ムロジョン・アフマダリエフ
伝記の記載を年譜形式のみとすることは推奨されていません。 |
ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベク語: Муроджо́н Каха́рович Ахмадали́ев, ラテン文字転写: Murodjon Qahhorovich Akhmadaliev、1994年11月2日 - )は、ウズベキスタンのプロボクサー。ナマンガン出身。現WBA世界スーパーバンタム級暫定王者。元WBAスーパー・IBF世界スーパーバンタム級統一王者。
基本情報 | |
---|---|
本名 | ムロジョン・クァホロビッチ・アフマダリエフ |
通称 | MJ |
階級 | スーパーバンタム級 |
身長 | 166cm |
リーチ | 173cm |
国籍 | ウズベキスタン |
誕生日 | 1994年11月2日(30歳) |
出身地 | ナマンガン |
スタイル | サウスポー |
プロボクシング戦績 | |
総試合数 | 12 |
勝ち | 11 |
KO勝ち | 8 |
敗け | 1 |
獲得メダル | ||
---|---|---|
ウズベキスタン | ||
男子 ボクシング | ||
オリンピック | ||
銅 | 2016 リオデジャネイロ | バンタム級 |
世界ボクシング選手権 | ||
銀 | 2015 ドーハ | バンタム級 |
アジアアマチュアボクシング選手権 | ||
銀 | 2015 バンコク | バンタム級 |
金 | 2017 タシュケント | バンタム級 |
来歴
編集アマチュア時代
編集2014年、アジア競技大会に56kg級で出場し、1回戦で敗れた[1]。
2015年、世界選手権大会にバンタム級(56kg)で出場し、決勝でマイケル・コンランに敗れたが銀メダルを獲得した[2]。
2016年、リオデジャネイロオリンピックにバンタム級で出場し、準決勝でロベイシ・ラミレスに敗れたが銅メダルを獲得した[3]。
2017年、世界選手権大会に56kg級で出場し、初戦となった2回戦で敗れた[4]。
プロ時代
編集フェザー級
編集2018年3月10日、ニューヨーク・ブルックリンのキングス・シアターにてフェザー級でプロデビュー戦を行い、初回1分8秒TKO勝ちを収めた[5]。
スーパーバンタム級
編集2019年4月25日、ワールド・ボクシングと共同プロモーションの形でマッチルーム・スポーツ・USAとプロモーション契約を結んだ[6]。
2019年9月3日、同月13日にフールー・シアターでWBAスーパー・IBF世界スーパーバンタム級王者ダニエル・ローマンと対戦を予定していたが、ローマンがスパーリング中に左肩を負傷した為に試合を欠場することが8月19日に決定した為[7]、代役としてウィルナー・ソトと対戦し、4回1分56秒TKO勝ちを収めた[8]。
2020年1月30日、マイアミのメリディアン・アット・アイランド・ガーデンズでWBAスーパー・IBF世界スーパーバンタム級王者ダニエル・ローマンと対戦し、12回2-1(2者が115-113、113-115)の判定勝ちを収め王座を獲得した[9][10][11][12]。
2021年4月3日、タシュケントのフモ・アリーナでIBF世界スーパーバンタム級暫定王者の岩佐亮佑と対戦し、5回1分30秒TKO勝ちを収め、初防衛に成功した[13]。
2021年8月26日、ロニー・リオスと9月18日に対戦予定だったが、アフマダリエフが新型コロナウィルスに感染したため試合が延期された[14]。同年11月12日、1週間後の19日に対戦予定だったロニー・リオスが新型コロナウィルスに感染したため、対戦相手がホセ・ベラスケスに変更されたことが発表された[15]。
2021年11月19日、ニューハンプシャー州マンチェスターでWBO世界バンタム級11位ホセ・ベラスケスと対戦し、12回3-0(119-109×3)の判定勝ちを収め、2度目の防衛に成功した[16]。
2022年6月25日、テキサス州サンアントニオのテックポート・アリーナにてジェシー・ロドリゲス対シーサケット・ソー・ルンヴィサイの前座で、指名挑戦者のWBA世界スーパーバンタム級1位ロニー・リオスと対戦し、12回2分6秒TKO勝ちを収め3度目の防衛に成功した。この試合中にアフマダリエフは左拳を骨折した[17]。
2023年4月8日、テキサス州サンアントニオのボーイング・センター・アット・テックポートにてジェシー・ロドリゲスvsクリスチャン・ゴンサレスの前座で、IBF世界スーパーバンタム級1位のマーロン・タパレスと対戦し、12回1-2(118-110、113-115×2)の判定負けを喫し4度目の防衛に失敗、王座から陥落した[18]。
