メリー・クレイトン

アメリカのミュージシャン

メリー・クレイトンMerry Clayton1948年12月25日 - )は、アメリカ合衆国R&B歌手。ソロ活動の他、ローリング・ストーンズとの共演で広く知られる。他にも様々なアーティストの作品でバック・コーラスを担当した。1980年代以降は女優としても活動。

メリー・クレイトン
Merry Clayton
基本情報
生誕 (1948-12-25) 1948年12月25日(76歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 ルイジアナ州ニューオーリンズ
ジャンル R&Bソウルゴスペル
職業 歌手女優
活動期間 1962年 -
レーベル Ode/A&MMCAモータウン・ゴスペル/ユニバーサル
共同作業者 レイレッツ

来歴

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ニューオーリンズ出身。リトル・フィートのメンバーとして知られるサム・クレイトンは実弟に当たる[1]

1963年にシングル「The Doorbell Rings」でソロ・デビューを果たした[2]。またセッション・ミュージシャンとして様々なアーティストのバック・コーラスを務める。中でもレイ・チャールズのバック・コーラスを担当したグループ、レイレッツでの活動等で知られる。

1969年ローリング・ストーンズのアルバム『レット・イット・ブリード』の収録曲「ギミー・シェルター」のレコーディングに参加。ミック・ジャガーとデュエットし、一部では単独でリード・ボーカルを担当した。当初はデラニー&ボニーボニー・ブラムレットが参加する予定だったが体調を崩したので、代役として彼女が呼ばれた[1]

1970年、上記「ギミー・シェルター」のカヴァーを含む初のソロ・アルバム『ギミー・シェルター』を発表。同カヴァーはシングル・カットされて全米73位に達した[3]。同年10月、カリフォルニア州で行われた音楽フェスティバル「ビッグ・サー・フェスティバル」に参加し、その時の模様の一部はオムニバス・ライブ・アルバム『Celebration』(1971年)に収録された。

1970年代にはジョン・サイモンジョン・サイモンズ・アルバム』(1970年)、キャロル・キングつづれおり』(1971年)、リンゴ・スターリンゴ』(1973年)、レーナード・スキナードスウィート・ホーム・アラバマ」(1974年)などのアルバムでバック・コーラスを担当した。1972年には、ロンドン交響楽団イギリス室内合唱団のアルバム『トミー』の制作とコンサートに客演して独唱した[注釈 1][4]

1986年公開の映画『ナインハーフ』で歌手の役を演じ、翌年には「女刑事キャグニー&レイシー」の最終シーズンに刑事役でレギュラー出演した。1988年、映画『ダーティ・ダンシング』のサウンドトラックで歌った楽曲「Yes」が、シングルとして彼女の最大のヒット曲となる全米45位を記録した[3]

私生活では1960年代末期にジャズサックス奏者のカーティス・アミーと結婚し、2人の息子に恵まれる。アミーは2002年に死去。

2013年、バックシンガーにスポットライトを当てたドキュメンタリー映画『バックコーラスの歌姫たち』に出演。

共演したミュージシャン

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以下、クレイトンがレコーディングやライブをサポートしたアーティストを姓またはバンド名の五十音順に示す。

ディスコグラフィ

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スタジオ・アルバム

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  • 『ギミー・シェルター』 - Gimme Shelter (1970年、Ode) ※旧邦題『明日に架ける橋/メリー・クレイトン・デビュー』
  • 『メリー・クレイトン』 - Merry Clayton (1971年、Ode) ※旧邦題『クィーン・オブ・ソウル/メリー・クレイトン第2集』
  • Celebration (1971年、Ode)
  • 『キープ・ユア・アイ・オン・スパロウ』 - Keep Your Eye on the Sparrow (1975年、Ode)
  • Emotion (1979年、MCA)
  • Miracles (1994年、CGI)
  • Beautiful Scars (2021年、Motown Gospel)

脚注

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注釈

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  1. ^ 『トミー』のオリジナル・アルバム(1969年)を発表したザ・フーのメンバー、リンゴ・スターロッド・スチュワートらと共に、アルバム制作とロンドンのレインボウ・シアターで開かれたコンサートに客演して独唱した。

出典

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  1. ^ a b 『キープ・ユア・アイ・オン・スパロウ』日本盤CD(VACM-1390)ライナーノーツ(越谷政義、2009年3月)
  2. ^ Merry Clayton : AllMusic - Biography by Chris True
  3. ^ a b Merry Clayton - Awards : AllMusic
  4. ^ Neill, Andy; Kent, Matt (2007). Anyway Anyhow Anywhere: The Complete Chronicle of The Who 1958-1978. London: Virgin Books. pp. 310, 313-314, 340. ISBN 978-0-7535-1217-3 

外部リンク

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