会社に組織改編する事が認可される。
- 2001年4月30日 : 武漢航空、山東航空、四川航空、深圳航空、中国貨運郵政航空とともに、中天航空企業グループを設立する事が合意される。更に、中国国際航空、中国南方航空と連携をとる事も合意される。
- 2002年9月16日 : 上海証券取引所A株に上場(600591)し、株式会社となる。
- 2002年10月11日 : 上海航空股份有限公司が成立する。
- 2003年3月30日 : 上海/浦東 - 大阪/関西線を開設。
- 2005年5月25日 : 中国航空機器材輸出入集団公司とともに、2002年に営業を停止した中国聯合航空に出資し、同社を再編させる。
- 2005年10月23日 : 上海/浦東 - 富山線を全日本空輸とのコードシェア便で開設する。
- 2006年5月10日 : 上海市内のホテルにて開催された調印式で上海航空がスターアライアンスに加盟する方針を発表。
- 2007年9月29日 : 上海/虹橋 - 東京/羽田線の定期チャーター便(現在は、定期便として運航)を開設。
- 2007年12月12日 : 中国国際航空と同時にスターアライアンスに加盟。
- 2009年6月 : 中国東方航空と経営統合すると報道される[7]。
- 2010年2月8日 : 中国東方航空と合併したと発表した[8][9]。
- (ただ、この記事には「完全子会社化」とある。又、未だに上海航空は存在している。[10])
- 2010年4月16日 - 親会社の中国東方航空がスカイチーム加盟へ調印[11]、2011年に加盟予定[12]。
- 2010年10月31日 : スターアライアンスを脱退。
- 2011年6月21日:中国東方航空の子会社としてスカイチームに加盟[13]。
主な就航都市
編集国内50都市、国外16都市に就航
コードシェア
編集使用機材
編集運航機材
編集2019年10月現在、上海航空の機材は以下の通りである。
機材 | 運用機数 | 発注機数 | 座席数 | 備考 | ||||
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F | B | PY | Y | Total | ||||
エアバスA330-300 | 2 | – | – | 38 | – | 262 | 300 | |
ボーイング737-700 | 8 | – | – | 8 | – | 132 | 140 | |
ボーイング737-800 | 77 | 8 | – | 8 | – | 156 | 164 | うち1機は「吉安市」特別塗装機 |
ボーイング737MAX8 | 11 | 4 | – | 8 | – | 168 | 176 | 現在、運用停止中 |
ボーイング787-9 | 7 | 3 | 4 | 26 | 28 | 227 | 285 | |
コマックARJ21-700 | – | 5 | No Data | |||||
計 | 105 | 20 |
なお、同社が発注したボーイング社製航空機のカスタマーコード(顧客番号)は6Dで、航空機の形式名は737-76D、737-86D などと表記される。
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エアバスA330-300
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ボーイング737-700
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ボーイング737-800
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ボーイング737-800(WL装着機)
退役済機材一覧
編集- エアバスA321-200
- エアバスA330-200
- ボーイング737-300
- ボーイング757-200
- ボーイング767-300/-300ER
- マクドネル・ダグラスMD-11
- ボンバルディアCRJ-200
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エアバスA321-200
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エアバスA330-200
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ボーイング757-200
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ボーイング767-300
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ボーイング767-300ER
脚注
編集- ^ a b c “上海航空がまもなくスカイチームに加盟”. スカアハ. 2019年10月4日閲覧。
- ^ a b c “上海航空会社(FM)”. Arachina. 2019年10月4日閲覧。
- ^ “上航将于2010年10月31日正式退出星空联盟”. 上海航空 (2010年7月20日). 2010年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年7月14日閲覧。
- ^ Shanghai Airlines To Become Part of SkyTeam - SkyTeam
- ^ “中国東方航空がスカイチームに加盟”. スカイチーム. 2019年10月4日閲覧。
- ^ “上海航空がスターアライアンスから脱退”. ANA. 2019年10月4日閲覧。
- ^ “中国東方航空、上海航空と統合調整 政府、再編で競争抑制”. NIKKEI NET (日本経済新聞社). (2009年6月10日). オリジナルの2009年6月27日時点におけるアーカイブ。
- ^ “中国東方航空が上海航空を買収、資産総額は1兆円超に―中国”. レコードチャイナ (2010年2月9日). 2013年7月14日閲覧。
- ^ “新生「中国東方航空」が発足=上海航空との合併完了-航空連合加盟近く発表”. 時事ドットコム (時事通信社). (2010年2月9日)[リンク切れ]
- ^ “中国東方航空、スカイチームに加盟へ”. 日本経済新聞 電子版 (日本経済新聞社). (2010年4月16日)
- ^ “東方航空、スカイチームに加盟へ=南方航空と同陣営、国際航空に対抗-中国”. 時事ドットコム (時事通信社). (2010年4月16日)[リンク切れ]
- ^ China Eastern to join SkyTeam SkyTeam
- ^ China Eastern Joins SkyTeam Archived 2013年7月10日, at WebCite - SkyTeam.com