モイゼス・シエラ
モイゼス・シエラ(Moisés Sierra, 1988年9月24日 - )は、 ドミニカ共和国サントドミンゴ出身のプロ野球選手(外野手)。右投右打。愛称は「ランボー」[1]。
シカゴ・ホワイトソックス時代 (2014年5月17日) | |
基本情報 | |
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国籍 | ドミニカ共和国 |
出身地 | サントドミンゴ |
生年月日 | 1988年9月24日(36歳) |
身長 体重 |
6' 0" =約182.9 cm 230 lb =約104.3 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 外野手、一塁手、三塁手 |
プロ入り | 2005年 アマチュアFA |
初出場 |
MLB / 2012年7月31日 NPB / 2020年9月29日 |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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派遣歴 | |
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国際大会 | |
代表チーム | ドミニカ共和国代表 |
WBC | 2013年 |
この表について
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獲得メダル | ||
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ドミニカ共和国 | ||
ワールド・ベースボール・クラシック | ||
金 | 2013 | 野球 |
中日ドラゴンズ時代の登録名は、モイセ・シエラ。
経歴
編集プロ入りとブルージェイズ時代
編集2005年にトロント・ブルージェイズと契約[2]。
2012年7月31日にピッツバーグ・パイレーツに移籍したトラビス・スナイダーに代わってAAA級ラスベガス・フィフティワンズから昇格し、同日のシアトル・マリナーズ戦でメジャーデビューを果たした。正右翼手ホセ・バティスタの不在により出場機会を得たが、打率.224とまだまだ力不足だった。守備でも、送球動作の拙さを指摘された[3]。
2013年はシーズン開幕前の3月に開催された第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のドミニカ共和国代表に選出された[4]。同大会でドミニカ共和国は優勝している。シーズンでは35試合に出場して打率.290・1本塁打・13打点・1盗塁の成績を残した。
2014年は開幕ロースター入りしたが、13試合に出場して打率.059と結果を残せず、5月1日にDFAとなった[5]。
ホワイトソックス時代
編集2014年5月3日にウェイバー公示を経てシカゴ・ホワイトソックスへ移籍した[6]。この年は2球団合計で96試合に出場して打率.230・2本塁打・9打点・3盗塁の成績を残した。
ロイヤルズ傘下時代
編集2014年10月25日にウェイバー公示を経てカンザスシティ・ロイヤルズへ移籍した[7]。12月16日にDFAとなり、22日にマイナー契約に切り替わって傘下のAAA級オマハ・ストームチェイサーズへ降格した[8]。
2015年4月5日に開幕をAAA級オマハで迎えることが発表された[9]。7月22日に自由契約となった。オフはドミニカ共和国のウィンターリーグであるリーガ・デ・ベイスボル・プロフェシオナル・デ・ラ・レプブリカ・ドミニカーナ(LIDOM)に参加し、ヒガンテス・デル・シバオに所属した。
マーリンズ傘下時代
編集2015年12月31日にマイアミ・マーリンズとマイナー契約を結んだ[10]。
2016年1月12日に傘下のAAA級ニューオーリンズ・ゼファーズへ配属された[11]。この年はAA級ジャクソンビル・サンズでプレーし、82試合に出場して打率.336・9本塁打・37打点・6盗塁の成績を残した。
2017年はAAA級ニューオーリンズ・ベビーケークス[12]でプレーし、123試合に出場して打率.294・11本塁打・68打点・18盗塁の成績を残した。オフの11月6日にマイナー契約を拒否したため、FAとなった[13]。
ナショナルズ時代
編集2018年1月10日にワシントン・ナショナルズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[13]。開幕は傘下のAAA級シラキュース・チーフスで迎え、4月11日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[14]。5月20日にDFAとなり[15]、22日にマイナー契約でAAA級シラキュースへ配属された[13]。
メキシカンリーグ時代
編集2019年3月21日にメキシカンリーグのメキシコシティ・レッドデビルズと契約するが、開幕前の4月3日にオアハカ・ウォーリアーズへ移籍した。
中日時代
編集2019年12月4日に中日ドラゴンズと育成契約を結んだ[16]。背番号は211。
2020年3月26日に支配下登録に移行された[17]。背番号は45[18]。9月29日の阪神タイガース戦において一軍初昇格を果たし、同カードにおいて打率.364、1本塁打、2打点の活躍を見せたが、その後成績が徐々に下降していった。オフの11月8日にソイロ・アルモンテ、エンニー・ロメロ、サンディ・ブリトー、ルイス・ゴンサレスと共に翌年の契約を結ばないことが球団より発表された[19][20]。