2023年12月16日、アリゾナ州グレンデールのデザート・ダイヤモンド・アリーナにてサニー・エドワーズ対ジェシー・ロドリゲスの前座で、WBA世界スーパーバンタム級2位のケビン・ゴンサレスとWBA世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦を行い、8回2分49秒TKO勝ちを収め井上尚弥への挑戦権を獲得した[19]。
2024年12月14日、モンテカルロのモンテカルロ・スポーティングで行われる「Monte Carlo Showdown V」における[20]、井上尚弥がIBF及びWBOの指名挑戦者サム・グッドマンの試合を優先させた事に伴うWBA世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦をWBA世界スーパーバンタム級8位のリカルド・エスピノサと行う予定[21]。
戦績
編集- プロボクシング:13戦 12勝 (9KO) 1敗
戦 | 日付 | 勝敗 | 時間 | 内容 | 対戦相手 | 国籍 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2018年3月10日 | ☆ | 1R 1:02 | TKO | ダビッド・パズ | アルゼンチン | プロデビュー戦 |
2 | 2018年4月21日 | ☆ | 4R 1:09 | TKO | カルロス・スアレス | アルゼンチン | |
3 | 2018年7月14日 | ☆ | 6R | 判定3-0 | ルイス・モリーナ | アルゼンチン | |
4 | 2018年8月23日 | ☆ | 1R 1:20 | KO | ラモン・コントレラス | チリ | WBAインターコンチネンタルスーパーバンタム級王座決定戦 |
5 | 2018年11月24日 | ☆ | 9R 1:17 | TKO | イサック・ザラテ | アメリカ合衆国 | WBAインターコンチネンタル防衛1 |
6 | 2019年4月26日 | ☆ | 3R 2:51 | KO | カルロス・カールソン | メキシコ | |
7 | 2019年9月13日 | ☆ | 4R 1:56 | TKO | ウィルナー・ソト | コロンビア | |
8 | 2020年1月30日 | ☆ | 12R | 判定2-1 | ダニエル・ローマン | アメリカ合衆国 | WBA・IBF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ |
9 | 2021年4月3日 | ☆ | 5R 1:30 | TKO | 岩佐亮佑(セレス) | 日本 | WBA・IBF世界スーパーバンタム級王座統一戦 WBA防衛1・IBF防衛1 |
10 | 2021年11月19日 | ☆ | 12R | 判定3-0 | ホセ・ベラスケス | アメリカ合衆国 | WBA防衛2・IBF防衛2 |
11 | 2022年6月25日 | ☆ | 12R 2:06 | TKO | ロニー・リオス | アメリカ合衆国 | WBA防衛3・IBF防衛3 |
12 | 2023年4月8日 | ★ | 12R | 判定1-2 | マーロン・タパレス | フィリピン | WBA・IBF陥落 |
13 | 2023年12月16日 | ☆ | 8R 2:49 | TKO | ケビン・ゴンザレス | メキシコ | WBA世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦 |
14 | 2024年12月14日 | - | - | - | リカルド・エスピノサ | メキシコ | WBA世界スーパーバンタム級暫定王座決定戦 |
テンプレート |
獲得タイトル
編集脚注
編集- ^ “17.Asian Games Seonhak Gymnasium, Incheon, South Korea September 24 - October 3, 2014”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2024年6月19日閲覧。
- ^ “18.World Championships Ali Bin Hamad Al-Attiyah Arena, Doha, Qatar October 6-15, 2015”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月9日閲覧。
- ^ “31.Olympic Games Riocentro Pavilion 6, Rio de Janiero, Brazil August 6-21, 2016”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2022年8月12日閲覧。
