ムンディルファリ (衛星)

土星の第25衛星

ムンディルファリ[3][4] (Saturn XXV Mundilfari) は、土星の第25衛星である。逆行軌道で土星を公転する不規則衛星で、北欧群に属する[5]

ムンディルファリ
Mundilfari
仮符号・別名 仮符号 S/2006 S 9
別名 Saturn XXV
分類 土星の衛星
軌道の種類 北欧群
発見
発見日 2000年9月23日[1]
発見者 ブレット・J・グラドマン
軌道要素と性質
軌道長半径 (a) 18,653,000 km[1]
離心率 (e) 0.2097[1]
公転周期 (P) 952.80 日 (2.609 日)[1]
軌道傾斜角 (i) 167.439°[1]
近日点引数 (ω) 309.694°[1]
昇交点黄経 (Ω) 82.856°[1]
平均近点角 (M) 92.821°[1]
土星の衛星
物理的性質
直径 7 km[2]
質量 2.1×1014 kg
平均密度 2.3 g/cm3[2] (仮定値)
アルベド(反射能) 0.06[2] (仮定値)
Template (ノート 解説) ■Project

2000年9月23日に、ブレット・J・グラドマンらの観測チームにより発見された。観測にはカナダ・フランス・ハワイ望遠鏡や 8 m 口径の反射望遠鏡VLTパロマー天文台の 5 m 反射望遠鏡が用いられた[6][7]。発見は同年12月7日に国際天文学連合のサーキュラーで公表され、S/2000 S 9 という仮符号が与えられた[6]

2003年8月8日に、北欧神話に登場する巨人ムンディルファリ(太陽の女神ソール (Sol) と月の神マーニ (Mani) の父)に因んで命名され、Saturn XXV という確定番号が与えられた[8]

アルベドを 0.06 と仮定すると、ムンディルファリは直径が 7 km と推定される[2][9]。土星からの平均の軌道距離は 18,653,000 キロメートルほどであり、およそ 953 日かけて一周する[1]

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i Jet Propulsion Laboratory (2013年8月23日). “Planetary Satellite Mean Orbital Parameters”. Jet Propulsion Laboratory Solar System Dynamics. ジェット推進研究所. 2018年12月21日閲覧。
  2. ^ a b c d Jet Propulsion Laboratory (2015年2月19日). “Planetary Satellite Physical Parameters”. Jet Propulsion Laboratory Solar System Dynamics. ジェット推進研究所. 2018年12月21日閲覧。
  3. ^ 衛星日本語表記索引”. 日本惑星協会. 2019年3月9日閲覧。
  4. ^ 太陽系内の衛星表”. 国立科学博物館. 2019年3月9日閲覧。
  5. ^ Scott S. Sheppard. “Saturn Moons”. Carnegie Science. 2019年11月2日閲覧。
  6. ^ a b Brian G. Marsden (2000年12月7日). “IAUC 7538: S/2000 S 7, S/2000 S 8, S/2000 S 9”. Central Bureau for Astronomical Telegrams. 国際天文学連合. 2018年12月21日閲覧。
  7. ^ 土星の衛星をさらに発見”. 国立天文台・天文ニュース. 国立天文台 (2000年12月21日). 2018年12月21日閲覧。
  8. ^ Daniel W. E. Green (2003年8月8日). “IAUC 8177: Sats OF (22); Sats OF JUPITER, SATURN, URANUS”. Central Bureau for Astronomical Telegrams. 国際天文学連合. 2018年12月21日閲覧。
  9. ^ NASA (2017年12月5日). “In Depth | Mundilfari – Solar System Exploration: NASA Science”. アメリカ航空宇宙局. 2018年12月21日閲覧。