メキシカンリーグ復帰
編集2021年3月4日にメキシカンリーグのドスラレドス・オウルズと契約したことが発表された[21]。10月20日に自由契約となった[13]。オフにはLIDOMのヒガンテス・デル・シバオに所属し、カリビアンシリーズにも出場した。
独立リーグ時代
編集2022年2月28日にアメリカ独立リーグ・アトランティックリーグのケンタッキー・ワイルドヘルス・ゲノムスと契約した[13]。シーズン終了後に退団した。
2023年2月20日に同じくアトランティックリーグのスパイアシティ・ゴーストハウンズと契約したが[13]、30試合に出場して打率.253、2本塁打、8打点という成績に終わり[22]、8月4日に自由契約となった[13]。
選手としての特徴・人物
編集ミート力に優れ[23]、左投手に強い中距離打者[1][24]。俊足を生かした守備も魅力[25]。
祖国ドミニカ共和国の実家の近所にペドロ・マルティネスが住んでおり、幼少期は彼の家に招かれることもあったという。中日時代に支配下登録された際は彼と同じ背番号「45」に決まり喜んだ[26]。
詳細情報
編集年度別打撃成績
編集年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
盗 塁 死 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
敬 遠 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
長 打 率 |
O P S |
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2012 | TOR | 49 | 157 | 147 | 14 | 33 | 4 | 0 | 6 | 55 | 15 | 1 | 0 | 0 | 0 | 8 | 0 | 2 | 44 | 3 | .224 | .274 | .374 | .648 |
2013 | 35 | 122 | 107 | 11 | 31 | 13 | 1 | 1 | 49 | 13 | 1 | 0 | 0 | 1 | 14 | 1 | 0 | 29 | 0 | .290 | .369 | .458 | .827 | |
2014 | 13 | 35 | 34 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 9 | 1 | .059 | .086 | .059 | .145 | |
CWS | 83 | 135 | 127 | 20 | 35 | 8 | 2 | 2 | 53 | 7 | 3 | 1 | 0 | 1 | 7 | 0 | 0 | 34 | 0 | .276 | .311 | .417 | .728 | |
'14計 | 96 | 170 | 161 | 22 | 37 | 8 | 2 | 2 | 55 | 9 | 3 | 1 | 0 | 1 | 8 | 0 | 0 | 43 | 1 | .230 | .265 | .342 | .606 | |
2018 | WSH | 27 | 60 | 54 | 4 | 9 | 2 | 0 | 0 | 11 | 4 | 1 | 1 | 0 | 2 | 2 | 0 | 2 | 20 | 2 | .167 | .217 | .204 | .420 |
2020 | 中日 | 25 | 94 | 80 | 9 | 18 | 2 | 0 | 1 | 23 | 7 | 1 | 0 | 0 | 1 | 10 | 0 | 3 | 25 | 6 | .225 | .330 | .288 | .617 |
MLB:4年 | 207 | 509 | 469 | 51 | 110 | 27 | 3 | 9 | 170 | 41 | 6 | 2 | 0 | 4 | 32 | 1 | 4 | 136 | 6 | .235 | .287 | .362 | .649 | |
NPB:1年 | 25 | 94 | 80 | 9 | 18 | 2 | 0 | 1 | 23 | 7 | 1 | 0 | 0 | 1 | 10 | 0 | 3 | 25 | 6 | .225 | .330 | .288 | .617 |
記録
編集- NPB初記録
- 初出場・初先発出場:2020年9月29日、対阪神タイガース16回戦(阪神甲子園球場)、6番・右翼手として先発出場
- 初打席・初安打:同上、2回表に髙橋遥人から投前内野安打
- 初打点:2020年9月30日、対阪神タイガース17回戦(阪神甲子園球場)、3回表に青柳晃洋から中前適時打
- 初本塁打:同上、9回表に齋藤友貴哉から右中間越ソロ
- 初盗塁:2020年10月18日、対広島東洋カープ20回戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)、4回表に二盗(投手:中村祐太、捕手:會澤翼)
背番号
編集- 14(2012年 - 2014年途中)
- 25(2014年途中 - 同年終了)
- 49(2018年)
- 211(2020年 - 同年3月25日)
- 45(2020年3月26日 - 同年終了)
脚注
編集- ^ a b “中日の“左キラー秘密兵器”シエラが1軍初昇格へ 3月に支配下契約された『ランボー』平田の抜けた右翼に?”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (2020年9月29日). 2021年12月9日閲覧。