- ^ “19.World Championships Alsterdorfer Sports Hall, Hamburg, Germany August 25 - September 2, 2017”. Amateur.Boxing.Strefa.pl. 2024年6月19日閲覧。
- ^ UZBEK OLYMPIC MEDALISTS GIYASOV, AKHMADALIEV SCORE KOS IN PRO DEBUTS ringtv.com 2018年3月10日
- ^ Matchroom signs deals with Shakhram Giyasov and Murodjon Akhmadaliev badlefthook.com 2019年4月25日
- ^ Roman (shoulder) pulls out of Akhmadaliev bout ESPN.com 2019年9月3日
- ^ Haney vs Abdullaev results: Daniyar Yeleussinov, Murodjon Akhmadaliev among early winners badlefthook.com 2019年9月13日
- ^ Akhmadaliev dethrones Roman for WBA, IBF 122lb titles Fightnews.com 2020年1月30日
- ^ Murodjon Akhmadaliev Derails Daniel Roman For WBA, IBF Titles Boxing Scene.com 2020年1月30日
- ^ Joseph Diaz Jr., Murodjon Akhmadaliev win titles in night of upsets ESPN.com 2020年1月31日
- ^ 8戦目アフマダリエフがローマンに2-1勝利 統一王座獲得最短タイ記録 S・バンタム級戦 Boxing News(ボクシングニュース) 2020年1月31日
- ^ 岩佐亮佑は5回TKO負け S・バンタム級2冠獲得ならず Boxing News(ボクシングニュース)2021年4月4日
- ^ “Akhmadaliev tested positive for Covid-19”. SPORTS.uz (2021年9月26日). 2021年12月26日閲覧。
- ^ “Ronny Rios out with COVID, Murodjon Akhmadaliev vs Jose Velasquez set for November 19th”. Bad Left Hook (2021年11月12日). 2021年12月26日閲覧。
- ^ “Murodjon Akhmadaliev outpoints tough, but overmatched Jose Velasquez”. boxingjunkie.usatoday.com (20 November 2021). 20 November 2021閲覧。
- ^ “MURODJON AKHMADALIEV SUFFERED BROKEN HAND IN RONNIE RIOS WIN, WANTS STEPHEN FULTON SHOWDOWN”. The RING (2022年7月26日). 2022年8月12日閲覧。
- ^ “Marlon Tapales Shocks Murodjon Akhmadaliev Via Split Decision, Wins WBA/IBF Titles”. Boxingscene (2023年4月8日). 2023年4月8日閲覧。
- ^ “Murodjon Akhmadaliev vs. Kevin Gonzalez Lands on Rodriguez-Edwards Card”. BoxingScene.com (11 November 2023). 12 November 2023閲覧。
- ^ Monte Carlo Showdown V TAPOLOGY
- ^ “Murodjon Akhmadaliev faces Ricardo Espinoza Franco in Monte Carlo in December”. FIGHTMAG. (27 October 2024)
関連項目
編集外部リンク
編集- ムロジョン・アフマダリエフ (@AkhmadalievMj) - X(旧Twitter)
- ムロジョン・アフマダリエフ (@murodjon_akhmadaliev) - Instagram
- ムロジョン・アフマダリエフの戦績 - BoxRec
前スーパー王者 ダニエル・ローマン |
WBA世界スーパーバンタム級スーパー王者 2020年1月30日 - 2023年4月8日 |
次スーパー王者 マーロン・タパレス |
前王者 ダニエル・ローマン |
IBF世界スーパーバンタム級王者 2020年1月30日 - 2023年4月8日 |
次王者 マーロン・タパレス |