ラブ・ポジション ハレー伝説
『ラブ・ポジション ハレー伝説』(ラブ・ポジション ハレーでんせつ)は、手塚治虫原作によるOVA。手塚プロダクションとしての漫画を原作としないオリジナル・アニメ作品は、本作が初作品となる[1]。
ラブ・ポジション ハレー伝説 | |
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OVA | |
監督 | 井内秀治 |
キャラクターデザイン | 松下浩美といんどり小屋 |
アニメーション制作 | サンシャイン・コーポレーション・オブ・ジャパン |
製作 | パック・イン・ビデオ 手塚プロダクション |
発売日 | 1985年12月16日 |
話数 | 全1話 (93分) |
テンプレート - ノート | |
ポータル | アニメ、手塚治虫 |
ストーリー
編集アメリカ・ネバダ州では、刑務所から脱獄した殺人鬼・ザンバによる連続殺人事件が多発していた。その中で、逃走中のザンバを目撃した少年は、父親に「ザンバは宇宙人に身体を乗っ取られた怪物だ」と伝えた。
同じ頃、日本で暮らす青年・毬田須春は、ハレー彗星から落下した隕石を調査するため、筑波博士と共にベトナムに向かおうとしていた。そのことを聞いた父親のロバートは、かつて自分の命を救い生命の大切さを教えてくれた少女ラミーナのことを話し、彼女に思い出のハーモニカを渡して欲しいと頼んだ。 た。
ベトナムに到着した須春は、山奥の廃墟で、少女のままの姿をしたラミーナとテクタイトを見つけた。数十年間の老いを感じさせないラミーナを不審に思いつつも、須春は彼女を日本に招待し、ロバートとの再会を実現させた。
数日後、筑波研究所に呼ばれた須春とラミーナは、筑波博士から「テクタイトは地球の生命の根源に関わる物質だ」と告げられた。テクノタイトの秘密を知る可能性があるとして、筑波博士はラミーナに尋ねるが、彼女はそこで「自分は地球を滅ぼすために創造主に遣わされた存在だ」と告白し、さらに「使命を放棄した自分を抹殺するために、ザンバの身体を乗っ取った遣いが日本に来ている」と告げた。ラミーナと共に研究所を離れた須春は、一路鷲鷹山に向かうが、それを察知したザンバも鷲鷹山へと向かう。
登場人物
編集- 毬田 須春(まりた すばる)
- 筑波研究所の研究員。ロバートからラミーナを守って欲しいと頼まれ、彼女を守るためにザンバに立ち向かう。
- ラミーナ
- 地球を滅ぼすために創造主から遣わされた使者。ハレー彗星に乗って地球に来たが、地球の美しさに魅せられ使命を放棄する。ベトナム戦争の際にロバートと出会い、再会を誓い別れていた。
- 虎馬 由美(とらうま ゆみ)
- 須春のガールフレンド。父親は筑波研究所のスポンサーである虎馬化学工業の社長。ラミーナを須春の新しいガールフレンドだと思い込み動揺する。
- ロバート・毬田(ロバート・まりた)
- 須春の父親。元アメリカ陸軍中尉で、ベトナム戦争に従軍していた。ラミーナとの出会いにより生命の大切さを学び、軍を除隊し大学で生命の大切さを訴えている。軍を除隊する際、除隊を拒否する司令官に反発し階段から飛び降りたため、下半身不随になっている。
- ザンバ
- 強盗殺人の罪で服役していた囚人。刑務所から脱獄するが、逃走中に身体を創造主の使者に奪われてしまう。身体を乗っ取った使者は出会う人々を殺し回り、ラミーナを抹殺するため日本に向かう。
- 筑波(つくば)
- 微生物学者で筑波研究所の所長。ラミーナを守るため、ザンバの弱点を探す。
- 安居 吾洋(やすい ごよう)
- 虎馬社長の部下。次期社長になるために由美と結婚しようと企んでおり、ボーイフレンドである須春の命を狙う。
キャスト
編集スタッフ
編集- 企画 - エム・エイ・ビー、手塚プロダクション
- プロデューサー - 町田順一、松谷孝征
- 原作 - 手塚治虫
- 監督 - 井内秀治
- 脚本 - 辻真先
- オリジナル・キャラクターデザイン - 松下浩美、上杉恵美子、神志那弘志、近永健一
- サブキャラクターデザイン - 小林勝利、金子勲、土屋幹夫、丸山政次、杉浦悦子
- メカニック・デザイン - 青井邦夫
- 絵コンテ・演出 - 西村緋禄司、井内秀治
- 演出補佐 - 山崎正久、岡田宇啓、殿勝秀樹、大町繁
- 作画監督 - 高橋信也
- 作画監督補佐 - 金子勲、小林勝利、丸山政次
- 音響監督 - 藤野貞義
- 撮影監督 - 菅谷信行
- 美術監督 - 石津節子
- 美術設定デザイン - 阿部行夫
- 色指定 - 西村龍徳
- 編集 - 掛須秀一
- 特殊効果 - 山本公
- 音楽 - 若草恵
- アニメーション制作 - サンシャイン・コーポレーション・オブ・ジャパン
- 製作 - パック・イン・ビデオ、手塚プロダクション
主題歌
編集小説版
編集- 文: 比留間さつき 講談社X文庫 ISBN 4061900455
出典
編集- ^ “ラブ・ポジション ハレー伝説”. 2014年1月18日閲覧。
- ^ 演歌歌手に転向後の2009年には、ヴォーカルを再録音したバージョンがシングル「瀬戸の晩夏」(本曲の作曲者の花岡が作詞・作曲)のカップリングで発売された。