- ^ a b Top 50 Jays Prospects, Jays Journal Edition: #30 Moises Sierra Jays Journal
- ^ Crow hop slows down Gose's throwing ability bluejays.com
- ^ 2013 Tournament Roster[リンク切れ] The official site of World Baseball Classic 2016年3月7日閲覧 [リンク切れ]
- ^ “Blue Jays announce roster moves”. MLB.com Blue Jays Press Release (May 1, 2014). May 2, 2014閲覧。
- ^ “White Sox announce four roster moves”. MLB.com White Sox Press Release (May 3, 2014). May 4, 2014閲覧。
- ^ “Kansas City Royals Claim OF Moises Sierra off Waivers from Chicago White Sox”. MLB.com Royals Press Release (October 26, 2014). December 23, 2014閲覧。
- ^ “Royals secure outright waivers on Casey Coleman, Moises Sierra”. MLB.com Royals Press Release (December 22, 2014). December 23, 2014閲覧。
- ^ Royals put their Opening Day roster in place MLB.com 英語 (2015年4月6日) 2015年5月4日閲覧
- ^ Transactions 2015 December MLB.com (2015年12月31日) 2016年3月8日閲覧
- ^ Pacific Coast League Transactions 2016 January MiLB.com (2016年1月12日) 2016年3月8日閲覧
- ^ 2017年より球団名変更
- ^ a b c d e f g MLB公式プロフィール参照。2023年10月29日閲覧。
- ^ Jamal Collier (2018年4月11日). “Wieters off DL, Eaton to DL, Sierra called up” (英語). MLB.com. 2018年4月19日閲覧。
- ^ Jamal Collier (2018年5月20日). “Nationals call up Soto, youngest player in MLB” (英語). MLB.com. 2018年5月21日閲覧。
- ^ “中日、外国人2選手と合意 ゴンザレスとシエラ、ともにドミニカ出身”. サンケイスポーツ (2019年12月4日). 2020年2月21日閲覧。
- ^ “新規支配下選手登録 2020年度”. NPB (2020年3月26日). 2020年3月27日閲覧。
- ^ “モイセ・シエラ選手が支配下登録”. 中日ドラゴンズ (2020年3月26日). 2020年3月27日閲覧。
- ^ "来季の契約について". 中日ドラゴンズ公式サイト. 8 November 2020. 2020年11月8日閲覧。
- ^ “中日がアルモンテら外国人5選手と来季契約せず 3年目はケガに泣く ロメロ、シエラも”. 中日スポーツ・東京中日スポーツ (2020年11月8日). 2021年9月16日閲覧。
- ^ Moisés Sierra rumbo a México con los Tecolotes de los Dos Laredos El Fildeo
- ^ “Moisés Sierra Minor, Winter, Mexican, Japanese & Independent Leagues Statistics”. Baseball-Reference.com. 2023年10月29日閲覧。
- ^ “中日シエラが支配下会見 背番号45に「軽く感じる」与田監督は期待「優勝するのに必要」”. Full-Count (2020年3月27日). 2021年12月9日閲覧。
- ^ SANKEI DIGITAL INC (2020年3月28日). “中日・シエラ、支配下選手登録に「心からうれしい」”. サンスポ. 2021年12月9日閲覧。
- ^ “中日がシエラ外野手獲得か 今季はメキシコでプレー”. 日刊スポーツ (2019年12月4日). 2021年12月9日閲覧。
- ^ “支配下登録の中日・シエラ 母国の英雄背番「45」に感激 P・マルティネスのような野球人生を”. スポニチ Sponichi Annex (2020年3月28日). 2021年12月9日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Moises Sierra stats MiLB.com
- 個人年度別成績 モイゼス・シエラ - NPB.jp 日本野球機構
- Moises Sierra (@MoisesSierra88) - X(旧Twitter)