マン・オン・ザ・ムーン
『マン・オン・ザ・ムーン』(Man on the Moon)は、1999年のアメリカ映画。若くして癌で亡くなった実在のコメディアン、アンディ・カウフマンの伝記映画。生前のカウフマンと交流のあったダニー・デヴィートが製作にも関わり、カウフマンのマネジャーのジョージ・シャピロ役で出演している。
マン・オン・ザ・ムーン | |
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Man on the Moon | |
監督 | ミロス・フォアマン |
脚本 |
スコット・アレクサンダー ラリー・カラゼウスキー |
製作 |
ダニー・デヴィート ステイシー・シェア マイケル・シャンバーグ |
製作総指揮 |
ハワード・ウェスト ジョージ・シャピロ マイケル・ハウスマン |
出演者 |
ジム・キャリー ダニー・デヴィート |
音楽 | R.E.M. |
撮影 | アナスタス・N・ミコス |
編集 |
アダム・ブーム クリストファー・テレフセン リンジー・クリングマン |
配給 |
ユニバーサル映画 東宝東和 |
公開 |
1999年12月22日 2000年6月10日 |
上映時間 | 119分 |
製作国 |
アメリカ合衆国 イギリス ドイツ 日本 |
言語 | 英語 |
製作費 | $82,000,000[1] |
興行収入 | $47,434,430[1] |
映画のタイトルはバンドR.E.M.が1992年に発表した、カウフマンのことを歌った曲「マン・オン・ザ・ムーン」から。
なお、カウフマンのブレインだったボブ・ズムダが執筆したノンフィクション作品が日本では『マン・オン・ザ・ムーン』の題名で翻訳刊行されているが、これは映画の原作ではなく、映画製作とほぼ同時刊行された「Andy Kaufman Revealed!」(1999年)という題名の著書である。
ストーリー
編集アンディ・カウフマンは、風変わりなコメディアンとして人気を博していた。持ちネタは『グレート・ギャツビー』の朗読、プレスリーのものまねであった。
ある日、彼は、あからさまに女性蔑視発言をして全米の女性を挑発し、本気で女性チャレンジャーとレスリングするという、おかしな企画の番組を始めた。その企画のきっかけとなった女性リンと結婚。男性プロレスラージェリー・ローラーとも戦い、首を損傷した。
アンディはまた、デブで毒舌の中年男のラウンジ歌手「トニー・クリフトン」も登場させ、「トニーは自分でなく別人だと」として混乱を広げる。
そんなある日、彼は自分が病魔に冒されていることに気づく。
キャスト
編集※括弧内は日本語吹替
- アンディ・カウフマン - ジム・キャリー(山寺宏一)
- ジョージ・シャピロ(アンディのマネージャー) - ダニー・デヴィート(富田耕生)
- リン・マーグリーズ(アンディのガールフレンド) - コートニー・ラブ(相沢恵子)
- ボブ・ズムダ(アンディのブレイン役) - ポール・ジアマッティ(桐本琢也)
- ジェリー・ローラー - 本人が出演 (秋元羊介)
- メイナード・スミス(ABCの重役) - ヴィンセント・スキャヴェリ(名取幸政)
- クリスタル・ヒーラー - シドニー・ラシック
- スタンレー・カウフマン(アンディの父) - ジェリー・ベーカー
- ジャニス・カウフマン - レスリー・ライルズ(さとうあい)
- ジャック・バーンズ - ボブ・ズムダ
- クラブの経営者 - ジョージ・シャピロ(後藤哲夫)
- クレジットなし
受賞
編集ドキュメンタリー
編集本映画の撮影中に撮られていたメイキング映像を元にしたNetflixオリジナル・ドキュメンタリー映画『ジム&アンディ』(en:Jim & Andy: The Great Beyond)が、スパイク・ジョーンズ製作、クリス・スミス監督により作られ、Netflixで2017年11月17日に映像公開。また第74回ヴェネツィア国際映画祭、第42回トロント国際映画祭オフィシャルセレクション作品となった。
本作の撮影中のジム・キャリーは、アンディや「トニー・クリフトン」になりきっており、生前のアンディを知っていた関係者たちも、どこまでが真実でどこまでが虚構か、わからなくなっていたことが明かされる。
参考文献
編集- ^ a b “Man on the Moon”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2013年1月9日閲覧。