ルイ・ガンヌ
ルイ・ガンヌ(Louis Ganne, 1862年4月5日 - 1923年7月13日(7月14日説あり))は、フランスの劇場指揮者でオペラ作曲家。軍隊行進曲の作曲家としても名高い。本名はルイ=ガストン・ガンヌ(Louis-Gaston Ganne)
略歴
編集オーヴェルニュ地方アリエ県のビュクシエール=レ=ミーヌに生まれ、パリ郊外のイシ=レ=ムリノーに育つ。パリ音楽院においてセザール・フランクとジュール・マスネに師事。リュー・ブランシュ新劇場(Nouveau Théâtre de la Rue Blanche)やフォリー=ベルジェール劇場、モンテカルロ・カジノの指揮者を歴任した。
今日では愛国的な行進曲《勝利の父(Le père la victoire)》や《ロレーヌ行進曲(La marche Lorraine)》で名を残すのみである。舞台音楽の作曲家としては、フランス以外の国では有名ではないが、1902年のバレエ音楽《日本にて》[1]のほかに、数多くのオペレッタを手懸けた。最も成功した作品は、サーカスを題材とした1899年の《曲芸師たち(軽業師たち、フランス語: Les saltimbanques)》である。
主要作品一覧
編集- オフェーリア(Ophélia) (1887年)
- パリ中で(Tout Paris) (1891年)
- 幸せな出逢い(L'Heureuse rencontre) (1892年)
- 4幕の歌劇《ラブレー(Rabelais)》 (1892年)
- 女たちの問い(Les colles des femmes) (1893年)
- パリジェンヌの目覚め(Le Réveil d'une parisienne) (1894年)
- ちび(La Puce) (1894年)
- 毛を剃る人(Raseur) (1895年)
- 恋人がほしい人は誰(Qui veut de l'amour?) (1899年)
- 3幕の歌劇《曲芸師たち(Les saltimbanques)》 (1899年)
- 2幕の歌劇《金ボタン嬢(Miss Bouton d'Or)》 (1902年)
- (Les Plaques de l'année) (1906年)
- 3幕の歌劇《笛吹きハンス(Hans, le joueur de flûte)》 (1906年)
- 翼(Les Ailes) (1910年)
- 3幕の歌劇《(Rhodope)》 (1910年)
- 3幕の歌劇《コケコッコー(Cocorico)》 (1913年)
- 2幕の歌劇《フォリ=ベルジェールの大公(L'Archiduc des Folies-Bergère)》 (1916年)
- 2幕の歌劇《パリの美人(La Belle de Paris)》 (1922年)
註記
編集- ^ Pritchard, Jane, "'More Natural than Nature, More Artificial than Art': The Dance Criticism of Arthur Symons" (Winter 2003). Dance Research: The Journal of the Society for Dance Research, 21 (2): pp. 36-89.
参考文献
編集Ganne, Louis by Kurt Gäzl, in 'The New Grove Dictionary of Opera', ed. Stanley Sadie (London, 1992) ISBN 0-333-73432-7