三室川ダム
三室川ダム(みむろがわダム)は、岡山県新見市にある高梁川水系西川支流の三室川に建設されたダムである。
三室川ダム | |
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左岸所在地 | 岡山県新見市神郷油野 |
右岸所在地 | 岡山県新見市神郷油野 |
位置 | |
河川 | 高梁川水系西川支川三室川 |
ダム湖 | しゃくなげ湖 |
ダム諸元 | |
ダム型式 | 重力式コンクリートダム |
堤高 | 74.5 m |
堤頂長 | 231.0 m |
堤体積 | 242,700 m3 |
流域面積 | 22.6 km2 |
湛水面積 | 31 ha |
総貯水容量 | 8,200,000 m3 |
有効貯水容量 | 7,700,000 m3 |
利用目的 |
洪水調節・不特定利水 上水道・発電 |
事業主体 | 岡山県 |
電気事業者 | 岡山県企業局 |
発電所名 (認可出力) | 三室発電所 (460kW) |
施工業者 |
前田建設工業・大本組 日本国土開発 |
着手年 / 竣工年 | 1991年 / 2006年 |
出典 | [1] [2] 『ダム便覧』三室川ダム |
概要
編集岡山県備中県民局の高梁川ダム統合管理事務所が管理する重力式コンクリートダムであり、100年に1回発生する規模の洪水を想定した洪水調節、流水の正常な機能の維持、上水道供給、水力発電を目的とした多目的ダムである。ダムによって形成された人造湖は、ダム建設地の三室峡がシャクナゲの自生地であることからしゃくなげ湖と命名された。
歴史
編集三室発電所
編集三室発電所は、三室川ダムの利水放流を活用して発電を行う県営のダム式発電所である。
発電所の概要
編集- 所在地:岡山県新見市神郷油野
- 出力:最大460kW
- 使用水量:最大1.10m3/s
- 有効落差:最大56.2m
- 発電開始:2006年4月
たたら遺跡
編集中国山地では古くから砂鉄を原料にしたたたら製鉄が盛んに行われてきた。三室川ダムの水没地区でも、鎌倉時代から明治時代にかけて砂鉄採取とたたら製鉄場として発展した「大成山たたら」があった。このうち、製鉄場でできた鉄を包丁鉄という製品に仕上げる大鍛冶場2基がダム左岸に移設・保存されている。
周辺
編集- しゃくなげ展望台(毎年5月に三室峡シャクナゲまつりが開催される)
関連項目
編集- ダム
- 日本のダム - 日本のダム一覧
- 重力式コンクリートダム - 日本の重力式ダム一覧
- 多目的ダム - 日本の多目的ダム一覧
- 都道府県営ダム
- 人造湖 - 日本の人造湖一覧