三水会
三和グループの会長・社長クラスの役員のための親睦会
三水会（さんすいかい）とは、三和グループの会長・社長クラスの役員のための親睦会である。本記事では、三水会の後継社長会である水曜会（すいようかい）についても解説する。
概要
編集三和グループの結束を強めるための経営者（社長級）の交流会として、三和系列の22社をメンバーとして1967年2月23日に発足した。名称は、毎月第三週の水曜日に会合を開くことに由来する。それ以降、この三水会の下部組織としてクローバー会（副社長、専務級の交流会、加盟会社数44社）、みどり会（加盟会社数147社）が発足した[1][注 1]。
三水会は三和グループの社長会であったが[3]、三和銀行が東海銀行と合併してUFJ銀行が設立されたのに伴い、旧東海銀行の親密先4社が加入して水曜会に改組された[3]。
クローバー会は三和グループの実働部隊であったが、UFJ銀行の設立に伴って解散した[3]。一方、みどり会は法人化されて活動しており、実質的に三和グループの活動主体となっている。
水曜会のメンバー企業
編集- 重複加盟
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- 三菱UFJ銀行（中核企業。前身の三和銀行→UFJ銀行が三水会・水曜会の中核企業だが、同じく前身の三菱銀行→東京三菱銀行が三菱系なので三菱グループと重複。）[4][注 3]
- 三菱UFJ信託銀行（前身の東洋信託銀行→UFJ信託銀行が、同じく前身の三菱系である三菱信託銀行と合併したことにより三菱グループと重複。）[4][注 3]
- 双日（第一勧銀グループと重複。鈴木商店系列かつ岩井産業系列〈最勝会グループ [7]〉）[4][5][注 3][注 4]
- 神戸製鋼所（第一勧銀グループと重複。鈴木商店系）[4][5][注 3]
- 日立製作所（第一勧銀グループ・芙蓉グループと重複。日産コンツェルン系列〈春光グループ[8]〉）[4][5][注 3]
- 日本通運（第一勧銀グループと重複。）[4][5][注 2]
- 商船三井（三井グループと重複。）[4][5][注 2]
- 田辺三菱製薬（三菱グループと重複[注 6]。）[4][5][注 3]
- その他
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- 岩谷産業[4][5][注 3]
- 髙島屋[4][5][注 3]
- 大林組[4][5][注 3][注 4]
- 錢高組[4][5][注 3]
- 東洋建設[4][5][注 3]
- サントリーホールディングス[4][5][注 3]
- 伊藤ハム米久ホールディングス[4][5][注 7]
- ユニチカ[4][5][注 3]
- UBE（旧：宇部興産）[4][5][注 3]
- コスモエネルギーホールディングス[4][5][注 3][注 8]
- 中山製鋼所[4][5][注 3]
- NTN[4][5][注 3]
- 岩崎通信機[4][5][注 3]
- 日東電工[4][5][注 3]
- シャープ[4][5][注 2]
- 京セラ[4][5][注 7]
- HOYA[4][5][注 7]
- 阪急阪神ホールディングス[4][5][注 9]
- オリックス[4][5][注 3]
- 大阪ガス（旧大和銀の同根・主力融資先を中心とした関連団体・大輪会[6]から準主力行ということで加入）[4][5][注 2]
- TOYO TIRE（旧：東洋ゴム工業）[4][5][注 3]
脚注
編集注釈
編集- ^ クローバー会およびみどり会の加盟会社数は1979年3月現在のもの[1]。2024年3月現在のみどり会の加盟会社数は176社[2]である。
- ^ a b c d e f g h i みどり会には未加盟。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad みどり会にも加盟[2]。
- ^ a b c 大輪会[6]にも加盟。
- ^ 前身は旧吉富製薬→ウェルファイド、旧ミドリ十字、旧東京田辺製薬→三菱東京製薬であった。
- ^ 旧田辺製薬が旧三菱ウェルファーマ[注 5]と合併したことによる。なお三菱金曜会の会員（26社）及び三菱広報委員会の会員（37社）には含まれていないため厳密には主要会社ではない。ただし、三菱グループ公式サイト[9] によれば、三菱ケミカルグループを所属企業グループとする企業として記載されている[10] 。
- ^ a b c 2016年4月時点でみどり会に加盟していた[11]が、2024年3月現在脱退している[2]。
- ^ 単独株式移転による持株会社設立に伴い、コスモ石油に代わりメンバー企業およびみどり会の加盟企業となった[2]。
- ^ 2005年4月、純粋持株会社設立により阪急電鉄（旧社）に代わりメンバー企業となったが、みどり会には加盟していない。阪急阪神東宝グループであり、みどり会に加盟しているのは、旧社に代わり加盟した阪急電鉄（新社）、阪急阪神百貨店、阪急阪神ホテルズ、阪急阪神不動産、東宝である[2]。
出典
編集- ^ a b 植草益、1982、『産業組織論』、筑摩書房 ISBN 9784480851680
- ^ a b c d e “メンバー会社一覧”. みどり会. 株式会社みどり会. 2024年3月19日閲覧。
- ^ a b c 菊地浩之、2017、「三和 三菱の軍門に下った野武士」、『週刊ダイヤモンド』（2017年7月29日号）、ダイヤモンド社 pp. 56-57
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am 田中彰「六大企業集団の無機能化 : ポストバブル期における企業間ネットワークのオーガナイジング」、『同志社商学』64巻5号、同志社大学商学会、doi:10.14988/pa.2017.0000013201、NAID 110009605659 pp. 330-351
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak al am an ao 菊地浩之、2017、「六大社長会の加盟企業 秘2017年版バージョン」、『週刊ダイヤモンド』（2017年7月29日号）、ダイヤモンド社 pp. 32-33
- ^ a b “大輪会（だいりんかい）とは”. 泉佐野丘陵緑地公式サイト. 泉佐野丘陵緑地パークセンター. 2024年3月20日閲覧。
- ^ a b “長岡禅塾”. 双日公式サイト. 双日株式会社. 2024年3月21日閲覧。
- ^ a b “春光懇話会”. www.shunko.jp. 2024年6月17日閲覧。
- ^ “三菱グループ”. 三菱グループオフィシャルサイト. 三菱ホームページ委員会. 2024年3月22日閲覧。
- ^ “詳細情報：田辺三菱製薬株式会社 | 三菱グループサイト”. 三菱グループオフィシャルサイト. 三菱ホームページ委員会. 2024年3月22日閲覧。
- ^ “メンバー会社一覧”. みどり会. 株式会社みどり会. 2016年4月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年4月29日閲覧。